見出し画像

コロナ環境下で見えた生活の差をフランスから

フランスは昨日、ついに外出禁止令が徐々に解かれ始め、今までは証拠の紙なしでは外に出られなかったものが、今では証拠の紙なしに外に出られるようになりました。

そこら辺はニュースを見ていただけば分かるかと思います。

今回、書こうと思うのは、もう少し私達個人の視点から見たもの。事細かいことですが、、私達はフランスで日本語講師をしていて、今回のコロナの件があってから、教室はお休み。そしてここ最近、オンライン日仏交流会を通して、最近の状況を語り合っています。

まず、私達の授業の参加者には、コロナにかかった人がいます。その人は現在無事ですが、3週間ほどの間、熱などの症状に苦しまされたそうです。一緒に住んでいる家族もコロナになり、重症を負った人も身内にいたそうです。

また、病院でリハビリの先生をしている人もいました。その人はもともと、けが等のリハビリが専門でしたが、今回のコロナの影響があって、病院もコロナ対策へスイッチ。その人は防護服を3重に着て、コロナ重傷から回復してきた人の呼吸器系のリハビリが仕事になりました。そんなことから、友達や家族とも出来るだけ合わないような生活を続けているそうです。

また、授業には、中高生や学校の先生も来ています。学校は休み。それに伴って、様々な先生はオンライン授業への転換。先生方は大忙しの模様です。生徒の方はどうかというと。宿題に追われながらも、家にいなければならない状況に飽きがさしているようでした。「早く学校に行って、友達に会いたい」という中学生もちらほら。

仕事がなくなり、時間が出来たため家のリフォームをしている人、芸術に没頭する人もいれば、パソコンでの仕事に苦痛を感じる人も。

こんな感じで、私達が知っている人のなかだけでも、コロナ状況下で多様な生き方がありました。極端に忙しい人もいれば、暇をもてあます人も。みな、生きている時間数は同じなのですが、環境によってかなり違う時間を過ごしています。今回、この状況ではっきりと見えたのは、この差でもありました。

時間は平等だけれども、やること、なすことに関してはここまでも大きな差があります。しかしこんな人も違った人達が、カルチャーセンターで出会い、日本語の授業で意見を交換しています。そこで、現在の状況に触れながら、これからどうしていくべきかを考えています。この、コロナという今の人々が触れたこともない恐怖の下で、私達がどのように生きるべきかを考えるためには、この差から自分自身が何をすべきかを学ぶ必要があるのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?