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ゼノンの永久運動論だよっ!


こんにちは。トンてつクラブの平部員、ダンテ・イニーナだよ。
今日はゼノンの永久運動論を紹介するよ。
ゼノンといっても、ストア派じゃなくって、エレア派のゼノンだよ。
エレア派のゼノンといえば、永久運動論じゃなくって、運動否定論だよ。
そんなふうに思ったでしょ?
でもね、ゼノンは運動否定の論拠として4つ挙げているんだけどね、
そのうちの1つは、どう見たって運動を肯定しているんだよ。
しかも、単に肯定しているんじゃなくって、むしろ永久化しているんだよ。
それがアキレスと亀のお話だよ。
あ、ギリシア人はアキレスっていうけど、アタシは東洋風味を加えて、韋駄天っていうね。
じゃ、そのお話を確認しよっかな。

亀が歩いています。韋駄天が走って追っています。でもね、俊足で鳴らす韋駄天ですら、亀には追いつけないんだよ。
亀はA地点からB地点、B地点からC地点へを進んでいきます。
韋駄天は亀に追いつこうとして、まずはA地点にいる亀に向かいます。
でも、韋駄天がA地点に着く頃には、亀はB地点にいます。
そこで、韋駄天はB地点に向かいますが、そこに到達すると、亀はC地点にいるんですね、これがまた。
こういったことが無限に繰り返して、韋駄天はいつまでたっても亀に追いつけないんだよ。
だから、とゼノンは得意気に断定するんですね、運動なんてあり得ないよ、って。

でも、よくよく考えてみれば、韋駄天は亀に追いつこうとして、ずっと走り続けていませんか。
で、韋駄天が永久に亀に追いつけないんだったら、それって、韋駄天は永久に走り続けていませんか。
走るってのも運動ですよね。
だから、韋駄天は永久に運動していませんか。
これがゼノンの永久運動論なんですよ。
韋駄天は亀に追いつくためには、無限に走り続けていなければならないんですよ。
運動は全然否定されていないし、むしろ運動は永久化されているんですよね。

では、なんでこの亀の韋駄天の話が運動否定の論拠となっているのか。
たぶん、これはギリシア人の運動概念を解明しなくちゃならないと思うんですよね。
でも、それがよくわからないんですよ。
教えて、賢い人!
以上、ダンテ・イニーナでした。チャオ!


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