君と過ごす最後の冬、明日するかもしれないキスに備える
嫌なことが連続する。意地悪な人、しつこい人、距離感間違えてる人。終わらない仕事、荒れ続ける肌、乾燥した空気と工事中の排ガス。君とまたすれちがって噛み合わなくて、その他の些細な嫌なことが生活の中でより色濃く際立っていく。そうして浮き彫りになるのは自分でもよく分からない私の気持ちと私たちの関係性。私、普通の会社員なんだよね。君と違って、平日の昼間とか無理なんだよね。ていうか、昼間からやる気出ないんだよね。色気も何もないし、だって、私たちするためだけに会うんでしょ。空いてる時間で済