葛飾の女

映画「男はつらいよ」全48作で映し出される葛飾の風景に特化した感想記です。 少しは風景…

葛飾の女

映画「男はつらいよ」全48作で映し出される葛飾の風景に特化した感想記です。 少しは風景以外の話もありますが、基本は風景のみです。 本編の物語性についてはほぼ語っていません。 あまりに短文のため、現在は5作分ずつの感想記に再構築中です。

最近の記事

第26作~第30作

第26作 オープニングは土手に戻った。 今回は難しかった。妹の新居も定時高校も建て替えで現存していない可能性が高く、細い川もバイト先のコンビニも含めてほぼお手上げ。 結局ファンサイトにロケ地の答えを求めた。 この近隣は真四角の立地の高校が2校しかなく、うちの1校が正解だった。実は数年前の夏休み、所用でこの高校を訪問した。しかし出来たばかりの新築校舎。校庭はまだ工事中で見られなかった。当然、当時の面影は皆無。 妹新居。表札の住所と送電線の位置から、現在の北総線の線路となっ

    • 第21作~第25作

      第21作すっかり取水塔付近の河川敷での寸劇が定番になったオープニング。9作目ぐらいまでは常磐線北側の土手から対岸を望む画像が多かったが、当時はランドマークだった松戸伊勢丹の姿がない。9作の公開が1972年8月で、伊勢丹は1974年4月開店なので当然映らない。その後1度でも出てくるかなあと思っていたのだが、取水塔付近からは全く見えないので、結果、対岸上流の松戸伊勢丹が映ることは、この21作までは無い。 今回は完全に浅草国際劇場SKDの話。地元はほぼ出ず。 国際劇場は外側ぐらい

      • 第16作~第20作

        第16作 今回も土手はかさ上げ工事中。まだ1975年。仲見世通りロケでは高木屋老舗の前に立ち、数歩歩いてセットのとらやの前に着く。 眼鏡屋とレコード屋はさっぱり判らない。道の狭さから柴又の駅前だと思う。 終盤の啖呵売場面は金町すずらん通り。通りの奥に貨物列車が。ということは商店街の駅側の入口だ。この一角は現在再開発でマンションが建設中。撮影された通りはマンションの中に抜け道とした残される予定。貨物が停まっていたあたりは壊されてバスターミナルになった。開いた店の対面にはマルコ

        • 第11作~第15作

          第11作リリーの母親の住む町並みが気になった。東急のカエル、国鉄、川。ググると予想が当たり当時は新開地と呼ばれていた場所だった。現在は再開発されていて、当然ながら景色が全く違う。今はとても綺麗な街になっている。 第12作 マドンナの住む家そばの川は直感で中川と分かった。 コンクリ土手は草が生え、家は建て替えられ、橋も掛け変えられたし、新しい道も出来た。大きな工場は全て無くなり、景色は様変わりしてしまったが、川の湾曲だけは変わらない。最後に出てくる赤白煙突の場所は今は大学に。

        第26作~第30作

          第6作~第10作

          第6作 街並みが出てきたのはタイトルバックの空撮のみ。目印になるような建物が浄水場だけなのと、録画画質が悪いことと相まって、全く場所の見当がつかない。ちょっと大きめの建物は学校なのか。 40年以上も経ってしまうと、何も変わってないところは何もない。 土手もまだ整備前で荒野のように自然みに溢れている。よく見ると給水塔の入り口が土手の高さと同じで(現在は土手から少し低いところに入り口がある)、ここでも土手の嵩上げの事実がわかる。 ラストの駅。あの駅は観光用に今もあまり雰囲気を

          第6作~第10作

          第1作~第5作

          第1作 オープニングと、水辺のデート、そしてデート未遂。場所は水元公園の小合外溜。 全ての撮影を1箇所だけで(そして恐らく1日だけで)済ましたことがよくわかる。 木造の橋はこの映画から数年して掛け替えられ、今は水色の鉄橋となった。1970年代から遊びに行った場所だが私には木造の記憶は無い。 逆に、あそこは木造だったのかと新鮮な驚きが。 舟を漕ぐ寅のアップ時や二人で舟に乗っている映像は、外溜の一番南、桜土手に接しているあたり。だけれど冬子のアップの時は橋がすごく遠い。もしかした

          第1作~第5作

          第48作

          遂にラスト。1995年。テレビの中の村山とんちゃん。○さんの声の張りがない。歌に元ちとせと、泉のテーマ徳永英明。 リリーと参道からタクシーに乗って、一旦停止して羽田に行き先を変えた場所まで数m。その間のタクシー車窓の景色、道幅も違うし、さっぱりどこだかわかりません。

          第47作

          1994年。東海道新幹線300系のぞみがサラッと出てくるのが新し物好きの監督らしい。アサヒビール本社の炎は、もっと前には出来てたけどシリーズには初登場かな。 ずっと複数使われ続けていた浅草系芸人は、今回とうとう関敬六だけになった。BGMに往年の主題歌アレンジ違いが流れた。

          第46作

          満男が就職決まらず家を飛び出すってどうなんだとは思うけど、この1993年は正に就職氷河期の始まり。私は高卒でするっとそこそこ大きい会社に入れたけれど、仮に進学していたら正にこのタイミングなので他人事ではない。というのは本編と関係ない話だった。 ○さんをはじめ、おいちゃんおばちゃんタコ社長、みんな老いが目立ってきた。特に○さんの冬場のマフラーが首元を隠すようで。 笠知衆が亡くなったが娘役だった1作目のマドンナが出てきて親の健在をアピールしている。もうここで、満男以外は歳をとら

          第45作

          1992年。○さん、おいちゃんおばちゃん、関敬六、笠智衆みんな老いが目立ってきた。関敬六は実生活で舞台を途中降板するし、笠智衆は今作が遺作だそうだ。○さんシリーズ自身もカウントダウンに入ってきている。 そして風景に関して特筆することは何もなし。 第42作からこっち、当時の流行歌がBGMで流れる。恐らく満男に合わせているんだろうけど○さんシリーズとしては凄く異物が混ざったようで気持ち悪い。今作ではCDショップに使用頻度の高い徳永英明のアルバムが発売中と大映しになる。バーターと

          第44作

          いよいよ浅草っぽい出演者が関敬六だけになってきた。関さん老けたなあ、と思ったら本作は91年。帽子から出た後ろ毛が偽物っぽい。 スタッフロールのトップに製作総指揮奥山由和の名前があって驚いた。そういう時代だったよね。

          第43作

          時代的に踊るポンポコリンが鼻歌で出てくるのはいいとして、BGMに徳永英明って、随分満男に寄せてきてる。新幹線に飛び乗るなんてJR東海のCMみたいだし。 最初の赤公衆電話の店の旦那に小島三児、大分の旅館の中居に田中利花(漢字)、関敬六はラストのテキヤ。 ラスト近く。今は無き、我が青春の押上行き!(号泣) 満男の降りた金町行きの電車が出る。2分で金町着、当時は5分停車で押上行きとなり2分後にまた戻る。つまり満男が着いて○さんが出発する電車が来るまで本当は10分かかる。でも映画で

          第42作

          いよいよ伯父さん。 タイトル寸劇、老人にイッセー尾形、駅員じん弘。どぜう屋中居戸川純、バイク転倒を助けてくれる笹野高史、テキヤ関敬六と不破万作。旅館の中居田中リカはなんで田中利花名義じゃないんだろう。檀ふみが持ってる花の持ち帰り包は、私も色違いを持ってた! 石井均さんは観光仲間?尾藤イサオの厳しい伯父さんの七三分けがなんか笑える。 台詞。○又通りなんて道はない。柴○街道ならある。デニーズは当時あったかもしれないけど今は記憶に無い。あと、街道沿いに共学高校は無いから学校帰り

          第41作

          いよいよウィーン。区民的にはなんなんだウィーンw まぁ音楽の街にはなったな…ってそれ映画の話じゃない。 参道から成田へ向かう為にタクシーに乗ってったけど、電車に乗ってけば隣駅からスカイライナーが出てるのに。仮に隣駅まで車なら、方向は画面左方向ではなく右に行ってすぐ左折。 あ、あんな淡路恵子マダムみたいな人、葛飾にはいねーよ!w (第40作の尾美としのりみたいな青年はゴロゴロいるけど) 車掌に笹野高史。芸者に田中リカ(利花)。旅行会社員イッセー尾形は何故顧客を○さん呼ばわ

          第40作

          1988年末の公開。いよいよ40作! いやあビックリしたよ。ビッグネームがありましたよ! 少女時代の主演舞台が1986年。その後も少し芸能活動をしてたんですね、山尾志桜里さん。 しかし、2回見直したけれど志桜里ちゃんが見つからず。ラストのテキヤの中学生役ぐらいしか中学生女子が出てこないんだけど、顔が違う気がしてね。でもあのシーンは前に有森也美が出ていたりして気が抜けない場面。もしかしたら。 そういえばいつの間にか夢シーンが無くなって土地土地のお祭りやテキヤ場面になってた。

          第39作

          1987年。とりあえず、ダンボールはそう簡単に土手上のランニングコースになんか落ちてない。 和歌山のタクシー運転手さんの中に芸能レポーターの阿部さんによく似た人がいたんだけど、調べる気はない。 満男の高校、ファンサイトによると葛飾野高校だそうで。ここはどの駅からも遠い場所で柴又からなら間違いなくチャリ通。電車なら京成からも帰れるけどJRルートもある。 「小岩のポンシュウ」って言ってたな。それで関敬六は小岩に店を開いたのか?w 正司とあってかしまし娘か?と思ったら正司は正司