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偏食息子の環境の整え方〜視覚編〜


①息子はどれを食べていいか分からなかった

療育に通う前、子育てサークルに親子で参加し地域の保育園に通ってました。

お部屋に入らずひとり運動場で遊ぶ息子。

先生がついてくれて
「お母さんは部屋でゆっくりしててください」

お部屋では親子で遊んでる皆さんの姿。
ひとりでどうしていいか分からず
居心地悪くしてたのを思い出す。

本当は一緒に運動場にいたかった。
言えなかったのも思い出です。


そこではおやつの時間があり、
その時だけ息子は部屋に入ってくる。

机を繋げた両隣りと向かい合わせにもお友達がいる並び。おやつを目の前に配られ一斉に食べ始めます。


息子は食べ終わると前や横の子どもの
おやつに手が伸びる。

「これはお友達の分よ」毎度言ってた。

どう言っても手を抑えても、手が伸びる。

色んなお菓子を食べさせてないからかな?
どう言えば理解するんやろう?

このとき理由は見つけれなかった。


②視覚で理解するきっかけ

療育に通うとランチョンマットを使い始めた。

すると周りのお友達のおやつに手が伸びない。

最初は「友だちのは取ってはダメ」
その理解をしたのかな?
それも想像でしかないので家で実験してみた。


これまで使ってなかったランチョンマットを買いランチョンマットがあるとき〜ないとき〜を比べて、自宅のおやつを試した。

ランチョンマットがないと私のに手が伸びる。
あると何も言わなくても食べ終わる。

息子はサークルでは
『どこまでが自分のおやつか分からなったんだ』と気づいた。



机で仕切ってあるように見えても
それが仕切りであると認識してるとは限らない。

目の前にあるおやつは、目に入ってくるおやつ全てだと思ったのかもしれない。

だから人のを取っていいと思ってる訳ではなく。


発達障害の視界はピンスポットと言いますよね。(全ての方がそうではありません)

視界が狭く目の前のおもちゃで遊びたいと手を伸ばし取ったら横にお友だちがいてビックリ!

ビックリしてお友だちを突き飛ばしたり。
視界に突然あらわれたという感覚。

怒られてもなぜ怒られてるか分からない。
その子にはおもちゃしか見えなかったから。

周りを困らせたい。
そんなこと全く思ってないんですよね。


療育では自分のランチョンマットの上にあるのが食べていい分と言葉で説明していた。


サークルでは細かな説明をしなくても子どもたちは分かっていて息子には説明不足だったという、困らせたいのではなかった。


③現在の食卓も

今も幾つかのランチョンマットを使ってます。
息子のは色を変えて。

食事で息子の苦手料理があるとき臭いも見た目も平気なら一緒に食べます。

その時ランチョンマットがなければ
「○○は食べへんで!」

食卓に近づこうとしません。

3人家族で苦手なお皿が2つであっても。

2つだから自分の分は無いと見ただけでは分かりにくい。伝えると理解しますがそういう会話もあまりしたくなく
ランチョンマットの威力は凄いです。



苦手な料理があっても自分のランチョンマットの中に無いと分かると何も言わず席に着きます。

そして私のお皿を指差し
「まずそー」と言いながら自分のを食べてます。



視覚から理解を促すって言葉のやり取りよりスムーズにいくこともある。

一度そうだと理解したものは習得してからブレにくい。

そういうアプローチのひとつひとつを身につけていくのが困り事が困り事でなくなる。

これは息子にとっての場合であり
全ての発達障害の方に当てはめて上手くいくとは限りません。

感じ方の感覚は似ていても
どういう方法がしっくりくるかは人それぞれ。

発達障害だからこうです、より
息子はこうですとなってきました。

伝わりやすさで発達障害と書いてますが
年齢が上がると表現が分からなくなりつつあります。



次回は、触覚と音のアプローチ編です。



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