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「やりたい仕事」って健全性を失いがち

今の仕事はやりたい仕事じゃない。どうやって辞めようかばかり考えているし、理想は仕事が消滅してして退職を余儀なくされること。

そんな仕事なので、クビになってもいいしと思って給料交渉してみたら2回ボーナスを追加されて、昇給もした。

土日に連絡がきても無視するし、疲れたなと思ったら早めに仕事はおしまい。

以前、念願の仕事に就いたことがあったけれど、かなり不健全に働いていた。早朝から深夜、土日も出社して、半年で29回も出張に行って、あきらかにてんてこまいだし、今思えば個人の問題ではなく組織に問題があった。それでもがむしゃらに働いたのは、クビになりたくないって思っていたし、成果も出して海外に移籍したいと願っていたから。

どうしても協力を仰ぎたい事業部長がいて頼みにいったら、「2人きりで出張に行ったらいいよ」と言われて、仕方なくもう一人連れていって出張に行ったものの、手をつながれりしたこともあったな。

周りや上司もわたしのモチベーションを知っていたからニンジンぶらさげ状態で、今思えば準備もされてない昇進の話も何回もされたなぁ。

たぶん今までで一番やりたい仕事だったはずなんだけれど、時が経ってみるとあれほど不健全でいろんな危険もはらんでいる仕事ってなかっただろうなぁと思う。

芸能界で犯罪行為が起こるのも似ている気がしていて、きっと根っこは被害を受ける側の圧倒的なモチベーションに加え、競争相手が多いこと。

やりたい仕事に就けることは素晴らしいことだし、ラッキーなんだけど、複数の選択肢をもつことが大事かなと思う。同じ仕事なら他の会社でもできるしとか、自分で企業しちゃうのもアリだよね、とか。

そうやってモチベーションを悪用してくる人たちと冷静に対等にならないといけない。

そして、やりたい仕事じゃない場合も、仕事が健全だという利点があることを理解して、活用しないと。

こんな利点があったなんて若いころは知らなかったから、年の功もいいもんだ、と感じる今日このごろ。

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