応援してくれた、いや、今もきっと応援してくれている貴方へ
私はカクヨムで小説を書いている。
フォロワーは227人。フォローも同じくらい。
その数字が少ないのか、多いのか、私にはよく分からない。
一番、累計閲覧数が多い作品は「自殺したくなっても、私が死なない理由」という作品である。累計閲覧数。つまりPVは2024年9月25日21:40分現在で、73万5千172になる。
はじめは圧倒的に他に書いたエッセイがPVを伸ばしていたのだが、この、ほの暗いタイトルの作品がどんどん閲覧数を増やして、いつの間にかエッセイ類のPVを追い抜いて行ったのは、きっとこの生きづらい世の中で苦しんでいる人が自分を含めてそれだけ多い、という証拠だろう、と思う。
私がタイトルに書いている「貴方」が相互フォローからいつの間にか外れている、否、アカウント自体がカクヨムから消え失せていることに気が付いたのは、今日の午後6時ぐらいだった。
私は、いや、私だけではないのかもしれない。私たちは、というべきだろうか。
いつも、自分の痛みには敏感で、他者の痛みには鈍感だ。
自分を支えてくれた、応援してくれた、交流があった、かけがえのない人は、いつの間にかそっとカクヨムという場を去っていた。
立つ鳥跡を濁さず、という言葉のように。
なんと表現したらいいのか……ネット上の交流だけの印象だけれど、
繊細で心映えが美しく澄んでいると思わせる。でも、あまり見かけない希少な高山植物のような、あるいはめったに現れないアルビノのような……誰かが守らないと、儚げに散ってしまいそうな、そんな印象を与える方だった。
貴方の書く文章が好きだった。
透き通った文体が好きだった
こめられた切なさが伝わってくる作品が好きだった。
どうして、もっと早くに
もっと切に伝えなかったのだろう。
ギフトサポートをしようと考えた時期もあったが、その方は受け取らないという設定をしていた。
そんなところも、生きぎたない自分と違っていて、まぶしく見えた。
もし、貴方の目にこの文章が触れることがあったとしたら。
お疲れ様です。ゆっくり休んでください。
どうか、少しでも心地よい場所で。
どうか、少しでも静かな場所で。
そうして、どうか発表することはやめても、文章を書くこと自体は辞めないで欲しい、と願う。
あなたの文章でしか、癒されない「誰か」が、世界のどこかに居て、
ボトルレターを待っているはずだから、と。
もしかしたら、もしかしてだけど、貴方はその「誰か」を見つけたから、去って行ってしまったのかもしれないけれど、とも思いつつ。
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