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ヨハネの黙示録

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。

口語訳 ヨハネの黙示録1章3

【サタンの反乱】

7 千年の期間が終ると、サタンはその獄から解放される。

8そして、出て行き、地の四方にいる諸国民、すなわちゴグ、マゴグを惑わし、彼らを戦いのために召集する。その数は、海の砂のように多い。

9彼らは地上の広い所に上ってきて、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。すると、天から火が下ってきて、彼らを焼き尽した。

10そして、彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄との池に投げ込まれた。そこには、獣もにせ預言者もいて、彼らは世々限りなく日夜、苦しめられるのである。

 ヨハネの黙示録20:7-10

 つづく

7-8節、サタンは千年の期間が終わると解放されます。

その理由は、再び人類を試すため。神は、人類が堕落しているかを証明されます。千年王国が始まった時点では、未信者は存在しません。千年王国では、ほぼ理想に近いような生活環境が実現します。しかし、千年王国にも罪は存在します。その理由は、新しく誕生した者たちの中に原罪を持つ未信者が出てくるので、千年の終わり近くには、信仰を持たない人々の数が増加します。それらの人々を試すために、サタンが解き放たれるのです。

 サタンは、世界の諸国民に欺きと偽りの業を行います。「ゴグとマゴク」は、その惑わしが広範囲に広がることを表しています。サタンに従う罪人たちの数が海の砂のように多くなります。

この戦いは、エゼキエル38:1-39:16の預言されている戦いに似ています。エゼキエル書に預言された戦いは、大患難時代の直前に起こります。ここに書かれた戦いは、千年王国の最後に起こります。ともに、イスラエルの民への攻撃がその内容になっています。ここでは、「ゴクとマゴク」という言葉が比ゆ的に用いられています。

 9節、サタンと異邦人の軍勢は、イスラエルの民に攻撃をしかけます。千年間その状態が続きます(イザヤ2:1-5)。しかし、最後にはサタンとその軍勢は、突如降って来る天からの火で焼き尽くされます。キリストはただちにその反乱を鎮圧します。

 10節、サタンは、「火と硫黄との池」に投げ込まれ、そこで永遠の苦しみを受けます。そこは、千年王国が始まる前に、獣(反キリスト)と偽預言が投げ込まれた場所です。千年王国の期間、悪霊どもは2箇所に閉じ込められます。その場所は、バビロンとエドム(黙示録18:2、イザヤ34:8-16)です。

 千年王国でも死は存在します。人類に死をもたらした張本人はサタンです。そのサタンが滅びたとき、死もまた滅ぼされるのです。

御子キリストは、御国を父なる神にお渡しになります。それは、キリストの支配は、すべての敵が滅びるまでと決められています。こうして、神がすべてにおいてすべてとなられます。(1コリント15:24-28参照)

 

次回は、白い御座の裁きです。

記事を見てくださりありがとうございます。聖書の中で唯一、祝福が約束されているヨハネの黙示録を投稿していきたいと思っています。今後とも長いお付き合いになるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

※記事に使用している聖句は、日本聖書協会発行の口語訳聖書。
新約1954年版、旧約1955年版は2005年に著作権保護期間が終了している。

 

 

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