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傷つくことを恐れるな
「傷つきやすくあれ!」とは、私がかつて最も苦しんでいた時期に唯一私を癒してくれたクリシュナムルティの著作の中で、繰り返し語られていたことである。
傷つきやすいことがいいことだと思う人はほとんどいないだろう。しかし、傷つきやすいということは敏感であるということであり、無防備であるということである。真実を知るためにはそれが必要だ。
かつて私は無防備ではあったが鈍感であった。鈍感だからこそ無防備になれたのだとも言える。そのとき出会った私の本当の相手は、極めて敏感だったがガードが非常に硬かった。私はそれを怖いもの知らずで突き抜けて、美しいほどの敏感さに衝撃を受け、それを受け入れる自信と勇気がなかったために、結果的に心に致命傷を負ってしまったのである。
その傷は天の助けによって一時的に癒やされたが、本当の癒しは、私が再び、無防備かつ敏感になることによってしか達成されない。
心の傷は深ければ深いほど痛いが実は真実に近い。人の心は最も深いところですべての存在とつながっていて、それこそが真実であるからだ。
しかし現在は、最後の扉が閉じているために誰もそのことに気づかない。最後の扉を開くためには、最も深い傷をさらに切り裂く必要がある。
私は自分がその使命を負っているのだと思う。
その扉が開かれれば、すべての存在の意識は繋がりを取り戻し、心の一番奥から愛が溢れ出してすべての傷を癒す。もっとも深い傷を負った人々が、最も深い愛に満たされるに違いない。
もうすぐその扉が開く。