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転職は日本経済を救う10 2007年転職 J-SOXアドバイザリー 10数社掛け持ち! CISA、3度目の挑戦で合格

自営業の父のもとで育ちながら普通の大企業に入社、外で通用しない恐れを感じながらも、職場を変えつつ会社員生活を続け、このまま定年まで行くのかなあと思っていた23年目。
たまたま入社時配属になったシステム関係の知識と、父をバブル期に無くし、相続税を有価証券で物納できることを知らず延納したがために、株価暴落で苦しみ、救済措置で底地を取られるという顛末に、こういう苦労は自分が最後、と目指した税理士(科目合格で挫折)の知識が欲しいと監査法人から声がかかり、まさかの転職。
46歳での初めての転職とあいなった。
このコラムの主題にようやく追いついたというところ。

【相続税決着】

そういえば、相続税は転職の前年に決着がついていた。
2003年に母が他界し、若干の収入があったタイミングで国から底地の時価での買戻しの打診があり、転職の前年、2006年に再び自分所有の土地になった。
地価は資産デフレで相続当時からすると何分の一の金額になっていた。結局自分はどれだけ相続税を払ったのか、いまだに計算できていない。
いずれにせよ資産インフレの中の相続で、明らかに不当な相続税額だったことは確か。その呪縛から17年かけてやっと脱することができた。
肩の荷がひとつ下りたところでパワハラに遭い、背中を押されて転職となったわけで、禍福は糾える縄の如し、人生塞翁が馬、人生いろいろだ。

【J-SOX CISA】

システムと会計の知識を買われたとはいえ、J-SOXは素人。最初の数か月は新たな知識を叩き込まれた。
さらに、情報システム監査人(CISA)の資格取得を義務付けられた。勉強また勉強。
しかしどうも四択は肌に合わないのか、2度不合格になった。試験には向いていないのかもしれない。一発合格したためしがない。
中学受験も第二志望、中小企業診断士一次試験も、税理士簿記論も、財務諸表論も、一回目は不合格。
一発合格は情報リテラシ研修の一環として一般社員に受けさせ、立場上自分も受けたシステムアドミニストレータくらいなものだ。
ちなみにそのあとその合格者で受験した上級システムアドミニストレータ試験は不合格。

バカなのかもしれない。

しかし合格まで仕事は待ってくれない。

【憧れのアドバイザリー】

クライアントから、J-SOXの構築支援依頼がひっきりなしだった。
特にIT統制。
チームは当初数人だったため、私も即戦力。
10数社をかけもちした。
一週間に何社も駆けずり回って構築支援をしていた。
会社の机にいるのでなく、電車に乗って、歩いて、先方の事務所で何時間も議論して作り上げる。
Y2K危機管理計画以来の仕事。
しかも今度は社外に対して。有料。
マネージャーの肩書での支援なので、会社同士の契約上の単価はうん万円。時間あたり!
楽しかった。
年収はこの時がピークになる。
46歳だった。
CISAも合格し、底地が戻った家も建て直し、いい時期だった。

しかしこれが長くは続かなかった。

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