見出し画像

~今日の疑問~育成ってなんだろう、成長って何なんだろう・・・

こんばんは。

今日はヒアリング中の会話でふと気が付いたことについて日記を書きます。

今のヒアリングの上位プロジェクトが掲げている大きなお題目の中に「個人の成長」ってのがあったかと。自立から自律へ、といった感じのもの。上司は部下を育成出来ているのか、部下は仕事を通じて自分を成長させることが出来ているのか。

少し前、まだあたしが総務部のシステムチームに所属していたころの話ですが、基幹システムの使い方とかExcelの使い方とか、そういったことを社内のメンバーがあたしに直接問い合わせにくる習慣がありました。それに対してあたしは普通に応えていました。それがある日「チーフより下の社員があたしのところに問い合わせに来た場合、『あたしに聞く前に自分の上司に聞いてみて』といって返す」という運用をするようにと命じられました。それは分からないことはまず上司に確認するというステップを踏ませることで上司が部下に教える能力を養うこと、自部署で起きた問題は自部署内で解決できる方法を考えるチカラをつけること、が目的だったと思います。その運用は結局いつのまにか消え去り、今はまた普通に新入社員から上層部まで、みなさんあたしのところに問い合わせに訪れます。結局それくらいでは上司にも部下にも、組織にもチカラを付けることが出来なかったのでしょう。

あたしは過去に遡って考えてみると、自分の下に人が付いたことがありません。言ってみれば万年ペーペーということですね。それはともかく、いい年して「人に何かを教える」「人を育てる」といったことについて、全然経験がないということになります。自分は今までどうやって仕事や会社の仕組みを身につけてきたかというと、ほぼすべて「経験して身につけてきた」ということになります。開発言語にしても、電話応対にしても、やったことないことをいちから体験して、失敗を繰り返して覚えてきたように感じます。マニュアル系統のものを読んで操作するということをあまり好まないので、逆に自分が覚えてきたことを「マニュアル化」することもありませんでした。

仕事をしていて起こりうる出来事は、一度として全く同じということはないので、ある程度のノウハウを教えることは必要だと思いますが、すべての出来事に対応するすべを人に教えつくすことっていうのは無理なんだと思います。うまく仕事を処理できる人って「こういう類のことは○○さんに聞けばわかる」「これのやり方は△△に保存してある」と、そんなやり方を繰り返すうちに「人に聞かなくても出来るようになる」「何も見なくても作れるようになる」という風に成長していくんじゃないかなぁ。

あとは「誰かのために」の気持ちがあるといいような気がします。システム構築は「社内のみんなの手間が減らせるように」、電話応対は「電話をくださった方のために、取り次ぐ社内のメンバーのために」、問い合わせ対応は「困っているあなたのために」です。ただ作業をこなして終わりにするだけより、最終的に誰かのためになったと思えるほうが、やりがいも結果も全然違うと思います。まあ人それぞれかもしれませんが、あたしはそんな風に考えてるかな、というかそう思える仕事はとても楽しいと感じます。おまけに「ありがとう」なんて言葉のご褒美もらえたりしたら、結構舞い上がりますね。

さんざん色々書きましたが、結局社員の育成とか成長に必要なのは何なのか、まだまだこの程度の考えじゃ答えが出ませんでした。ただ、ヒアリングを終える頃にはある程度の結論付けにつながる何かを考えなくちゃならないので、まだまだ頭を悩ませる日々は続きます。んー、難しいな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?