TEIKIATSU_NANIMONO歌詞解釈1

NANIMONOさんの楽曲について、
歌詞の解釈を通して魅力を伝えること
を目的にした試みである。

先日配信されたラジオにおいても、
プロデューサーが誰よりインキャであり
歌詞のネタはまだまだ尽きないだろう、
との話も出ており、さすが安心と信頼のこゆPである。

本記事では、一番お気に入りの『TEIKIATSU』の解釈をしてみたい。


作詞作曲

作詞はNANIMONOプロデューサーを務めるこゆびちゃん。
作曲はNANIMONO楽曲では珍しいAgasa. K氏。
この方は、アニソンや22/7さんの楽曲も手掛けている。
ナナニジ…また某腕組みPの影が…

低気圧は感じますか?

TEIKIATSU、つまり低気圧の日に、
元気がなくなるようになったのはいつからだろう。
低気圧による体調不良は「気象病」と呼ばれ、
科学的なメカニズムも説明される。

耳の中の気圧センサーの指令を介した、
交感神経/副交感神経刺激による、
気圧の変化に伴う脳や筋肉周辺の血管拡張/収縮に対する調整機構

が存在する。
しかし、そもそもストレスで交感神経系がバグっていると、
気圧センサーの指令が行き届かなくなり

頭痛や筋肉痛などのだるさを引き起こす。

インキャの我々は、
コミュニケーションを強要される人間社会において、
ストレスに曝されがちだ。
(頭の中では『たりないふたり』が鳴り響いている)
低気圧の日の不調についての共感度は高かろう。

頭が痛くてもかわいくありたい (インキャの主張)

気圧に比例するメンタル このままじゃ可愛くない…

『TEIKIATSU』 NANIMONO

比例する、つまり、下がれば下がるのだ (進次郎)。
気持ちが落ち込む時、"低", "下" のようなマイナスな文字列だけでも、
サブリミナル的に心を削ってくる
ものである。
この一節から始まる2番Bメロは、
マイナス文字列がこれでもかと並べられ、
最後はどん底まで行く。
制御できない心のネガティブフィードバックを、
物量で表現
している。

しかし、落ち込んでいたって可愛くありたいのが人情だ。
人目を気にするインキャにとって、
嫌われるような態度はしたくない。
頭痛が辛い、心が辛い、
そんな中でも可愛さに気が行く繊細さも描写される。

若者に共感の嵐!こゆP迫真の背徳感あるある

落ちサビ後は、低気圧が過ぎ去り、
元気になってきた様子が描かれる。
(ロキソニン効いたのかな、私はイブ派だよ。)
ちょっと背徳感のある、ちょっと後悔するけど、
でも憂さ晴らしにやりたくなる行動あるある
が並ぶ。

UberEats頼んじゃおうよ たまにはご褒美もいいじゃん

『TEIKIATSU』 NANIMONO

若者の一人暮らしでは、Uberはそれなりに高い。
ちょっくらコンビニに行けば済むけど、
着替えたり靴履いたりする手間をお金で済ませる贅沢である。
しかも、ついついイイやつを頼みたくなるものだ。

大人になっちゃうと、
「それくらい問題ない」「そんなことしたくない」と思うような、
ヤングアダルト世代らしい価値観を、当事者目線で切り出した
秀逸な落ちサビ~Cメロである。
曲調の晴れやかさも含めて素晴らしいので、
何かしらの手段で聞いてください…。

終わりに

本記事では低気圧の日の気怠さと葛藤を描いた、
その名も『TEIKIATSU』について解釈した。
こゆPはちゃんとNANIMONOに寄り添って、
メンバーの魂が乗るような詞を書いてくれている。
面白いな、素敵だな、と何か引っかかりがあれば
色んな曲を是非聞いてほしい。
それに、NANIMONOがパフォーマンスすることで輝く楽曲だ。
是非ライブにも足を運び、楽曲の真価を体感してほしい。

直近、こんなライブあります。
3/5, 恵比寿, 17:30開始
https://nanimono-official.com/#/schedule/Zbjtph71IDO-qacL_xaCC
大きい会場なのでお時間合われる方は是非。
サークルとかモッシュとかないのでめっちゃ治安いいです。
気になることあれば私のツイッターに連絡ください。


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