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Mariusz Król氏 (WOLF Group & Metahero CEO) インタビュー動画 by Marek Stiller / Future Blockchain Summit in ドバイ 2021/10) 和訳

※当時はMetaherのパートナーWDWのCEOとしてのインタビューでした。

2022.7.22 Metahero CEOをRob Gryn氏より引き継ぎ、現在はWOLF Groupチームの新体制でプロジェクトを進めています。そのため当時の戦略やプランから内容が変わっている部分もありますが、このインタビューでMariusz氏が語っているデジタルが現実世界と仮想世界をつなぐ未来像が非常に興味深い内容ですので、当時まとめたものを掲載します。

Youtubeインタビュー動画リンク
https://www.youtube.com/watch?v=BQGdfkxP2sw

Marek
ドバイのサミットで達成した目標や生産的なミーティングはありましたか?

Mariusz
サミットは素晴らしいイベントで、招待されてうれしいく思います。WOLFグループは今年、カタールのドーハに支社を開設することにしました。この4年間、中東は私たちにとって不可欠な場所であったし、戦略的に重要な場所になりつつあります。
(※現在はカタールからドバイに拠点をを移している)

サミットの初日は、王室のメンバーと接触できたこと、VIP出展者として紹介されたこと、ブースを閉めようとしていたところに王室の方々が来られたことなど、とても充実した内容でした。今はまだ明かせませんが、予想もしない何人かの重要人物をスキャンすることができました。後に公表できる時を待っています。

Future blockchain Summit in ドバイ (2021.10)
Metahero Telegram groupより

ドバイの司法制度と会社設立の条件はクリプトにとっての障壁がなく、大臣とのコンタクトも含め、とても素晴らしい。今後が楽しみです。

もう一つ驚いたことは、ポーランドからわざわざこのプロジェクトを見るため、私たちを励ますために大勢の人が来てくれました。ポーランドの会社が革新的な新技術に取り組んでいることを、彼らがどれほど誇りに思い、満足しているかを聞くことは、私たちにとって非常に重要なモチベーションになります。

興味をそそられる人、新しい可能性、仮想世界の構築につながるビジネス、毎日が新しい発見の連続で信じられません。本当にトップ・オブ・トップです。



Marek
Metaheroのロバート(このインタビュー当時のCEOで、現在はEverdome CEO)はゲームに焦点をあてているようだけど、あなたは健康や繊維関係の業界にも詳しいですよね。それらの業界でスキャナーをどのように活用できるでしょうか?

Mariusz
私たちはこの20年間、社会のデジタル化を進めてきました。特にコンピューター化した世界で生まれ育った若い世代のことを念頭に置くことは重要です。コミュニケーションの変化、つまり携帯電話やソーシャルメディア、すべてがデジタルに基づいています。オンラインショッピング、ウェブブラウジング、車の構成。現代の世界を一周する能力はデジタル化と直結しています。

デジタルとは、新しい技術や理解の仕方というより、正確には新しいものではなく後継者のようなものだと思います。携帯電話がただの携帯電話ではなくなったように。携帯電話、カメラ、図書館、インターネット、GPS、他にも多くのものを使うことが考えられます。

つまりデジタルです。今日、私たちが持つデータは、持ち歩かねばならない本の中にではなく、デジタルデータを保存しているデバイスの中に入っています。それが平面的なデータであれ、空間的なデータであれ、画像や音声などであれ、すべてがデジタルです。

ロバートは、実際はゲームに焦点を当てて全てを始めました。
デジタルの世界といえば、人はまずビデオゲームを考えるから当然でしょう。WOLFの歴史を見ても、ゲームを取り込むためにデジタルを発展させてきたので、これについては何時間でも話すことができます。私たちがゲーム開発会社と協力していることは知っていますよね。

私たちにとって、デジタルは終わりのない物語です。多くの人がデジタルやフォトグラメトリー(写真測量)について語っていますが、デジタルの生みの親でありその発展の手綱を握る、私たちの指揮者とも言えるピョートル・ハワースと話す価値はあると思います。(メタスキャナーが) なぜ球体なのか、なぜこんなに大きいのか、もっと小さなバージョンはないのか?疑問が沢山出てきますが、これらはもっと深く掘り下げる必要があるため、また日を改めて。

フォトグラメトリーはそれほど単純ではありません。60~70年代に平面的なフォトグラメトリーが生まれ、その後VRやARなどが出てきました。
ゲーム、医療業界、デザイン・ファッション業界など、どんなタスクにも対応できるフォトグラメトリー・デバイスを作るのはそれほど簡単ではありません。

何を必要とするのかによって変わります。どのくらいの精度のファイルが必要か?そのファイルで何をしたいのか?どのように使用したいのか?ビデオゲームのキャラクターになりたいのか?あるいはゲーム開発者が人をスキャンして自分の世界に使いたいのかもしれない。どれくらいの具現性が実用となるのか?アニメーション、顔の表情は?すべては用途によります。
もちろんゲームは合法的だし、よいアングルだと思います。

WOLFは過去に、eスポーツに関するコンサルやプロジェクトに加わったことがあります。若者たちは、家庭や学校でeスポーツなんて時間の無駄だと言われています。「PCから離れて外に出なさい!」「そんなことをしても金にならないぞ」「どれだけネットで時間を無駄にするんだ?」

このような、ゼロサムで保守的な視点ではいけないのです。人生は白と黒ではない。この人たちの仕事をどこかで見出せないかと、じっくり考えてみました。この人たちはどこで能力を発揮できるだろう?なぜ彼らはバーチャルな世界で活躍するのか?

答えは簡単です。彼らはサッカーが一番上手いとは限らないし、学校で優秀とも限らないが、ビデオゲームの中では最高のスナイパーになれるし、最高のプログラマーになることもできる。家の暗い部屋で自分の能力を発揮しているんです。より良い、違う自分がいる世界を作り上げているんです。

「この人たちを助けてみよう」と思いました。助けるというより、彼らの良さを見出すということですね。みんなATMや携帯電話を使っていますよね。その背後にはプログラマーやデザイナーなどの人たちがいます。この人たちこそ、かつて仮想世界で活躍していた人たちなんです。

なぜこの話をするのかというと、バーチャルな世界が我々の生活の大部分を占め始めているからです。自分がどれほど携帯電話に依存しているかを考えてみてください。それぞれのアプリにどれだけの時間を費やしているのか。今は簡単に調べられますね。どれだけソーシャルメディアを使っているか、買い物をしているか、ビデオ会議をしているか、そこにCovidです。

バーチャルな世界は、単に私たちの生活の一部として避けて通れないものです。フォトグラメトリーは、そのバーチャルな世界を提供し、拡張するものなのです。そこに私たちがいます。一番人気があるのはゲームでしょうか?
私の記憶ではゲーム人口は約23億人という統計があります。中にはソリティアやスマホのドロップゲームをしている人もいる。それが現実です。そう、ゲームがナンバーワンなんです。

ここでロバートが私たちを選んだ理由を話しましょう。ロバートと私は、以前から業界でもビジネスでも知り合いでした。仕事仲間でもありました。
そして力を合わせて私たちの道が一つになり、一緒にビジネスをするようになりました。ある時、ロバートから「素晴らしいプロジェクトがある、君にやってほしい」と電話がありました。私たちには、ポーランドのミュージシャンやビデオゲーム業界で仕事をしてきたという実績の裏付けがあります。
それはまさに「イエス」と言う時でした。

私たちは、CD Projekt Red(ウィッチャー シリーズや サイバーパンク 2077 などを手がけるポーランドのゲームソフト開発企業) に協力し、デジタルだけでなくプリンティングサービスも提供しています。本社で私たちが3Dプリントで作ったものを見てほしいと思います。あなた方はゲームをするだけでいい。クレジットを見れば、そこに私たちがやってきたことの証拠があります。

Metahero Telegram groupより
Metahero Telegram groupより


1つ覚えておいてほしいのですが、「フォトグラメトリーは既にあるもので、誰でもサプライヤーになれるのだから、こんな装置を作っても何にもならない」と言う人もいます。しかし、CD Projekt Redもロバートも、ポーランドの音楽シーンも、(私たち以外の) 他の誰かを選んではいない。いつか話す時がくるだろう他の重要なクライアントも他の誰かを選んではいない。簡単にできるという人がいるが、それなら喋っていないでやってみればいいんです。できるのならすごいと思います。

Metahero Telegram groupより


Marek
普段の生活について教えてください。“サイバーパンク” (Cyberpunk2077) を作りましたがどうでしたか? 内側から見るとどんな感じでしょう? 誰と仕事をし、どのように社員を選んだのか、個人的、人的な側面について聞かせてください。

Mariusz
まず ウルフはR&D(研究開発)です。技術を開発する。できそうなことを話すだけでなく、まずアイデアを出す。それをR&D部門で作り上げる。試行錯誤を繰り返し、最終的なプロダクトにたどり着く。そのプロダクトが使用可能になるまで作業を行う。そしてそのプロダクトのサービスを行うのが私たちです。技術を売るわけではありません。開発し、提供する。

3Dプリンターもそうです。2015年に大判プリンターを発表した時、私は笑いものにされ、世間からはバカと言われました。その後、みんなが大判プリントに参入し、今では当たり前になっています。PETやRPETの素材を使ったプリントの話をしたら笑われました。今ではRPET素材が広く使われています。私たちは世界でも有数の実績を持ち、家具や様々なものをプリントしています。ミラノサローネでのプレゼンテーションを見てほしいですね。

Metahero Telegram groupより
Metahero Telegram groupより
Metahero Telegram groupより

私たちのチームはR&D(研究開発)で、その道の達人たちで構成されています。それぞれが異なるタイプの知識を代表しています。
私はエンジニアでメカニカル全般と大局的なことを担当しています。

(以下、チームのコアメンバーの専門分野や担当業務についての説明があるが省略)

私たちは企業としての長年の経験から、可能な限り最高の人材を選ぼうとしてきました。彼らを集め、成長するのをサポートするのです。

CD Projekt Redの話に戻ると、サイバーパンクには主に3Dプリントとデジタルの両面で、プロダクトとサービスの2つを提供しました。多くは言えませんが、この会社は非常に重要なことを示しています。単なるバーチャルな形式を超えてファイルをより具現化するために、更に自分を提供できるかどうか。これについては後で詳しく話します。

3Dプリンターはその分野を完結させています。つまりデジタルファイルを視覚化し、実体化することができます。デジタルの世界と現実の世界をつなぐ架け橋であり、ファイルに彫刻のような物理的な形を与えることができるのです。



Marek
数週間前にMetaheroはSONYとの提携を発表しました。このコラボレーションはどうなっていて、何に取り組んでいますか?
また市場でのメリットはあるか、それによって競争に打ち勝つことができますか?

Mariusz
正確に説明すると、SONY(Sony Imaging Technology)とパートナーシップを結んでいるのは「ウルフ・デジタル・ワールド(WDW)」です。これは重要なことで、私たちは適当にSONYを選んだわけじゃありません。彼らとは長年にわたり様々な面で協力してきました。彼らは私たちのオフィシャルパートナーであり、技術サポートでもある。私たちのウェブサイトを見れば何が起きているのか、私たちの関係がどのようなもので、何に基づいているのかすぐにわかると思います。

なぜSONYを選んだのか?答えは簡単です。私たちは常に最高のものを選ぼうとします。SONYは現在、市場の中で最高のカメラサプライヤーです。
これほどの短期間にカメラのモデルを入手するために、彼らは本当に努力してくれたので、とても感謝しています。

私たちは、プロジェクトを2年早めたということを忘れないでほしいと思います。WOLF はデジタルだけではありません。それは開発の方向性の一つに過ぎません。
大事なのは…あなたが聞きたいことはわかってますよ。SONYがカメラをくれたのかどうか?いいえ、違います。買ったのです。

私たちは単独の出資者であり、WOLFグループが資金を出しています。それにより、新しいWDWの事業体が、Metaheroと協力するために創設されました。(※現在はWDWの母体であるWOLF GROUPがMetaheroを継承)

再度強調しておきますが、SONYは私たちのパートナーであり、技術サポートです。彼らが最も得意とするカメラの分野で、素晴らしい支援と知識を提供してくれました。しかし写真のために彼らの環境やソースを使っていても、私たちは全く新しいものを作っているのです。それがフォトグラメトリーです。



Marek
近々、24台のスキャナーを作る予定だそうですが (注1)、それはどのように実現するのですか?物流はどうするんですか?そのようなスキャナーを作るのは時間もかかるでしょうし、簡単ではないと思います。

(注1) Wolf Group引継ぎ後、2023年(Q2頃)は2台のメタスキャナーをワルシャワとチューリッヒに設置予定。

Mariusz
このスキャナーを作るのに3カ月以上かかり、非常に難しい挑戦でした。
どれほど複雑かあなたも見ていますよね。湾曲のあるパイプを溶接し、その上にカメラを設置するのに、この装置に込められたノウハウは、この4年間の何千時間にも匹敵します。何千回もの試行錯誤を繰り返し、様々なトリガーやケーブルを試しました。光学的なものやあれこれ、思い浮かぶものは何でも。光の同期…詳細は省きましょう。

私たちは研究開発に膨大な時間を費やし、議論すべきことが山のようにあり、簡単には説明できません。もしそれを簡単だと思う人がいるなら、ぜひやってみてと励ましたいですね。

Marek
自分のガレージでそれを作って見せてみろと。

Mariusz
その通りです。あなたはHuaweiやSamsungなどのトップ企業を見てきましたよね。彼らもスキャナーを発表しており、スキャンの品質を比較することができます。それらの企業はフォトグラメトリーに特化しているわけではありませんが、(それらとの違いを) 皆さんには理解してもらいたいですね。

24台、それが私たちの夢であり計画です。グループの戦略はWDWとMetaheroの双方の協力で発表されます。私たちは一つの組織を構成しており、戦略は12月の第1週…12月10日前後、もしくは10日から15日の間に発表されるでしょう。正式な戦略発表の際に、視聴者向けのビデオを作成します。
(※その後延期された)

当初の計画では、最初の2年間で24台を予定しています。私たちが中東にいること、カタールとドバイから始めること、アジアについてあなた方が耳にしていること、それらは偶然ではありません。私たちの最初の展開地域は中東で、その後がアジアになります。どの都市と協力していくのかはまもなくわかるでしょう。私たちは今も分析を続けており、新たなチャンスが生まれています。それをよく検討して準備したいと思います。

(メタスキャナーの) 最初の形状は、今その中で私たちが話している、この形状になります。7mの球体、ガラスの床、私たちの最新の創造物であり、これから話すあらゆる産業に最高品質のファイルを提供するものです。そのファイルを使って何ができるのか、それについても話しましょう。

Metahero Telegram groupより

この形、方式、重さ、技術。ロジスティクスは本当に困難です。湿度や塩分など、安全性の問題で海上輸送はあきらめていました。様々な問題が出てきましたが、すべてに取り組むことはできませんでした。安全性やスピードを重視して、空路を選択しました。

(ドバイへ飛行機で機材を輸送する際に、誤配送など様々なトラブルのために機材が揃うのが遅れ、イベント会場での設置準備に追われたことを説明)

本当に時間がありませんでした。デバイスのセットアップと調整には通常は3~4日が必要です。つまり1日あたり12~15時間の作業になります。56時間、一睡もせずにすべてを準備したんです。

プロジェクトは90%は完成しています。今後はどうするか?
費用はかかりますが、やはり航空輸送になるでしょう。今後は新しい場所に代理店を設立する予定で、彼らがマーケットプレイスを構築するための、ファイルの主要なソースとなります。

どの都市になるのか?どの地域になるのか?どのようなパートナーか? フランチャイズなのか、それとも私たちの子会社にするのか?まもなくあなた方にお知らせします。状況は進展しています。

そして最後の質問ですが…ここにあるスキャナーはどうなるのか? 今日、ワルシャワに戻ります。ポーランドでクールな音楽プロジェクトを行っており、大きなサプライズになると思います。

(※物流に関する国際的な法的手続きの問題のため、この時スキャナーをポーランドに戻すのに約3ヶ月かかり、様々なスケジュールの変更を余儀なくされた)

今言えるのは、私たちは10人の素晴らしいアーティストと一緒に仕事をするということです。そのうちの1人を紹介しましょう。
私たちのアンバサダーであり、パートナーとなる人物は、Wojtek Sokól(ポーランドのミュージシャン)であることを発表します。まず最初に、彼が何か新しく壮大なものを見せてくれるでしょう。

スキャナーが海外に飛び立つのはいつになるか、24台の1号機を作るのはいつか?来年の第一四半期の予定です。(WOLF新チームのロードマップにより変更)


Marek
ビジネスの話に戻りますが、フォトグラメトリーはそれほど大きな市場なのでしょうか?ロバートはいつも、あなたは何年も先の未来を見ていると言っています。他の人には明確でないことが見えており、それらを視覚化し、結果を予測することができると。

Mariusz
私がデジタルの世界を視覚化できるとは、上手い言い方ですね。デジタルの世界は無限だと言いましたが、ショッピング、映画、音楽、ファッション、ゲームなど、あらゆるところでそれを体験できます。どこにでもあるし、それはエンドレスです。デジタルの世界が、進歩やデータ収集、分析などの唯一の適切な方向性だと私は思っています。

チーム内ではデジタル更衣室の話が出ました。とても興味深いプロジェクトですが、今まで誰も上手く実現できていません。上手くいかない理由はたくさんあります。Covidのパンデミックは多くの変化をもたらすだろうと言われています。今日、その変化を見ることができます。何も変わらないと思われていたのに、これだけの変化があったことは信じ難いですよね。

誰もお金を使わなくなると思っていたのに使っていた。旅行は減ると思われていたが、みんなが旅行を望み、都会を離れたいと車が必要になった。家にいることがそれほど好きでないことがわかった。パンデミックの間は家でテレビを見たりゲームで遊んだりしていたけど、それは全てバーチャルです。買い物も店ではなくオンラインで済ませていた。つまりみんなデジタルに関わっていました。

はっきりしているのは、これは終わりのない物語だということです。チャンスは無限にあります。
デジタル更衣室の話に戻ると、私たちが個別に仕立てられた服を買うようになるのは時間の問題です。人々がいかにパーソナライズを強く求めているか。誰もが他とは違うユニークな存在でありたいと思っているのです。今日では、ブランドはみな「パーソナライズされたものを作ろう」「他とは違うことをしよう」と言っています。よりよい製品として、限定版やあなただけの特別なものを発売したりね。「選ぶ」「組み立てる」「つなげる」。

新しい高価なテクノロジーは、私にはごく当たり前のものになりました。かつては銀行の窓口がない世界は考えられなかったが、今ではATMがあります。そしてもうすぐデジタルマネーが登場します。店員のいない店なんて、考えられなかったですよね。でも、すでに消滅しつつある職業もあります。

このようなことは、みんなにとって目新しいことではありませんよね。そしてこれらは全て、デジタルの世界で行われています。
現在のショッピングがどんなものか考えてみましょう。どのように進化したか。

最初は販売員がいる対面式でした。お店に行き、食料品の入ったカゴをカウンターに置く。数回クリックするか紙に書いて、まとめて支払って終わりです。その後セルフレジが導入されました。カートを持って店に入り、商品をスキャンしてカードや現金を投入すれば購入完了です。
その後、キャッシュレスの店舗が登場しました。もはや商品をスキャンすることさえない。カートを持ってデータを読み取るゲートに向かい、支払いをして帰る。
デジタルを通じたショッピングの進化という部分もあります。
あなたがお店に入って棚にある商品に手を伸ばし、カートに入れる。店内のカメラがあなたと商品を認識する。最後に支払いをしてドアを通るだけでいい。

未来はどうなるでしょうか?進化し、変化し、新しいツールが出てくるでしょう。より快適にショッピングができるようになるか?こういったことすべてにおいて、デジタルの居場所はどうなるのか?と尋ねる人がいるかもしれません。私はその人に、今の車の構成がどのようなものかを見るように言いたい。これこそデジタルによるものです。eBayやAllegroのようなサイトでどのような画像を見ているか。かつてはそれは写真でした。その後背景が白になり、今では360度の写真がある。すべてが変化しており、それはすべてデジタルの一部なのです。


Marek
税務署の管轄を変更する、あるいは会社を清算する予定だと聞いています。この角度からあなた方の内部や次の動きを説明してもらえますか?

WOLF はポーランド人による完全なファミリービジネスです。素晴らしい人材を沢山集めており、本当に信じられないようなことを達成しようと取り組んでいます。私は嘘は言わないし、私たちが実際に変化を起こそうとしているという事実を隠したりしません。他の市場で私たちの強さを示すために成長し、グローバルになることを考えている。それが私たちが常に行ってきたことです。

Metahero Telegram groupより
Wolf Group ポーランドのオフィス の1つ

ほとんどポーランドで仕事をしてきましたが、チームには国際的な経験があり、私の経験はすでに厳しく調べられました。人々は昔の私の写真を引っ張り出してきて現在の状況を見ています。
このことは、成長のためには海外市場への参入が必要であることを証明しています。ポーランドでは成長するための手段がないのです。つまり強力な産業がなく、国内投資も不足しているということです。誤解しないでほしいのですが、ポーランドの経済を否定しているわけではありません。あくまでも現状がそうだということです。

自動車産業のない国で自動車産業に携わるのは大変だし、メジャーなファッションブランドがない国で、ファッション業界で働くのも大変なのです。ポーランドにファッションブランドがないと言っているわけではありません。あるにはありますが、欧米諸国と比べると圧倒的に規模が小さいのです。繰り返しになりますが、当社がカタール市場に進出したのは、そういう理由もあります。

Metahero Telegram groupより
Metahero Telegram groupより

話がそれたましたが、WDWとMetaheroの今後については、現時点ではこれ以上は言えません。間違いなく他の国にも進出していますが、今は具体的なことは言えません。年間の事業計画を用意しているので、それが計画通りに進み、成長を続けられれば、約束した通り12月に詳しくお伝えるつもりです。
(※延期された)

それがどの国になるのか、カタールなのか、スイスなのか、エミレーツなのか、それとも他の大陸なのか、今日は話すことができません。私たちはデータを集めて分析しています。事務的な処理は、確かに極めて重要です。

(Wolf Group引継ぎ後、プロジェクトの拠点をスイスチューリッヒに移した)

Metahero Telegram groupより

別の話に移りましょう。私たちが、具体的に何をしているのかを話したいと思います。あなたのデータや個人情報をどのように保護しているのか、などについて。他人の個人情報を扱うのは大きな負担です。ロブが話したように、私たちはあなたのアバターや興味のあるオジェクトなどのデータを集めています。

アバターは、様々なレベルで活用できるデジタルペルソナです。
今日のこの話はとても興味深い内容になると思います。できる限り情報を提供し、すべての可能性を提示し、どのようにお金を稼ぐのかを説明したいと思います。誰でも、最終的に何らかの収益を期待しますよね。

というわけで、他人のプライベートデータを確保することは大きな課題です。何しろ国際的なプロジェクトの話ですしね。ここには世界中の人が集まっていて、ここで起きていることは本当に素晴らしいことです。

私たちは世界の4つの法律事務所と提携しています。これらのオフィスは主要な英語圏の国々と複数の事業体に分かれ、アジアそしてヨーロッパと中東市場、つまりアラブ諸国で活動しています。私たちはデータの安全性を確保するために必要な予防措置をすべて講じています。ファイルは当社のサーバーに保存されます。そのためには私たち自身でサーバーのインフラを構築しなければなりません。クラウドやサードパーティのサーバー、その他のデータベースには頼りたくありません。データ漏洩のリスクを負いたくないからです。

さらにユーザーのために、私たちはマーケットプレイスを作りたいと考えています。後で詳しく話しましょう。
私たちはユーザーを法的に保護したいと考えています。自分のデータがいつどのように処理されるのか、誰に所有権を移すことができるのかなどを知ってもらいたいと思います。あなた方が決定権を持つことを保証します。あなたのデータを売るかどうかはあなた次第です。いつ売るか、いくらで売るか、誰に売るか。この話はあとで詳しく説明します。



Marek
みんなが一番聞きたいことに移ります。トークノミクスです。
トークンをどう使うのか、エコシステムの中でトークンはどんな役割を果たすのか。ユーザーにとってのメリットは何か、そしてマネタイズはどうするのか?

Mariusz
ここでは私たちの見解と決断、ここに至るまでのすべてを話します。WDWを発表したのは、ロブが私たちに声をかけてくれた後でした。というのも当初はロブをサポートすること、彼が必要とする技術を提供することだけを目的としていたからです。ロブはトークンを非代替性にすることを計画していました。今日話していることは、それとはまったく別の話になります。

私たちは、暗号通貨のマーケットプレイスとデジタルデータ管理システムの構築について話しています。現在、私たち (WOLFとMetahero) はプロジェクトの開発に等しく投資する、2つの対等な事業体です。2016年と2017年にもブロックチェーン暗号通貨のコラボレーションのオファーを受けたましたが、私たちは確信が持てないプロジェクト、信用できないプロジェクトには関わりたくありませんでした。それに最も重要なのは、私たちが対等なパートナーになれないプロジェクトだったことです。

ここでの話は違います。ここでは2つの違う世界について話しています。トランザクション、暗号通貨、ブロックチェーン、そしてあなたが日常的に慣れ親しんでいるすべてのものの世界。そして私の世界、つまりテクノロジー、データなどの世界です。
私たちはこの2つの世界を結びつけるのです。クリプトやブロックチェーンに関連するものの価値が、物理的なものであることを示したい。それにはデータやマーケットプレイスなどの価値も含まれます。これにはリアリティがあるということを理解してもらいたいと思います。ロブが自分のために通貨を作り、他のものとは違うと言ったというようなことではなく、問題はどう違うのかということなんです。それはデジタルの世界と直接つながっているからです。さっきの話をふまえて聞いてほしいのです。世界は変化している。市場は変化している、お金が変化している。

世界は変化しています。ブロックチェーンや暗号通貨が世界を変えると、私も信じています。それは秘密でもなんでもありません。まず、少し学ぶことに注意を向けるよう伝えることには価値があります。簡単に、すぐにお金になると言われても信じてはいけません。私たちはみんなどこかで初心者だったことがあるし、それがどういうことかもわかりますよね。

私は、人々が現実ではない世界を信じていることに気づいたのです。特にソーシャルメディアによって。その世界では、あなたは30代でポルシェを運転している。スーパーマガジンの表紙を飾った美しい妻がいる。奇跡のような赤ちゃんは泣かないし、病気にもならず、いつも笑っている。オムツを替える必要もない。あなたは残りの人生を休暇として過ごしている。

SNSの情報を鵜呑みにし、落ち込んでいる人がどれだけいることか。一方で彼らはまだ27歳で収入が低く、生活するのに苦労している。運よく大都市に住んでいれば少しはマシかもしれない。

そして「いつになったらポルシェに乗れるようになるんだろう?」
どんなポルシェでも、手に入れるためには何年も働いて、仕事ばかりしなければならない。そんな世界は存在しない。クリプトの世界はちょっと曲者です。多くの人が一度の投資でランダムに幸運を手に入れましたからね。

しかし私たちはみな、地に足をつけなければなりません。この分野について少し学んでほしいのです。だからこそ、今はあなたのようなチャンネルがとても重要だと思います。いくらかお金を投資したら10倍になった、というようなことに基づくのではなく、仕組みを理解して、この世界を一歩一歩制覇するためにね。それこそが私の生活の糧になったのです。とにかく本当に地に足をつけていきましょう。私もそれをサポートしていくつもりですが、本当にビジネスライクに考えましょう。本当にそうしてもらいたいと思います。

私は新しいテクノロジーの世界の人間ですから、他の分野には手を出しまっせん。本当です。知らないものには投資しません。私は(クリプトの)開発者ではないし、これらのテーマにも詳しくありません。手っ取り早く安易なお金を信じないように。テレビで見たこと全てを信じてはいけません。
人間の違う美しさを示そうとする企業も少しずつ出てきました。世界のことも違った目で見るべきだと。物事は本当はソーシャルメディアが私たちに語るようなものではないのです。

私が悪魔の証明をしていることはわかっています。私たちはデジタルソリューションを販売しているのですから。私が自分で自分のビジネスを妨害していると言う人がいるかもしれません。でもそうは思いません。なぜなら、いつどこで、どのようにお金を稼ぐのか、私が考える方法をみんなに示すからです。これについては現実的でいたいのです。トークンがどのように機能するのか、どんな機能を持つのか、どのようにお金を稼ぐことができるのか、私たちのビジネスプランはどんなものかなどの質問に、明確に答えるために。

今日は暗号通貨が未来であるという結論に達しました。また、興味深いパートナーを見出し、共に成長していけるという事実や、ドバイのようにすでにクリプトの取引が合法化され、安全に絶えず成長し続けている場所があるという事実まで到達しました。本当に素晴らしいことです。それが従来の決済システムに代わると私が信じているか?

実現する、と私が信じたいことを話すことはできます。いつかは大きな市場と取引所が一体となった状態にしたいと思っています。そこでそれぞれが価値を提供する。私がデジタルに価値を提供し、あなたがコンテンツを有する人々に価値を提供するならば、あなたのコインをコンテンツコイン、そして私のはデジタルコインと呼びましょう。ここにいる紳士たちの中に素晴らしい支援者や靴職人や、自動車メーカーの人がいたら、自動車コイン、フードコイン、ファッションコインがあってもいいですね。プロダクトを設定した価値で交換したい、というところまでいきたいですね。

Marek
原点に戻って、物々交換のシステムに戻ると。

Mariusz
より高いレベルに発展した形でね。実際の価値に見合った金額を払い、誰かに期待されるようなプロダクトを提供するということです。自分の好みに合わせてカスタマイズし、そのクオリティに見合うものだけを提供する。
これは現在の市場、時に独占的な現在のコーポラティズム(共同組合主義)を再定義、再構築するということなのです。

今のシステムが悪いと言っているのではなく、1つのドアが閉じれば別のドアが開くと言っているだけです。そのドアをノックして、その先に何があるのかを見てみませんか? 私はそれが新しい世界、金融の未来だと思っていて、本当に楽しみなんです。私はそう見ているし、そうなってほしいと思っています。

いよいよ本題に入りますが、このイントロダクションがないと大変だったと思います。ロブは最初、これをNFTのプロジェクトにしたいと考えていました。私たちと一緒に仕事をする時、それが彼のマーケティング・コミュニケーションでした。そのため、様々な曖昧さや誤解がありました。理由は簡単です。あらゆるものの価値は上がるし、非常に早く変化します。
ロブはよく、「Mariuszが説明してくれるよ。彼はたくさんのアイデアを持っているし、説明が上手いんだ」と言います。

いいですか、私たちはデジタルの世界を信じています。それがどのようなもので、どのように私たちの現実世界に入り込むか、私たちはすでに確立してきています。NFTはデジタルの世界のごく一部にすぎません。デジタルファイルの暗号化された価値は、現実にもデジタルにもなり得るのです。

私たちはいつお金を稼ぐのか?私は、現実生活のプロダクトにこだわりたいと思っています。何を売っているのかを明確にしておきたいのです。それは販売するものがデジタルなものではないという意味ではなく、何をどうすれば儲かるのかを、みんなが理解する必要があるのです。まず最初にそのことから話しましょう。

私たちの目標は、取引可能なデジタルファイルを持つすべての人を集めて、マーケットプレイスを作ることです。例えばあなたにTシャツをデザインしてくれるデザイナーや、ビデオや音楽などを販売したいコンテンツ・クリエーターなど、デジタルなものなら何でもいい。

自分が持っているものをスキャンすることができる。これは巨大なデータベースになり得ます。『ライオンキング』の撮影方法を考えてみてください。昔のスタジオはどうだったのか、今はどうなのか、そしてVRゴーグルは何をもたらすのか、ぜひ考えてみてください。

さて、市場やデータについて私はこのように考えています。実益をもたらすものだけを語るべきだと考えているのです。誰かの画像を売って、それを所有者間で分割した場合、その価値はどうなるだろう?それはその画像がどのように販売され、どのように扱われるか、そしてその画像で私が何をできるのかによります。

法的な問題に戻りましょう。私が誰かの知的価値を支持するのは、私自身が過去にそれで多くの問題を抱えていたからです。
学校でのカンニングや、他人の知的価値を盗むことには反対です。私はハードワークや決断を支持します。私がどういうビジョンを持ち、会社としてあなた方に何を与えたいのかを説明したいと思います。

例として、別のコラボレーションを挙げることができます。
Wojciech Siudmak氏とMarcin Rogal氏には、デジタルと3Dプリントの両方で当社の能力を活用してもらっています。
Siudmak氏は、フランク・ハーバートの映画『Dune』のポーランド版の挿絵を担当した、最も優れた画家の1人であり、プライベートでは素晴らしい人物でもあります。彼は75歳のときに、私たちと一緒に3Dモデリングを学び始めました。彼は子供の頃、自分を表現するために、このようなツールを見つけることを夢見ていたそうです。そして多くの時間を節約することができたのです。
大理石や花崗岩の鍛造は非常に時間がかかり、ミスも起こりやすいので、彼が欲しがっていたツール、つまりスキャナーと必要なソフトウェアを提供し、自分のビジョンを彫刻という形で具現化できるようにしたのです。

もしNFTで絵を売ってくれるアーティストがいたら、私は簡単にイメージすることができます。画像があって、それをピクセルに分割し、みんながそのピースを買う。しかしそこにはスマートコントラクトが備わっている。スマートコントラクトとは何なのか、いつ、どのようにしてお金を稼ぐことができるのか?

もしあなたがフランク・ハーバーの 『Dune』の絵のような素晴らしい芸術作品を所有していて、それをTシャツにすることができ、服飾ブランドがそれを購入すると決めたとしたら、その芸術作品の各ピースの所有者は、ライセンスを転売することでお金を稼ぎ始めることになります。この契約にはオリジナルのアーティストも含まれます。これが僕の考えるNFTの姿であり、本当の意味でのあるべき姿です。

人物の画像で言うと…あなたが10年後に著名なジャーナリストになっているとしましょう。未来のある時点で、自分の画像を売るかジャーナリストを続けるか、あるいはコーチでも何でも他になりたいものになるか、それをスマートコントラクトで決めるのも、何を交渉したいのか、誰と交渉したいのかを決めるのも、なおかつ利益を得るのもあなた次第です。

これを理解することはとても重要です。80歳になってもあなたがカリスマ的なジャーナリストであり、デジタルフォーマットでも人々にアピールし続けているとしましょう。デジタルのABBAのコンサートが最近の人々にウケているようにね。それらはすべてデジタルの世界で起きていることです。私は何か新しいことを言ってるわけじゃありません。私たちがいるところを示そうとしているだけです。

例えばあなたが自分のデジタルの権利を第三者に譲渡したいとします。あなたの子供や家族、友人などに。優秀なジャーナリストだったMarek(インタビュアー) が突如壺を売り始めたなどという事態を避けるために、スマートコントラクトの中に、譲渡の条件を盛り込むこともできます。そんな事態になることをあなたは望まないですよね?

Marek
それは困りますね。

ですよね?それがコントラクトというものです。続けましょう。
あなたのために私たちが開発しているアプリは、常にあなたがユーザーと受益者の両方になるようになっています。ユーザーとはその名の通りプロダクトを使ってリラックスしたり、いい気分になる人のことです。ゲームのマイクロトランザクションに使われるお金は、言うまでもなく莫大なものです。スキン、パッチ、コードなど100万、それ以上のものが買われます。

ここでも状況は同じです。ゲームをプレイするにはどうするか?自分をスキャンしてユーザーになります。そして気に入った洋服店を選び、デジタルで試着もできます。鼻や体脂肪の補正をしたいならそれもどうぞ。

他にも3Dプリントに関して多くのことができるし、手をスキャンしてバーベル用にカスタマイズされたグリップを作ることもできる。空は無限に広がっています。何百万もの可能性について、何時間でも話せます。そしてこれらはユーザーであることの利点のほんの一部に過ぎないのです。

どのような場合に受益者となるのか?さっきNFTの話をした時にも簡単に触れましたよね。あなたは映画の一部や芸術作品の一部、何かの一部になります。あなたが誰であるかによって、その恩恵を受けることができるのです。そしてあなたは投資家なのです。どんな通貨を使っているか?
Metaheroです。ここではMetaheroがデジタルコインなのです。

受益者になれる他のいくつかのケースについても話しましょう。
私たちは音楽業界やゲーム業界と仕事をしてきた経験から、モデルが必要になることがよくあります。いろいろなモデルが。「青い目で金髪のモデルを10人集めてほしい」「ドレッドヘアーの黒人を」「アジア人がいい」「タトゥーのある人」などなど。

そのような人たちを探すのはとても大変です。ミュージックビデオやゲーム、CMなどでは、このような人材が今すぐ必要になります。一刻も早くコンテンツを用意する必要がある。そこで私たちのプラットフォームの出番です。私たちは、「ゲームに参加してみたい、CMにも出てみたい…」という人たちの未来のエージェンシーとなる巨大なデータベースを用意しているのです。

私たちがあなた方のプライバシーを侵害することは絶対にありません。データは保護しますが、あなた方の意思決定に影響を与えることは決してありません。

例えば、あるゲーム開発者があなたに、「あなたはカリスマ性があるので、ぜひうちのゲームでバーテンダーやドイツ国防軍の兵士になってほしい」と言ったとしましょう。この条件に同意するかしないかは、あなた次第です。
誰もあなたの情報を、あなたの望む以外の方法で使用することはできません。そうでなければ、みんながその結果に苦しむことになります。データは暗号化し、適切なタグをつけて、私たちだけがアクセスできるようにします。

さらに言うと、私たちはあなたにも、そのファイルへのアクセス権を与えません。アプリ内の一部のデータには常にアクセスできるようになっていますが、編集可能なファイルにはアクセスできません。というのも、最近はスキャンデータを使ってできることは非常に危険だからです。

この問題については人々を啓蒙したいので、話していくつもりです。現時点では、あなた方を否定的にも肯定的にも設定したくないのです。私たちがあなた方のプライバシーと安全を見守っていることを確かめてもらいたいと思います。数か月後に準備が整った時には、自分の目でそれを確かめてもらえるでしょう。あなたのデータを守ることにできるだけ集中するため、サードパーティーは使いたくありません。

ビデオゲームやコマーシャル、その他に使用するために、あなたの画像を売る機会があるかもしれません。そこからあなたはお金を稼ぐようになり、本当の受益者になります。でもそれだけに留まりません。あなたはたくさんの様々なプロジェクトに参加することができます。統計調査のために自分の画像を預けることもできます。また私が何度も言っているように、医療の現場でも使用できます。

私が医学に最も魅力を感じている理由はシンプルなものです。私たちはみんんな異なる人間です。本当に違っている。左手と右手は違うし、肩の高さも違う。女性の場合は胸の高さが違う。目も、足も違う。みんな体型が違う。だからこそ、オーダーメイドで買うものは必ず自分に似合うのです。測定の個人化はデジタルの世界やフォトグラメトリーと共通する部分が多くあるし、私たちが得意とする分野です。

Metahero Telegram groupより

それでは、あなたのファイル全体を手に入れることで、私たちにどんなメリットがあるのでしょうか?あなたの手を義手で復元してほしい?問題ありません。他の手足の再建も全く問題ありません。定期健診やフィットネスのモニタリングも問題ありません。グリップやハンドル、パッドなどの製造工程にも対応できます。ユーザーの肌の色に基づいて、皮膚の異変や病気を検出する。まるでSF映画のような話ですが、私たちはそれを実現しています。

Metahero Telegram groupより
Metahero Telegram groupより

私たちの現在の技術によって、画像を使って驚くべきことができるようになりました。現時点で、写真からこれほど多くの情報を抽出でき、広く利用可能な技術は他にありません。これらの機能は今後も改善されていきます。今、(イベントブースの)モニターで流れている短い予告編の動画で、ゲーム、医療、ファッションなどの分野で私たちが最も貢献していることが紹介されています。このような機能は今後もさらに増えていくでしょう。

私たちのソリューションによって、ファッションデザイナーになることを想像してみてください。あなたはクールなアパレルブランドとパートナシップを結び、彼らの製品は素晴らしいが、あなたはそれをさらに良くしたいと伝える。このようにして自分のビジョンや商品を提示することがお金になるのです。そしてそれはすべてデジタルの世界で実現するのです。だから単にアイテムをスキャンするだけで終わらせることはありません。NFTだけに限定することもない。1つの分野に限定せず、コンテンツを作る人たち、この世界で自分の道を見つける方法を知っている人たち、クリエイティブな人たちを招き入れて、その人たちと一緒に成し遂げられることをやっていきましょう。

デジタルプラットフォーム自体は、すでに述べたようにどこでも使えるものですが、私たちはそれを具現化することもできます。3Dプリントだけではありません。プロダクトを製造する工場になり得るし、Tシャツを作るワークショップにもなり得ます。本当に終わりのない話なんです。単なるコマーシャルや映画にとどまりません。バーチャルな世界だけではなく、リアルな世界でもあるのです。カスタマイズされたインサートでウエイトリフティングのグリップが作れる話をしましたが、靴のインソールもプリントできます。

これがデジタルの世界です。これこそがデジタルというもので、私たちが今後も開発を続けていくものです。少し大雑把な言い方になりましたが、私たちは一歩一歩、コンテンツを提供していきます。


Marek
最後の質問に移ります。クリプトのビギナーのコミュニティや海外のコミュニティーに向けて、誰もがアクセスできるようにこのインタビューを翻訳する予定ですが、最新情報や別の角度からの内部情報はありますか?

Mariusz
今後も最新情報を伝えていきます。また何か質問があれば、Q&Aで答えたいと思います。あなたのチャンネルで質問を集めるようにお願いしましたね。あなたと私は近くに住んでいることがわかったので、定期的にミーティングのスケジュールを組むことができそうだし、ポーランドのどこかで会うことになりそうですね。

先に述べたように、12月10日から15日の間に、私たちの戦略を知ってもらうことになります。(※延期された)
技術的なことについては、すべてが綿密に準備されていると断言できます。「口で言う前に実行する」が WOLF の原則です。それを実感してもらえると思います。私たちの球体(メタスキャナー)は非常に好評です。
私たちはまずテクノロジーありきで、後から話をし、実装し、販売する、というやり方をしたいと思っています。

(ここから先、コアチームのメンバーを呼んで一人ずつ紹介し、感謝の念を伝える)


◆コアチーム メンバー

左からPiotr氏、Mateusz氏、Mariusz CEO、Konrad COO

Piotr Harwas: 
プロジェクトの父で指揮者。
フォトグラメトリー、デジタル、スタジオ、ウルフスタジオが行ってきた全てを担当している

Mateusz Maszkowski:
エレクトロニクスとプロダクション部門の責任者、技術担当

Konrad Sobczak: 
ウルフグループの最高執行責任者(COO)、製品開発のディレクター、オートメーションとロボット工学を担当


Mariusz
早く新しいものでみんなを驚かせたいと思っています。ここにあるスキャナーは V3/V2 バージョンだと言っておきましょう。私たちは V4 バージョンに取り組んでいますが、これは今までとは違うまったく新しい、見たこともないような次のレベルのフォトグラメトリーを実現するものです。でもそれ以上は控えておきます。”ビデオ”がキーワードだけど、それはもう誰の目にも明らかでしょうね。

最後に、「なぜこんなに大きいのか?なぜこの形なのか?」「なぜガラスの床なのか?」「特許をとるつもりなのか?」という質問をよく受けます。
特許については真剣に検討しています。私たちはこのアプローチを分析しているところです。球体の形状については、スキャン対象物からの距離が一定であること、反射がないこと、カメラが下にも上にもあること、その他100万項目にもおよぶ詳細なことが、この形状を決めています。これは適切なファイルを得るのに十分な大きさなんです。このファイルは個人的に使用するものではなく、例えばゲームのキャラクターになるためのものであり、それには本当に難しいクオリティが必要であることを忘れないでください。


「何か新しいことをやってるか?」はい、やっています。「スキャナーにも取り組んでいるか?」いつか、すべての家に導入されるでしょう。AlexaやSiriのスピーカーのようにね。それが私たちの夢です。でも、いつ頃になるのか正確な時期を知らせることはできません。私たちはこのデバイスをすべての家庭に届けたいと考えており、それは3Dプリンターよりも早く実現します。その理由はシンプルで、3Dプリントの”父”はデジタルでありファイル形式です。それがなければ存在しません。そしてそれが私たちの切り口であり、私たちの出番なのです。

今日はありがとう。また会いましょう。

(完)

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