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日記/日々の雑感

12月*日

街を歩いていたら、お散歩中のビーグルがいた。顔はいわゆるビーグル特有のちょっとハチワレみたいな茶色と白で、そして背中を覆うように黒色が大きく広がっている。ちょうどマントを羽織っているみたいな柄で、とてもかわいかった。


12月*日

街を歩いていたら、お散歩中のイタリアングレーハウンドがいた。すごく細くて華奢な体つきの犬種だけれど、その子は人間と同じかそれ以上に立派にみえる紺色のダウンベストを着せられていて、防寒対策はばっちり。寒い日だったけれど、嬉しそうに歩いている姿がとてもかわいかった。


12月*日

街を歩いていたら、お散歩中のフレンチブルドッグがいた。クリスマス柄というのだろうか、赤地に白い雪の結晶等が描かれたフード付きの毛糸のベストを着ていて、とてもお洒落さん。この季節、お散歩中のワンちゃんはお洒落な子が多くて、みていてたのしい。でもみんな、よく大人しく服を着ているなあと感心もする。現在天国にいる我が愛犬は、かつて服を着せようとしたらすごく怒った。どんな寒い日でも嫌がって、結局、服を着せることは一度もなかった。自分の毛皮だけで充分と言わんばかり(短毛だけど)。服を着るも着ないも、ワンちゃんの個性によるよなあと思う。


12月*日

雑貨店に行き、自分へのクリスマスプレゼントとして一目ぼれした豆皿を買う。べつにクリスマスプレゼントと銘打つ必要もないのだけれど、なんとなくそうした方が気分が上がるのでそうすることにする。作家さんの手作りなので、ひとつひとつ形が違うので、自分にしっくりくる形のものを選ぶ。シンプルだけど温度があって、なんだか優しい雰囲気の豆皿だ。この豆皿、自分と気が合うな、と勝手に思う。おやつメモのときに使うかもしれないし、使わないかもしれないけれど、今度、いそいそと和菓子をのせて、お茶時間のときに使おうと思う。


12月*日

ちょっとイヤな記憶がよみがえってきて、くさくさした気分になって歩いていると、前方から来たおじいさんがすれ違いざま、「あれはあれでよかったんだ」と大きな独り言を言って去っていった。え、なに?わたしへのメッセージ?と思うほどの絶妙なタイミング。仙人か神様かと思って振り返ると、たんに心の声がダダ漏れ中のおじいさんだった(そりゃそうだ)。でもなんだか妙に腑に落ちる感じがあって、「そうだよね、あれはあれでよかったんだよね」とバトン受け取ったかのごとく、思わず自分も同じ言葉をつぶやいてしまう。


12月*日

代官山の蔦屋書店で開催している、彫刻家のはしもとみおさんの『本になったケモノたち』の展示をみにいく。展示コーナーは文具があるコーナーの一角に小さく設けてあって、どれもリアルでかわいくて温かみがあって、思わず吸い込まれるようにまじまじ見てしまう。なかでも手の平サイズの見開き本のなかにいるキップルちゃんと小鉄くんの彫刻が印象に残る(料理研究家の桑原奈津子さんのワンちゃん猫ちゃん)。それぞれ紹介文が添えられてあって、それがまたよかった。


12月*日

寒くなってから毎日、甘酒を飲んでいる。一日湯呑みに一杯ほど、温めた甘酒を飲んでいるのだけれど、これが胃があたたまってすごくいい。疲れているときとか、心がざわつくときにも、すごく癒される。そのおかげもあってか、チョコレートを全然食べなくなった。チョコは好きなのだけれど、どうも知覚過敏に影響するのでチョコ断ちをはじめたのだけれど、そのチョコ断ちが長らく続いているのは、自分の場合、甘酒のおかげな気がする。麹のチカラ、さまさまである。

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