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卵管造影検査を受けたはなし②

②はレポ。
ざっくり言えばめちゃくちゃ痛かった。
ただ、人によっても病院によっても違うからこれはわたしのレポ。

看護師さんと検査室に向かう。
ちょっと怖そうな人だったから、ただ後ろをついて行く。

看護師:なんかネットとかで調べたりした?

わたし:はい。痛いって書いてありました。

看護師:心配だよね。

わたし:はい。

色々と考え事をしてた。
わたしは会話をすることもなくしばらく黙ってる。
 
気まずそうな看護師さんがまた色々聞いてくる。

看護師:結婚してどれくらい経つの?

わたし:一年ちょっと経ちます。

これ以上続かなかった。
看護師さんも私が色々と考えてることが分かったみたいだった。

検査室に向かって静かに歩いて行った。

しばらく歩いて検査室の前についた。
少し待っててくださいと言われた。

前が内視鏡の検査室だから、大腸の写真が貼ってある。
人工肛門を勉強しているところだったので、じっと見てこうなってるんだなとか考えてた。

検査室の前のベンチに腰掛けてると、なんかよくわからなかけどどんどん不安になった。
私はなんでこの検査受けなきゃならないんだろう。

そんな想いがぐるぐると回ってた。

大事な検査なのは分かっている。
治療をする上で必要だし、卵管の詰まりもとれるかもしれないし。

私がお母さんになるには遠い道を歩いて行かなきゃならないんだろうかと、考えてるうちにポロポロと涙が出てきた。

涙が止まらない。
泣くな、今は泣くな。言い聞かせても無理だった。

ティッシュを取ろうとすると、歪んだ視界にバイオレットのスクラブを着た人が映り込んだ。

じーっと私のこと見て、どうした、大丈夫?

はい、とうなずいた。

泣いてるから、、、と心配そうにのぞいてきた。

内視鏡の検査技師の人なのかな。
お医者さんなのかな。

分からないけど、こんな時に声をかけてくれて嬉しかった。思い出すと嬉しくて泣ける。

看護師さんに呼ばれて検査室に入る。

それでもぐすぐす泣いてるから、看護師さんも困ってた。

落ち着いたら検査しよう。
そう言ってくれた。

申し訳なかった。ここの産婦人科はめちゃくちゃ忙しそうにしてるから。
だから大丈夫ですって言って、ささっと検査服に着替えた。

レントゲンの台に上がってもポロポロ涙が落ちてくる。自分で決めたのになに泣いてるのと、自分に怒りたくなる。

先生が来た。
いつも通り、表情も変えず。

白衣じゃなくて、検査用の放射線を通さない重たそうなベストみたいなのを着てた。

じゃ、検査してきます。
そう言って検査が始まった。

消毒して、カテーテルを入れて、バルーンを膨らまして、造影剤を流して、撮影する。

多分5分くらい。

だけど長く感じた。
だってめちゃくちゃ痛かったんだもん。

消毒した時、カテーテル入れられた時、バルーンが膨らんだ時、造影剤が流し込まれた時、全部痛かった。

手に持ってたティッシュを握りしめた。
痛いです、痛いです、そう言いながら。

もうちょっとだよ、頑張ろうね。
って看護師さんが言ってた気がする。

なんか励まされてたけどよく覚えてない。
だってめちゃくちゃ痛かったんだもん。

先生も何か言ってたけどよく覚えてない。
だってめちゃくちゃ痛かったんだもん。

全部が終わるとお腹に石が乗ってるのかな、
と思うくらい痛かった。

終わった後、この検査はもう今後は受けない。
と決めた。必要がない限りは絶対受けない。

レントゲン台から降りると、
「〇〇病院 アウス」と書かれたトレーに
わたしの血のついた綿球とガーゼが置いてあった。

アウスって人工中絶じゃないか。
漫画で見た気がする。

検査室から出ていつもの診察室に行った。

先生は珍しくTシャツだった。
よれよれのTシャツだった。
検査終わってそのまま来てくれたんだなきっと。

レントゲンの写真を見せられた。

なんか白いモジャモジャっとしたものと、細い管がくるりと見えた。

なんだこれ。がぱっと見の感想。
どれがどれだか分からない。

先生が写ってないけどここが子宮、そしてここが卵管、ここから造影剤が出た後、と説明してくれた。

えっ、卵管ってこんな細いの、、、?!
説明後の感想。

続けて、左右異常なし。造影剤はお腹に流れました。と言われた。

安心した。
痛かったから癒着してたり、閉塞してたんじゃないかなと思ってた。

というか、流し込まれた造影剤どこいったの?
これもまた思ったこと。

こうして検査の山を乗り越えた。

夫の検査が終わり次第、▲▲病院へ行きたいと言うと、紹介状を書くならまだする検査あると言われる。

2つ検査が残った。
今回に比べれば痛くも痒くもないだろう。

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