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「ありがたい」の意味

1年ほど前から月2回
オンラインで
あるお寺の坐禅会に参加しています

オンラインなので
私のような
煩悩(ぼんのう)だらけの人間でも
パシッと肩を叩かれる心配が無く

安心して
頭を空っぽにできる
貴重な時間です


先日の会で
住職様が
荒行(あらぎょう)の時の
お話をしてくださいました

数日間
食事を取らず
睡眠も座禅姿勢のままで
お風呂も入れず冷水をかぶる

そんな日が続き
本当に辛かったそうです

ちょうど坐禅会の前日
その荒行が終わり

ほとんど水のようなお粥をすすった時
その美味しさに驚き

数日ぶりの
あたたかいお風呂につかり
なんて幸せなのだと感じ

お布団に入り
横になったとき

食事ができて
あたたかいお風呂に入れて
柔らかな布団に包まれて眠れることが
どれだけ有り難いことなのかと
涙が止まらなかったそうです


有り難い(ありがたい)という字は
「有ることが難しい」と書きます
つまり
「当たり前ではない」
「特別なこと」なのだと


私は山登りをするのですが
もし山中で道に迷ったら
荒行と同じように

食べ物もなく
お風呂も入れず
体育座りで眠るしかない

どれだけ辛いだろう
どれだけ苦しいだろう

そして
無事に帰宅できて
お風呂に入れた
それを想像した瞬間
号泣している自分が見えたのです

なんて温かいんだろう
なんて幸せなんだろう

そして
布団に入ったと想像したとき
泣きながら
「ありがたい」と
何度も言っている姿が見えました

雨風を防いでくれる家
あたたかいお布団
それを作ってくれた人たち

いろんな物や人たちに
「ありがとうございます」と
布団の中で
手を合わせている自分が見えました


住職さんは続けます

いま目の前にある全てのことは
当たり前ではないのだと
ありがたい事なのだと
心から感じることが出来た

それを教えてくれた荒行に
感謝します


根性なしの私は
荒行には1日も耐えれらず
逃げ出す自信があるので

日々の生活の中で
しっかりと
「有り難い」を感じようと
心に決めた時間です




見に来てくれてありがとうございます! 「国境の島」で先生してます。以前は香港で先生してました 先生として保護者としてオンライン上の親戚オバちゃんとして、子ども達に伝えたいことを文字や音声にしています (トップ画像は私が撮影した「島」の写真です)