猫との生活〜ハチワレ編〜 3.ハチワレ、母になる
ハチワレは、当時、雨の日や夜は、家の中やケージの中で過ごしていましたが、昼間は基本、外で自由に過ごしていました。
私が仕事から帰ってくると、妊婦でしたが、全速力で走ってきて、スリスリするというのが日課で、初めはハチワレを家族として迎え入れるという気持ちだったはずなのに、いつの間にか、自分の方が癒やされていました。
そんな平凡な毎日が続き、年が明けた数日後、
ハチワレがだるそうな顔をしていた日がありました。
いつもと様子が違うけど、熱はなさそうだし、他に変わった様子はなかったので、
もし、朝になっても、体調が優れないようだったら、病院に連れて行ってみようと。
そう思いながら就寝し、翌日の朝。
高い「ぴゃー、ぴゃー、ぴゃー」と奇妙な声で目が冷め、それがハチワレの方から聞こえてきたので恐る恐る覗いてみると、
ハチワレが顔をこっちに向け、
「にゃ〜〜」と、一言
鳴きました。
すると、ハチワレのお腹辺りに黒いもぞもぞ動く塊を見つけ、そこから聞こえるのが奇妙な声の正体に気づきました。
そう、産まれたての子猫の声でした。
これは、勝手な自分の想像ですが、
まるでハチワレが、
「産まれたよ、産んだよ」って言ってるように聞こえました。
約2時間後…再び「ぴゃーぴゃーぴゃー」と聞こえてきました。
今度は、黒にちょっと白が混ざった子猫でした。
更に、約2時間後、濃いめの三毛猫が出てきました。
そのまた更に2時間後、薄めの三毛猫が出てきて、全部で4匹産まれました。
その日は偶然、主人も、子どもたちも、インフルエンザにかかってしまい、だいぶ良くなってきてはいたものの、まだそれぞれ出勤、登校できずにいて、私も、偶然シフトが休みだったので、みんなでハチワレの出産を見守る事ができました。
ここから、ハチワレと子猫4匹との生活が、始まりました。
やはり、子猫だと外は心配だったので、
ハチワレも一緒に、基本、人が側にいれない時は、2ヶ月ほどケージの中で過ごしていました。
縁あって、黒と黒白、薄い三毛猫は猫好きな方たちに迎え入れてもらえることになりました。(このエピソードは、いつか書きたいと思ってます)
濃いめの三毛猫は、家に残ることになりました。
ハチワレ編は、一旦おしまいで、次回は、濃いめの三毛猫編に入ります。
ここまで、読んでくださり、ありがとうございました。
ハチワレ編 一旦 完結
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