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透き通る アオゾラ

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2015〜連載していた、「週刊アオゾラ」をまとめました。現在はマイペースに続きを書いています。
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#ミナミ

第9話「遠慮と配慮と失望と」

第9話「遠慮と配慮と失望と」

  ミナミが帰ってなんとなく気まずい空気が流れた。ソラが空気を伺っているとクモリがソラに声をかける。 

 「ソラ君が気になっているのはお父さんの事だね?」 

「え? はい、マヤが父さんは英雄だって。でも俺、父さんの事何も知らなくて・・・」 

 「そうだね、君は知って置くべきだ。私から言っていいものか少し悩んだんだが...」 

先ほどとは違うクモリの真剣な表情に、ソラは唾を飲み込んだ。 

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第8話「意地とプライド」

第8話「意地とプライド」

   遠い記憶を呼び起こしていると、ソファーに静かに座るアカリとマヤの姿が重なる。アカリは黒くて長い髪を耳にかける。クモリはアカリが職場を脱走してきたことを思い出しアカリに声をかける。 

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第6話「重なる偶然」

第6話「重なる偶然」

「マヤ・・・?」 

 マヤは青木家の墓に花を供えていた。 

「昨日は偶然だったけど、ここへ来れば会えると思ったわ。」 

「どうしてマヤがここに?」 

「あなたそっくりだもの。すぐ分かったわ。コウの息子だって。」

 そういえば昨日マヤは父さんの話になると悲しそうな顔をしてたなとソラは思った。 

 「父さんを知ってるの?」 

「あなたのお父さんは私たちの間では英雄よ?最後まで地下移住に反

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第5話「ピンクライト」

第5話「ピンクライト」

   ソラとトオルは話し込んで、いつの間にか7時を回っていた。 

「やば、もう7時じゃん。早く帰んないとスナに怒られる。」 

「スナ?」

「母さんだよ。夕飯の時間に遅れるとすっげー怒るんだ。じゃあまた明日なトール」

 ソラはトオルの返事も待たず慌てて行ってしまった。地下では24時間照明が点灯しているので時計が無いと時間の感覚がなくなってしまう。ソラはまた走った。 

 「今日は走ってばっか

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第4話「青い果実」

 勉強が一段落してミナミとミノルは図書館の資料室にいた。鳥類図鑑を広げて、目をキラキラさせているミノルにミナミはつまらなそうに話しかける。

「またそんな古代生物のこと調べてるの?」

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