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MIU404に感電

見る前から…

正直個人的に制作の発表当初から制作陣とキャスティングで大勝利だったと思われれる作品なのですが、この新型コロナのもろもろを含んでなお予想以上の作品になったと思いますし、コロナのもろもろでよりもしかしたらいろんな化学反応が起きたのかもしれない…と最終回を見終わって思いました。本当は4月期でしょ。我々は6月末~7月頭のオリンピック前にこの作品を見終わってたんですよね…っか~!!たまらんです。

↓かなりネタバレバリバリなのでそれでもよろしければどうぞ



正直1話が微妙だった

キャラ付けと説明がどうしても必要な1話。2か月以上待たされてる状態のこちらとしては大興奮で見るわけですが、正直「狙いすぎててなんかな」と思ったんです。。カーチェイスとかアクションとかバディのキャラ付けとか。こんな視聴者ウケ狙ってどうなん?いや好きだけど。けどさぁ~…という感じを途中で抱いてしまってスンッとしてしまいました。主題歌の入り方もあざと~と思う感じで。とはいえアンナチュラルも2話からハマったしな…と思い返しとりあえず視聴継続、みたいな。

2話以降でずぶりと沼に引き込まれる感じ

で2話の松下洸平さんの回で「おや」と思い。メロンパン号もここからでしたね。3話の虚偽通報の回で「おやおや」となり(アンナチュとのクロスオーバーも楽しかった)、さらにここの最後で「ヒョェ!」と見ながらガチで叫んだ久住の登場で完全に持ってかれました。

そしてなんもなかったように紡がれる4話、5話。4話のミリオンダラーガールめちゃくちゃ好きな回になりました。美村さんの演技もさることながら今の社会問題を確実にとらえていて、かつ最後のお金の行き先も(犯罪を犯した結果のお金ではありますが)あああ!となりました。          続いての5話も外国人労働者の問題を取りあげていて本当に野木さんは社会問題をエンタメに落とし込んで見せるのかうまいなと…エンタメなんだけど決して軽い扱いではなくこちらに「お前はどうしたい?」とずっと突き付けてくる感じ…(本当に90年代より2000年代、さらには2010年代のほうがこの4話、5話の問題はより悪化してる気しかしてない)       

そして6話で志摩の過去&伊吹とのバディを再確認し、7話は中間地点の閑話休題回ではありますが家出少女やコンテナでの生活など生活困窮者や社会的弱者を扱いつつ軽めのタッチで仕上げながら陣馬&九重バディのきずなの強さも描かれていましたね。楽しい回だった。。でもここで気づきます。

「知ってる…こんなほのぼの回の次はつらい回だって…」

予想よりはるかに辛かった8話は伊吹の過去も振り返りつつ5話でも出てきた恩師「ガマさん」のお話。そして最後のガマさんのセリフが最終回まで引っ張られるわけです。は~ほんと小日向さんがただのゲストなわけなかった~…嗚咽しながら見ました。救いがない。キリスト教の赦しがテーマの一つだったけど本当に救いがない。救済とは何か…

そして9話。8話があまり救いのない話なので本当に最後はもう泣きながら「良かった…よかった…」とつぶやきながら泣きながら見ました。ハムちゃぁあぁあ…なり君もよかった…本当に良かった。途中までドキドキしっぱなしで心臓に悪かった。ところで九重と成川の中の人同学年って最終回後に知って気が狂うかと思いました。2人ともまだ21歳になる歳……わっか…九ちゃんは1話から役柄でも中の人もガチ成長しているでしょ…やべぇとおもいながらインスタフォローしました(チョロ)そして成川役の鈴鹿君も透明感やばいですね。日本の俳優界も楽しみですね…

そして10話から最終回へ

メケメケフェレット久住との対決。そして1話から何気に出ていたRECさんともついにご対面。菅田将暉ゲストとかいうレベルじゃない•••何なのあの人。。。諸事情により10話(録画)と最終回(リアルタイム)ぶっ続けで見ることになりまして。10話はひたすらひょわわとなりながら見た。SNS時代の功罪みたいなものを感じつつ・・TwitterのトレンドにこのMIU404が入ってること自体がもう何ていうかなんとも言えない感じにモヤモヤしながら「正義」の名の下に断罪をする昨今の風潮にゲンナリしたりしながら最終的には「陣馬さーーーーーん!!!!」となりながら最終回を迎えました。

1話から出ていたピタゴラ装置。ここで効くとは・・・あと『うどん』。うどんが世界を救う・・・なんてことがあるとは。あとメロンパン号のテロリスト疑惑がSNSで晴らされるところが良かった。SNSって悪い話はすぐ広まるけど良いニュースって広まりづらいんですよね・・・井口理が超癒し枠になるとか誰が想像しましたか•••

賛否両論あるであろうあのタイムリープ?夢?のとこ。正直バッドエンドでもというか、もしかしたらバッドエンドルートも想定されていたのでは?と思ってしまいました•••オリンピックが開催されていたら?コロナがなかったら?陣馬さんが目を覚さなかったら?そっちのシナリオも読みたい••し見たかったな〜と思いました。2019年設定はそもそもオリンピックの都合で13話か14話になる予定だったそうで2020にするとそれを超えてしまうから当初から2019の設定だったというのを後日オールナイトニッポンで聞いてほぉぉとなりました。

で、まぁ伊吹と志摩は久住を追い詰めるわけですけど•••         本当に何なの菅田将暉•••最後屋形船で怪我して仲間というか自分が使ってやってると思っていた人間たちに裏切られた(裏切りっていうレベルですらないけども)あとのあの額の怪我を拭くとこからそれまでの顔つきと全然別人になるんですよ。目から光が消えるの。

「俺はお前たちの物語にはならない」                 まさに日々私たちがテレビやSNSや週刊誌などでやいのやいの言ってる「それ」にはなりたくないという彼の言葉がものすごく刺さって、号泣した。「久住」はもしかしたら誰でもない「誰か」で「あなた」かもしれないし「私」かもしれない。本当にメフィストフェレスだったのかも。     その後志摩と伊吹が病院を去るところの振り返った久住がそれまでの表情と全くの別人の顔しててさらにひょわとなりました。           

あと桔梗隊長の機捜を離れるときの訓示がめちゃくちゃ良かった。女性の感性で、女だから、女のくせに•••残念ながらこの日本において30年以上生きてるとほぼほとんどの女性が言われているであろうこのセリフ。それを真正面から受け止めて投げ飛ばしてた桔梗隊長。部下たち(4機捜以外も)が信頼していたことがすごくよくわかるシーンだった。アンナチュラルもでしたけど野木さんて「組織」がきちんと「組織」としてかっこよく描きますよね。「警察」って権力のある「悪の組織」的に描かれがちですけど1人1人がきちんと仕事しててそれこそその仕事がカチっとパズルみたいにハマるのが良かったです。

ほとんどのドラマが話数を減らしたりする中11話も放送していただき本当に楽しかったです。Twitterでワイワイ見るのも楽しかった。(「M」とか「美食探偵」もあったけど)考察も捗ったし、ファンアートも楽しみました。ありがとうございました。制作陣の皆様も俳優の皆さんにも本当に本当に感謝しかありません。

1つ悔しいのが弊社グループじゃなかったことだな。良い作品に出会ってそれが他局だと面白い〜でも悔しいっ!て複雑な気持ちw

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