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娘の不思議な話
娘は、小さな頃から少しだけ不思議なことを言ったり、感じたりすることがあった。
娘が2歳頃。
家族旅行で行った先の旅館の部屋に入ろうとしたら、
『おへやにおばあちゃんがいる!!』と言って、
大号泣して、部屋に入れず…。
あやうく車中泊するところだった。
そんなパニック泣きの娘を見て、
旅館の方が『何かいるんですかね……』と恐る恐る私たちに言った。
旅館の方に申し訳ない気持ちになったと同時に、
あなたがそれを言ったらおしまいだよ…と密かに思った。
そんな娘も今は6歳になった。
そして、最近よく聞かれることがある。
それは、
『今日のお母さんは本物??』とゆう一言。
私は意味がわからず、毎回頭を悩ませる。
特に仕事終わりに娘を迎えに行ったタイミングで
よく言われる。
1回目に言われたときは、
え…私、実は本物じゃないんかな…と
自分でも不安になったほどだった…笑
そんな1回目の会話がコチラ
↓
娘『今日のお母さんは、本物??』
私『へっ?』
娘『偽物だったらいけないから、証拠見せて』
私『証拠なんかないよ。だってお母さんだもん。』
そりゃそうだ。
娘『じゃあ、あおちゃんのお父さんの名前を当ててみて』
私『◯◯ちゃんよ』
娘『ニックネームじゃだめだよ。全部の名前』
私『◯◯◯◯よ』
娘『おー、わかってるんだね。あたり。』
家に着いたら、着いたで、
『ちゃんと家も分かってるね。なら本物か』と言われた。
『あおちゃんは、偽物でも絶対にだまされないからねっ…』とドヤ顔で言われた。
普通に怖い。
それ以来、なるべく迎えに行ったときは、
疲労困憊の顔をせず、笑顔で元気よく行くようにしているけど、
それとこれとは関係ないようで、
それ以降も、そうゆうやりとりは、何度か続いた。
時には私の八重歯を確認するために、
『お母さん、マスク取ってニコッとして』とか。
肘にあるホクロを確認してきたりとか、
あおちゃんのおばあちゃんの名前を当ててみて
とか、
私が本物であるかを確認する、ありとあらゆる証拠集めをした。
娘は、こんなふうに時々、不思議なことを言う。
私の祖父が亡くなった時、娘はまだ生まれていなくて、結婚すらしていなかったのだけど、
『おじいちゃんは、なんで死んだ時に木の箱に入ってたの?顔だけ窓から出てた!!みんな死んだら顔だけ出すの?』と話した。
私はびっくりして、何で知ってるん?と聞くと、
『見てたからだよ♡』と普通に言った。
棺桶から顔だけ出ていた祖父を
どこかから娘が見ていたと思うと、なんか和んだ。
私が2人目の赤ちゃんを流産してしまった時もそうだった。
まだ、心拍が止まっていることに気付いていなかった段階で、
私とお風呂に入っていた3歳だった娘はこう言った。
『赤ちゃん、バイバイって言ってるよ。あおちゃんもバイバイって言ってあげるね。バイバーイ』と、私のお臍に向かって話した。
なんだか嫌な予感がして、
数日後に病院でもう心拍が止まってしまったことを知った。
娘が、私のお腹に来たときの話もしてくれた。
4歳の頃だったと思う。
いきなり、
『あおちゃんはね、神様に頼んだんよ。
えーっと、お名前が思い出せないんだけど…あのー、あ、まゆさんってゆう名前の人とこに行きたいです。お願いしますって。
そしたら、神様が魔法でピンク色の滑り台を、
お母さんのおへそまでつなげてくれて、
そこをシューって滑ってきたんだよ。
他にも滑りたい子がいたんだけど、
あおちゃんは負けない!!と思って、
一番最初に滑ってきた!!』
と、話してくれた。
私はそんな娘の不思議な話を聞くのが好きだ。
いつまで、こんな話をしてくれるんだろう。
時に、感受性が強すぎて、
生きづらくないのかな…と思うこともあるけど、
小学校に入って少しずつ、たくましくなってきたような気がする。
昔みたいに、不思議な話をしてくれることも
だんだんと減ってきて、
今は生意気なことをゆう回数のほうが確実に増えた。
すっかりプリキュアに夢中な小学一年生女子。
これからも、そんな娘の不思議な話を
できるだけ、長く、たくさん聞きたいと思う
今日この頃。
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