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異次元からの介入

 異次元存在(地球外生命体、アセンデッドマスター、天使、ハイヤーセルフ等々、何でもいいのだが)は、地球人類の運命に介入しないのが原則であると言う。地球の未来は人類の意識が創造するものだからである。我々は自らそのことを学ばなければならない。(そのために地球に生まれたのだから)
 したがって彼らは我々を導くために直感などによる何らかの仄めかしをすることはあっても、我々のすることに直接介入したりはしない。
 けれどもごくたまにやむを得ず介入することがあってそれはそうしなければ地球が破滅してしまうような危機的状況に限られるのだと言う。
 異次元存在と言ってもすべては深いところで繋がっており、根源的には彼らも我々人類と一体なのだから、厳密に言えば「他者による介入」ではないかもしれない。しかしながら人間は皆、深いところで創造主(神と)繋がっていながらも個人的な意識(エゴ)のレベルでは多くの人がそのことに全く気づいていないから、「介入」と言うしかないであろう。
 私は30年前に異次元存在に直接介入されたことがあった。おそらく当時のほとんどの人は全く知らなかったに違いないが、それは地球上で核戦争が勃発する寸前であった。私は人間的なエゴの意識を完璧に封じられ、異次元存在のなすがままに動くしかなかった。自分で体験してみてよくわかったが、人間的なレベルの意識が僅かでも残っていたらあのような行動は決してできなかっただろう。高次元の意識に動かされて行ったことは、文字通り「常識はずれ」そのものだった。
 そのとき私はたった一人の人間の意識と行動が核戦争を引き起こしてしまう可能性があることを知った。すべてのものが根底で繋がっていることを身をもって思い知らされたのである。それからの私の人生のすべてはそのときの体験を土台に構築されている。
 私はなぜそのような体験をしたのだろうか。それは私の使命、いや役割だったのかもしれない。私がこのようなことを言うと、自分もそのように介入されてみたい、そうでなければあなたの言うことは信じない、などと言う人がいるかもしれないが、それは全く無益なことである。
 当時の私はその「介入」の準備(?)のために徹底的に苦行をさせられた。よく、苦行して悟った人は他人にも苦行を勧めると言うが、そんな苦行は実は大した苦行ではないのではないか。私が経験した苦行は本当に筆舌に尽くし難いものだった。私以外の誰にも決してこんな思いはさせたくない、と思うほどに。
 これは例えば原爆を経験した人が「敵も同じ目に合わせたい」などと思わずに、「こんな思いは誰にもさせたくない」
と思うのと同じである。本当の悲しみを知った人は決して他人に同じ悲しみを味わわせようとは思わない。
 当時の私は極めて真面目な「善人」だった。「善なる自分」を守ろうとして自分の「欲望」を極限まで徹底的に抑え込んだ。その結果、生命力が枯渇し自分の力ではどうにもならないほど衰弱してしまった。私は エゴイスティックな人間になりたくなかった。けれども実はその「私」、つまり「欲望」を抑え込んでいたものこそがエゴだったのだ。
 異次元の存在に「エゴを捨てよ(死ね)!」と命じられたときに迷わず「死にます!」と答えることができたのも、「エゴの愚かさ」を極限まで知り尽くしたこのような体験があったからだろう。
 異次元存在が私の身体を意のままに使っているとき、私は完全に目覚めていた。チャネリングをする人たちや巫女などは、異次元存在が降りてくるときには自分の意識を失うのが普通らしいが、私はそのとき自分がしたことをすべてはっきり覚えている。自分がしていること、自分が言っていることに自分自身でも驚愕しつつただ見守るしかなかった。ときに「これは間違いなく大学はクビだな」などと思いつつ…
 最近は異次元存在からのメッセージが多くの人たちに送られてくるようになった。地球人類の意識の変化にともない現実が大きく変化しつつある時代である。もう異次元存在が介入する必要もないはずだ。
 かつてある首相秘書官(彼は30年前の危機的状況を知っていた数少ない人間の一人だった)に会ったときに私自身が語った言葉が思い出される。
「この世を動かしているのは政治家ではありません。
 人々の意識なのです。」
彼は今どうしているだろうか…

 すべての人の意識が現実の創造に関与することを忘れないように。世界中で起きている紛争や悲劇は決して自分と無関係ではないのです。
 もしもこの世が戦争で破滅することを望まないなら、自分の中にストレスを押し込めてはなりません。