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【メタバース】VRがなければスマホでOK。無言でOK。お互いの遊び方を尊重することの大切さ。

 Clusterに入るようになって数か月が経ち、ロビーやワールドで様々な人と出会い、すれ違ってきた。
 そこで見えてきたのは、それぞれがそれぞれの楽しみ方でClusterを楽しんでいて、そのことをお互いに尊重し合っているようだということ。
 それぞれの楽しみ方をお互いが否定せず、共存できていることが、このVRSNS、メタバースを存続させる上で重要なんだろうな、と考え始めたという話。

Clusterのロビーには様々な人が集まる

 Clusterにはロビーという場所がある。文字通りのロビーで、誰もが気軽に集まれる場所である。フレンドがいなければとりあえずロビーに行ってみるという人も多い。

ロビーに集まる人々と公式スタッフ

 かくいう私もはじめはロビーにいることが多かった。フレンドもおらず、どのワールドに行けばいいのかもわからず、とりあえずロビーを行ったり来たりしてみる。
 すると少しずつロビーを行き交うのアバターの姿や、そこで交わされる会話が見えてくる。Clusterがどういうところからわかってくるのである。

VR、PC、スマホ、ボイチャ、テキスト、無言

  Clusterの良いところは、スマホでも遊べるところである(VRChatはその点少し敷居が高い)。ロビーを行き来する住人だけを見ていると、PCやスマホでログインしているユーザーは多い。むしろVRが少ないくらいだ。

 ボイスチャットを使う人もわりと少ない。ボイチャを使わない場合、テキストチャットを使って話かけてくる人もいれば、チャットすら使わない、まったくの無言勢もいる。
 仮に無言だとしても、手を振ったり、エモートなどでコミュニケーションが図れるので、案外うまく楽しめる。

 この「ボイスを出さない」人たちは、使っている機器がボイスを出せないから出さないというわけではない。VRヘッドセットを使っている場合、マイクは付属されているはずなのでボイチャはできるはずだが、それでも声を出さないと自分で決めて、無言勢として遊んでいるのである。彼らには彼らなりの楽しみ方があるのである(もちろん、本当は声を出したいけど性別がバレるのが嫌。自分の声が嫌い。でもボイチェンも使いたくない、などはあるかもしれないが)。

 かくいう私は今やVRだし声も出す。だからと言ってもちろん、人に対して声を出すことを強要することはない。

 お互いの楽しみ方を尊重すること。それが今後のメタバース的な仮想世界で重要なルールになりえると思ってる。自分が心地よいと思えるプレイスタイルで楽しんでいて、それをお互いが尊重し、うまくコミュニケーションを図りながら楽しめている状態はこの上なく素晴らしいと思う。

様々な背景を持った人たちが、各々の楽しみ方で遊んでいることが尊い

 メタバースという仮想空間では、アバターによって自分の好きな姿になることができる。unityやblenderをいじれるようになれば、自分好みの仮想空間を作ることも可能である。
 可愛い女の子のアバター、イケメンのアバター、可愛い動物のアバター、かっこいい怪物のアバター。自作のアバターを見てもらう場でも良いし、新しく購入したアバターを披露しても良い。

幽霊にだってなれる

 また、適度な匿名性が保たれていることにより、あまり肩肘を張らずにしゃべれてしまうことも多い(これは人によるだろうが)。学校の友人や先輩、会社の同僚や上司といったお互いのリアルを知る緊張感からの解放を感じる場合もあると思う。
 こういった魅力によって、仮想空間での自分の姿や過ごす空間、一緒に過ごす相手などに対して、現実以上の幸福感や楽しさを感じることも多い。

 これは、現実が充実しているからといって、仮想空間に入らないということではない。現実が充実していても、それ以上の面白みを感じるだけの魅力や可能性が仮想世界にはあると思う。

 もちろん、現実に不満を抱いている人にとっては逃避先になりうるし、現実が充実してる人よりも、そういった不満を抱いている人の方が、仮想世界に強く惹かれるであろうことは想像に難くない。
 これはネガティブなことだけでなく、対人恐怖症に苦しむ人や精神的な病に苦しんでいる人などが、無理のない範囲でコミュニケーションを取ることができる場としての機能や、性的マイノリティが現実とのギャップを緩和させる場としての機能など、ポジティブな可能性も秘めている。

とりあえずまだ未体験の人は自分の楽しさを見つけてみると良い。

 何にせよ、現実世界が充実している人だけが楽しめばいい世界ではないし、現実に苦しんでいる人たちだけで楽しめばいい世界でもない。
 様々な背景を持った人たちが、うまく共存し合い、それぞれが楽しめている状態が良いと思うし、現実世界とは違うメタバースという仮想世界に意義を見出すとしたら、そういうところにあるのではないかと思う。

 ClusterやVRChatといったVRSNSに興味があるのに手が出せていないのであれば、ぜひ挑戦してみると良い。そこで過ごしているユーザーはわりとそれぞれが好き勝手に楽しんでいるだけだし、かといって楽しみたいと思っている人に対して理解のある人たちなのである。

 ここまで読んでくれてありがとうございました。Twitterでもぜひ絡んでください。もちろんClusterでもお待ちしております。

 

 


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