見出し画像

子どもに決めさせることをすると決断力が育つってほんと?

こんにちは😊 コーチング・マームの三浦真弓です。

ときどき、子育て業界界隈に
「こどもに決めさせよう」
「こどもが自分で決めることで、決断力のあるこどもが育つ」
と言うフレーズが登場します。

決断力がないわ…と思う親は、自分みたいにならないように、我が子は、決定力や決断力のある人に育って欲しい。そして、自分の人生を邁進して欲しい…そう考えて、こどもに色々なことを決めさせるようになります。

「きょうのばんごはんな、なにがよい?」
「あしたは、どのおようぶくをきて、ほいくえんにいく?」

お子様との会話も弾みそうですし、一見、良いことのようにも思えます。
でも、ほんとに良いでしょうか。

過去に、何度もこのフレーズは登場していて、へぇ~とかふぅ~んとか言う気持ちでみていることが多いです。どうしてかというと…

「こどもに、明日、園に着ていく服を選ばせたら、こんなに暑いのに、長ぞでのモコモコな服を選んで、なに考えてるんだよー」
「こどもに晩ご飯をなにがいいか聴いたら、カレーばっかり。今週、カレー続きなんですけど~」

みたいな投稿を、以前、SNSでよく見かけたのです。
そして、この投稿だけでなく、その前後には

「こどもが自分で決めるって大事なんですよね~💗」

という子とも書かれていたするので、なにを見て、その様に考えられたのかはわかりませんが、こどもに色々なことを決めさせていく子育て方針なのだな、ということはわかります。

でも…
気候に合っていない服装を選んでしまっていますよね?
また、連日、カレーライスもねぇ。ま、悪くはないけど、お子様も聴かれたから知っているメニューを答えただけかも知れませんし…

そして、こどもが決めたことを実行したことで発生した、大人からみたら吉としないことについて、こどもに文句を言うことがあるとしたら、それは間違っていますよね。

例えば…
「こんなに暑いのにモコモコの服を選ぶから、ほら、汗まみれで熱が出てきたでしょう!!」
「あなたがカレーが良いと言ったのだから、残さず食べなさい!」
みたいなこと。こどもに決めさせた後で、起きていませんか?

こどもに決めさせること、もちろんしても良いです。
ただし、こどもが決めることが出来る内容だったでしょうか?決めて良い状況のものだったでしょうか。

例えば、お洋服の場合。
明日は、すごく暑そうだなぁ。汗をかきそうだし、脱ぎ着がしやすくて、汗を吸い取る服が良いと思うなぁと、大人のこれまでの経験で思うのであれば、こどもに選ばせるとしても、汗を吸い取りやすそうな生地の、着替え伸しやすい服を何着か選んで、その中から選ばせたら良いですね。

食事の場合も、健康なら、とりあえずは、毎日カレーライスでも良いかも知れませんが、数日前に発熱して、食欲がない日があったな…みたいなときには、
「おうどんと、リゾットとどちらを食べたい?」
みたいに、どちらを選んでも大丈夫そうなものを選択肢に用意して、選ばせる方法があります。

全宇宙にあるものから、最適なものを1つ選ばせるというのは、お子様の年齢によっては、とても難しいことです。選ぶ力が育っているのかどうか?そこを見極めないと行けません。

お子様の年齢に合わせて、親が「この枠から選ばせよう」とすることは悪いことではありませんよ。成長と共に、その枠を広げていけば大丈夫なのです。

初めのうちは親が用意した枠内のものを選ぶことになりますが、そうした日々を続ける中で、自分が選んだもので毎日が楽しい!上手くいく!(なんと言っても、大人の目で大丈夫なものを用意していますからね)という経験を積んでいると、ある程度の年齢に成長するなかで
「自分で選びたい」
と言うことも言うようになってきます。

そのときに、おお~例えば、どんなものを選びたいと思っているの?ということで枠をどーんと広げてあげたり、この項目については、もう、自分でどんどん選ばせていこうとなったりしていけばよいですね。

こうした繰り返しを経て「自分で選ぶことをしていくと、決定力・決断力が育つ」ということになります。何がなんでも、1~100まで全て選ばせていくことで、育つと言うことではありません。

「自分で選んだから、自分で責任取ってね」
というセリフは、ある意味、正論に見えます。
ですが、こども相手ではどうでしょうか。選ぶ範囲を限定してあげて、その中で選ばせていき、成功体験を積むことが出来たらと思います。

親がある程度用意した枠の中で選んだにもかかわらず、上手くいかないと言うこともあるでしょう。そのときには、親がある程度用意した枠なのですから、手助けしても大丈夫です。

「自分で選んだのだから、自分で最後まで責任をとるのよ」というのは、言葉としては正しそうですが、そういう大人になるために、今、子どもたちは練習中なのです。あぁ、まだ、こども自身に決めさせるのは早かったか…ということがあれば、さっと手を差し伸べて、次の機会にチャレンジすることを怖がらないようにして行けたらと思います。

目立つワード、流行っているらしいワードに振り回されない子育てを、今日も頑張っていきましょう💗応援しています💗

子育てについて、いろいろお伝えしているメルマガはこちらです。SNSに書かない情報も、こちらから優先してお伝えしています。

子育てのこと、性教育のこと、コミュニケーションのこと…などのテーマにて、教育委員会や生涯学習課、家庭教育セミナーなど、公園を承っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?