ミライカナイ
私の幼い頃の思い出です
記憶の中の話なのでそこは多めに見て欲しいのですが、、
私の幼い頃の沖縄には、現在の様な
リゾートホテルにある、綺麗で、オシャレなビーチは少なかったと思います
私の記憶にあるビーチは
百名ビーチ、名城ビーチ、谷茶浜、
時には名前の無い自然の浜々等
地元の人達が砂浜や、
砂浜の際に生えたアダンの木の根元の日陰等にレジャーシートを敷いて、
バーベキューをするスタイルが多かった気がします
私は沖縄産まれの癖に、全くのカナヅチで泳げず、浮き輪が無いと海は不安でした
浮き輪に浮かんで、浜の波打ち際でぷかぷか波に身を任せて漂うのが好きでした
ただただ、水に漂うだけでも楽しかったです
耳の中に海の小さな波が、ポコッポコッと打ち付け、顔にはしょっぱい海水が掛かって、目を細めて太陽のキラキラを見ていました
(今でもそうですが、)幼い頃も食いしん坊でした
親が炭火で採れたて新鮮な貝や、魚を焼いてくれました
シャコガイ、 アワビ、チンボーラー(巻貝)、ティラジャー(コマ貝)、サザエ、、
海から採れたての新鮮な食材を食べた記憶があります
採れたての貝類は絶品で、鼻から抜ける磯の香りが、今でも忘れられません
弾力のある貝は噛めば噛むほど甘く、
何時までも何時までも口の中に留まって欲しいのに、あっという間に食べてしまいました
こんなに美味しい食べ物が沢山ある!海は豊かだ!と実感しました
私は海に行く度に、楽しい思い出と美味しい思い出が結びつき、ワクワクするを抑えきれませんでした
母は私に
ミライカナイの神様が美味しい物を私達(人間)にくれるから海は豊かなんだよ、
と教えてくれました
思わず私はその時、海の遙か水平線にある、目に見えない
ミライカナイ
と、言う所に憧れ 感謝していました
沢山遊んだ後の、帰り道は
何時も車の中で寝てしまいました
夢虚ろな中、日に焼けてヒリヒリした顔や背中、耳の後ろが痛かったのを覚えています
海岸線を通る度に
潮風に乗って
楽しい笑い声が聞こえたら、、
あの頃の私がそこに居るのでは無いか?と思わず砂浜を振り返ります
夏の楽しい思い出です
そして今でも、
ミライカナイ
を信じています
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