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10年目のジャニオタがJrに担降りした

 去年の秋頃、ジャニオタを辞めようと思っていた。  ジャニーズを好きになってから、かれこれ10年が経とうとしている。  私は9年間、嵐と関ジャニ∞の掛け持ちをしていた。彼らのことを好きになったのは、ジャニオタである母の影響だ。学校や習い事の送迎をしてくれた母の車の中では、いつもジャニーズのCDやDVDが流れていた。 私は、母と一緒に8年間、現場に通い続けた。  コンサートに初めて参戦したのは、ジャニーズにハマってから約2年が経った頃。「ARASHI LIVE TOUR 2

    • 角を曲がる

       信号機が青に変わるとき、夕空の窓を烏が横切るとき、上履きに爪先を沈めるとき、わたしは彼女を思い出す。  彼女は14歳で、わたしは15歳だった。   「鳥居坂じゃなかった?欅坂なの?」 「デビュー前なのに脱退した子がいるよね」  スクールバスの中で、友達とそんなふうに駄弁っていたことを覚えている。当時、生駒里奈が大好きで、中3のとき、生駒ちゃんに憧れて髪を切った。欅坂46が結成した2015年の夏は、生駒里奈が、再び乃木坂46のセンターに返り咲いた夏でもあった。  それだから

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