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雑記3 ストリートピアノとは?私は弾きません、弾けません

仕事先の一つが来月で10年を迎える。お祝いの会をすることになった

そこは人生の先輩方が、若かりし頃に流行った、または歌った曲を歌う会である。私の地域では結構メジャーだ

私は伴奏担当
子供の頃聞いた歌、懐かしい唱歌などもあるが、全く知らないものも
まぁ、昔の曲は今時のと違って知らなくてもなんとか伴奏できるもんだ


そこで次回有志の方々が一芸を披露してくださる
楽器の演奏、歌など喜んで披露してくださる

さて 私は、と言うと
一曲演奏なんてとんでもない!
である

なんで?
コチョビには分からないわ

最近は ストリート ピアノが流行っている
結構あちこちに置いてあって多くの方が楽しんでおられる

一部撤去されるに至ったという悲しいお話もあるが

そこで思うのだ
どうして皆さんは楽しんで演奏ができるのだろう?
どうしてストリートピアノを弾いて楽しめるのだろう?

どうして私は弾きたくないのだろう?

恥ずかしいの?
なんだよそのくらい
俺はアイドルだから大変だよ

You Tubeを見ていると、ストリートピアノといえば「カンパネラ」とか「月光ソナタ」の3楽章などよく見る、いや聴く

派手だから、聞き映えがするから
理解できる

そして多くの人がその演奏に足を止める
You Tubeの演奏者の皆さんは素晴らしい

カンパネラ
リストは数曲演奏したことがあるが手が小さい私には大変だった

思い出す
卒業後、指揮科の友人のレッスンの為にピアノを弾いていた
オケを振ってレッスンできないからピアノを振るわけ
次はハンガリー狂詩曲の2番ね、
と言われた時、私は口をアングリと開いてフリーズした

あれを?自分が弾くのも大変なのに指揮棒を見て?

学生の頃のように練習したっけ
ま、ピアノの試験やコンクールで弾くわけじゃないから
といいつつ、私にも矜持があるから頑張っちゃったわ

そうなんだよな、ピアノの難曲と言うと直ぐリストって思っちゃう
実際、曲芸的に難しい

でも、例えば
ショパンのバラード4番 
これも難曲中の難曲だけど、リストの華やかさとは違う
そしてテクニックがあればこの曲が弾けるかと訊かれたら
弾けない、と私は答えるだろう

二十歳の頃は三十路が来れば弾き熟せると…
四十路も過ぎて、いつか、になって
更に時は流れアラカンまで来たらもはや弾けないし弾けなくてもいいや、になってしまった

いつか、なんて思って先延ばしにしたら
いつかは永遠に来ない、ってよーく解った

脱線した、戻ろう

ストリートピアノって、何?
そもそも何のために置いてあるの?

演奏者と偶然そこを通りかかった人々との心の交流?
聴衆は演奏者が誰であってもどうであっても、その演奏の横を通り過ぎる時、何かを思うだろう

知ってる!この曲!なんだっけ?
あぁ、懐かしい…これはあの時の
あ!私が今習ってる曲

等など
奏者と聴衆の邂逅

素敵だ

その本来の意味でのストリートピアノが広がって
日本にも海外のような文化が根付けばいいなぁ

根付いてます

ルールを守ろうって…根本的にわかっていたら、苦情が出たりするようなことしないと思う

さて、私はストリートピアノを弾かない
弾けない
記念の会でも弾かない
弾きたくない

もう人前で演奏なんかしたいと思わない。一人で弾くのも苦痛だ
だって人生の色々で、すっかり弾かなくなってしまったのだもの
もう、弾けないよ

ただ
ピアノがそこにあったら

上手くなくても、カンパネラじゃなくても、凄いのじゃなくても
弾きたい曲を、ただ弾きたい気持ちだけで弾いてみたい
一芸で披露される皆さんのように

そこに山があるから登る、みたいな

羨ましいなぁ

今更弾けないと思うこの哀しさよ
ピアノが大好きで、音楽室に置いてあるピアノを弾きまくっていた小学生の頃が

愛おしい

還暦になれば子供に戻るのなら
そうできたらいいなぁ

エリーゼのために…
誰もが知るあまりに有名すぎて人前で弾くのが怖い曲
ちょっと練習しておこうかな〜
いつか何処かのストリートピアノで弾くために

いつか何処かで
は永遠に来ない、のであったような…

最後まで読んでくれてありがとうございました
またね~

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