鼻👃

ふと、思い出した。
モラハラおじさんに何か頼まれたので、承知しました、とチャットで返事をした。
そうすると、相手が鼻👃の絵文字を送ってきた。追加は何もない。
職場の若い子の中には、カニやら羊やら馬やらの絵文字を送ってくる子もいる。
そのため、鼻の絵文字は初めてだったが、私は
「きっと若者の中で流行ってることに違いない」
とおもい、どう言う意味か考えていた。

一見すると無意味のように思える絵文字一個の返事にも、若者たちは意図がある。

カニ🦀は、確かに
ウマ🐎は、「ウマくいった」
羊🐏は深い意味はなく、見た目がかわいく、彼女が未年だから。
この３つなら、こんな具合だ。

しかし、問題はモラハラおじさんの鼻である。
鼻で笑う、鼻につく、鼻にかける、鼻が高い、
鼻に関する慣用句は多いが、
向こうから依頼してきておいて、鼻で笑ったり鼻についたり鼻にかけられても困る。
鼻にかけるに至っては、使い方がおかしい。

自分が指導した若者が、頼み事ができるぐらい立派になったなぁ、という意味で、鼻が高い、なら意味はとおるが、
そんなことを思ってもらうほど、これはたいした頼まれごとでもない。

三日三晩、何かわからず検索の仕様もなく悩んでいたが、
ある日の仕事中に
「両手合わせてお願いしますの絵文字に似てるな（🙏）」と気がつき
ただのおっさんの絵文字の見間違いで、打ち間違いということで落ち着いた。