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人生最大の間違い😑

あのときはこれが人生最大の間違いだと思った。

留学するために渡英していたときのことだ。

名古屋から飛び立った私は
母からもらったハンカチを見ては大泣きし、
友達から奪い取ったセサミストリートのバートを見ては大泣きし、
飛行機の中で泣いてばかりいた。

なんでこんなことしてしまったのだろう
今から家に帰ることはできないか
英語もろくにわからないのに何を考えているんだ

頭の中でガンガン言葉がわいてくる


しかし
悲しいかな、飛行機は日本から
ものすごいスピードで離れていっていたのだ。

隣の外国の人とたわいもない会話をし
なんとなく気持ちが落ち着いてきた。

機内食もおいしく平らげ
さっきまでの悲しさはどこへいったやら、、。

人間なんてそういうものである。

なんていっても
私は母と離れたほうがよかった。

それは、今でも本当によかったと思う。

悪い母ではなかった。
だけど、好きだっただけに、

わたしの人生への影響力がありすぎた。

いろんなことを考えつつ
飛行機は、目的地に近づいてきた。

私がこれから生活するのは
マンチェスターだ。

ロンドンではない。

ロンドンに行かなかった理由は

両親を説得させるために
ALTの先生の両親が住んでいる
マンチェスターを選んだ。

何も情報がないときのことだから
決める理由も、簡単だったと思う。

マンチェスターに着いたら
ALTの先生のジョンのおばさんが
迎えにきてくれている。

おばさんに会うのは初めてで
英語もわからない私に

よく会うと言ってくれたものだ。
今更ながらに、ありがたいと思う。

おばさんにお願いしたいことは
すでに伝えてある。

私が通う学校と、宿泊するユースホステル
そして、郵便局だ。

地球の歩き方を見て
なにやら郵便局がお金の管理をするには
いいらしいとのことで、そこに行きたかった。


そうこうしているうちに
機内のアナウンスが聞こえてきた。

着陸するらしい、、、。

降りなければならない。

さぁ、これから始まるんだ!
私の新しい人生がここから始まる!

隣の人に
感謝の気持ちを告げ

私は、黒い、大きなバックパックを背負って
飛行機を降りたのである。

どきどきしながら一人で空港の中に入っていく。

英語読めるかな、理解できるかな?

いやいや、もう行くしかない!
ここまできたら、進むしかないんだ!

ワクワクと、ドキドキが半分半分な気持ちで
道を進める

目の間に大きな看板が見えてきた!

おお〜〜!ここが!マンチェスターかぁ!と思いながら
看板を読んだ。


Welcome to  Amsterdam


ええええええええええええええええええええええ!!!



そう、私が降り立ったのは
 

マンチェスター空港ではなく

 


アムステルダムの空港だったのだった。



つづく

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