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さよならさんかく、よろしくしかく


2020年もいよいよ終わろうとしている。
本当に様々なことがあった。プライベートもそうだし、仕事もそうだし、推し活もそうだ。
世界中の人が今年は大変だったと言うだろう。儘ならないことはかりの一年だった。

そんな今までとは変わったクリスマス、年の瀬が近付いた12月23日、私の推しグループであるBALLISTIK BOYZのオンラインライブが開催された。

BALLISTIK BOYZ LIVE×ONLINE
「BALLI-X'mas 〜夢の中で〜」

トンチキタイトル???
最初にこのコンセプトを知ったとき正直心配になった。
だがしかし今回のライブはタイトル通り、夢の中という設定だからこそできる演出の数々が散りばめられていた。
今までのライブは思わず涙を流してしまうことが多かったが、今回はただただ楽しかった。
これはBALLISTIK BOYZが見せてくれた幸せな夢だ。


ライブはBALLISTIK BOYZのファンである一人の少女が夢を見るところから始まった。
部屋に置かれたグッズの数々に彼女がいかにBALLISTIK BOYZが好きなのか伝わってきた。
少女は中々会えなかった今年を振り返り、『みんなに会いたいなあ』と口にして眠りにつく。彼女の言葉は私たちファンの言葉を代弁していた。
夢の中でもいいから会いたいという気持ちの現れだった。
そうして、彼女は夢の中でBALLISTIK BOYZに出会う。


セトリの一曲目である『Summer Hype』はクリスマスシーズンのライブでのサマーソングは夢の始まりにふさわしかった。
モニターの映像や演出も夏らしい爽やかな演出。
ここが夢だからこそ季節感に囚われないサマーソングができるのだと伝わってきた。

デビューアルバムの代表曲『テンハネ-1000%-』は映し出されるMVが新聞・雑誌の記事のような映像に加工されていた。
彼らがLAで撮影した初めてのMVは今の彼らに比べて随分とあどけない。MVを見るたびに成長したなあと思ってしまう。親か?
ストンプパートも久しぶりだった。センターで踊る奥田力也くん(以下リッキー)の姿が今日も眩しい。

『Bang Out』は映像と設定をうまく活かしていた。ジャングルの中を探索するBOYZたち。『BLAST OFF』で海を渡った彼らがたどり着いた新たな土地のようにも思えた。
映し出されたサーフボードの乗りこなし方もそれぞれの個性が光っている。BOYZたちはちょっとふざけたことをするのがとても上手い。

一度目覚めた少女は突如、鳴り始めた雷に怯える。不安を覚えるような演出と共に場面が切り替わり、ドラムとギターを携えた二人が映される。
私の推しである深堀未来くん(以下未来)と砂田将宏くん(以下将宏)だ。
これは完全に私の夢だし願望だった。あの女の子は私じゃん……
前述でただただ楽しいライブだと書いたがここだけは苦しかった。推しのかっこよさが身に染みすぎて苦しい。つらい。
今年の4月頃から本格的に始めたらしいギター。私たちファンに見せるために練習を重ねたドラム。
リッキーが現れてクールなラップを披露する。NYCバイブスあまりにも最高。さながらロックスターであったし、この夢の中での三人はロックスターなのだと思った。
ニューヨークはエンターテイメントが溢れた街であり、私はそこで多くの経験を積み、持ち帰ってきた彼らが大好きだ。彼らから感じる他とは違う空気感に憧れている。
未来のドラムから始まる『Front Burner』も最高だった。リッキーのリズムの取り方がめ〜〜〜っちゃかっこよかった。
『44RAIERS』、『Most Wanted』はこの日も走馬灯タイムだった。(※走馬灯タイム=昨年のリリイベ)
3MCの『HIGHWAY』は歌詞付きでパフォーマンスされた。
リッキーがステージの端から中央に躍り出た瞬間、魔法陣のようなものが映し出され、彼の持つトリッキーでキャラクターっぽい魅力が強く示される。軽やかに披露する英語のリリックとのギャップに心を打たれる。
産業革命時代のような古めかしい車や街並みを背景に海沼流星くん(以下流星くん)がポルトガル語でのラップを披露する。耳馴染みのない音が心地いい。流星くんの気品のある顔立ちが古めかしい街並みにとてもよく似合っていた。
椅子に座り、唸るような中国語のラップを繰り出す松井利樹くん(以下利樹くん)に全部持ってかれた。すごすぎる。なんだあれ。利樹くんが普段かわいらしくおっとりした優しい子だと知っているし、パフォーマンス中はバチバチにキマっていることもわかってはいたがそれでもあれはすごかった。
日本語、英語、ポルトガル語、中国語が入り混じるラップはまさに国際色豊かなBALLISTIK BOYZを象徴するものになっていた。
クリスマスの夢はまだまだ覚めることはない。
利樹くんのピアノソロとピアノに合わせたラップからの『Strangers』。この曲が大好きだと言っていた利樹くんのひとつの夢が叶った瞬間だった。
『Strangers』の終わりと共に薔薇の花を投げ捨て、未来が奈落へと落ちていく。この曲の切なさは誰よりも未来が似合っていると感じた。切なさや哀愁を身に纏うのが上手い。演技のお仕事もしてください。

再び起きた少女は幸せな夢の続きを見るために『Crazy for your love』を流して眠りにつく。
ピアノを弾こうとする日髙竜太くん(以下竜太くん)とそれを見つめる加納嘉将くん(以下加納くん)が映ってびっくりした。夢というより欲望では?オタクの欲望全部乗せですごい。
年長さん二人のハーモニーから始まった『Crazy for your love』を終え、七人が揃う。
デビュー前からずっと歌い続けてきた『NU WORLD』のアコースティックverは美しく、夕焼け色に染まったステージで歌う七人の姿に穏やかな時間を感じた。
けれどもこれはBALLISTIK BOYZのライブで、彼らに驚かされない時間はなく、油断していたら流星くんのソロにひっくり返った。
R&B調の楽曲とクセのあるラップが散りばめられた楽曲。流星くんのボーカルを初めて聴いた。まだまだ荒削りではあるがこれからどう成長して、どんな姿を見せてくれるのか楽しみで仕方がなかった。

今回のライブでは全員に対して、そう感じていた。今までのライブではやったことがないものばかりで、逆に今まで持っていた武器を封印しているようにも見えた。
アクロバットは一切ない、セトリもこのタイミングでこの曲を、と感じるものが多かった。今まで持っていた武器ではなく、新しい武器を手にして彼らはステージに立っていた。
このライブで表現されているものは『夢』であり『挑戦』だと感じた。
夢の中ではなんだってできる。ジャングルを探索することも、ロックスターになることも、ピアノを弾き、語らうことも、ソロ曲を歌うことも。全部が全部、彼らのこれからの『可能性』だ。

そうして、夢から覚めたアンコールで待ち受けていた一曲目の『THE NEXT DOOR』は曲名通り次に繋がるための楽曲だった。
EXILEの楽曲に彼らだけのリリック、アレンジを加えた次の扉を開く曲。
アンコールはEXILE、DOBERMAN INFINITYの楽曲で構成されていた。今の彼らの姿は、多くの先輩たちに支えられているからこそできている。
DOBERMAN INFINITYの持つ曲力に引っ張られてヘトヘトになるBOYZたちがめちゃくちゃにかわいかった。

最後に披露した『ANTI-HERO'S』に夜明けを見た。
ツアーでの一曲目であり、彼らの決意の歌。


正統派じゃなくて、はみ出し者でも、自分を信じて恐れずに闘っていけば、きっと輝けるはず。


この曲に込められたメッセージだ。
燃え盛る太陽を背にしたメンバー。昇り行く朝日。紛れもなくこの曲はBALLISTIK BOYZにとっての『Rising Sun』だった。
思い返せば暗く、重たい一年で、夜明け前のように沈んでばかりだった。本当に色々なことが起きたし腹を立て、悲しみに暮れて、それでも彼らを信じた。
夢の中ではなんだってできたとしても、現実は厳しい道が広がっている。彼らはこのライブに新たな決意と願いを託したのかもしれない。
ありとあらゆるものがめまぐるしく変わったこの一年を忘れることはないだろう。それと同時に2020年も変わらず、彼らを愛せてよかったと思う。
2021年も私はまた彼らを愛して生きていくだろう。彼らがステージに立ち続ける限り、私は彼らの味方でありたいと思っている。
これからもよろしくお願いいたします

憎らしい2020年末に心からの愛を込めて。


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