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2023モンゴル(ダルンザドガド→ウランバートルへ10時間ドライブ)

5日目

 モンゴル田舎旅行もこの日で終わり。ゲルに泊まるのもこれが最後か〜としみじみ。

宿泊したゲル
「MONSTERS」

 この宿を経営しているご家族に娘さんが2人おり、お菓子をあげたりボール遊びを交流して楽しんだ。朝一のバレーのパス練は久々にいい汗を流した。鈍った体ではバテバテになったので引き上げたかったが、女の子は元気いっぱいで、もっとやろう、とジェスチャーで誘ってくる。子どもの体力の底のなさに怯える。

首飾りは小さい子へのお守りだそう
漫画『乙嫁語り』の中央アジアの遊牧民でも同じ話あったな
小さい子には抹茶味よりマロン味のがお気に召していた
広大な遊び場
最寄りのお友達の家でも数キロ離れていそう

 お嬢さん2人に手を振り出発。例のごとく未舗装を爆走。
 なんとなく、この日までメンバーずっと車内の座席固定だった。が、後ろに座っていたヨーロッパ組から、「一番後ろの席は非常に揺れる、体調がやばいから変わって」といわれた。確かに不公平なので、私とDちゃんとドイツガールとフランス兄ちゃんで席を交代した。足を伸ばせそうと思って左端に座った。


 最後部座席は、信じられないほど揺れた。遊園地のアトラクションかというくらい上下左右に揺れ振り回される。頭を窓や窓枠にぶつけるとか茶飯事。
 このハイエースには(何故か)シートベルトなんてものは無い上に、最後部座席の隅っこは掴める場所が1つもない。日本の乗用車ならあるはずのグリップも外されている。
 ヨーロッパ組、これまで最後部席を変わってと言わなかったの謙虚すぎる。真ん中の座席に座っていたときは、体が浮きそうな場合足を前の座席に突っ張って踏ん張っていたのだが、左端最後部座席は前の座席がなく支えがない。掴まる場所も踏ん張れる場所もなく、どこも体を支えられず、ノーガードで揺られ続けることになった。
 フランスの兄ちゃんは食あたりかなにかで本気で具合が悪そうで、そんな状態で10時間くらい車に揺られていたので本当に可哀想だった。体が宙に浮くドライブだったが、助手席のガイドの兄ちゃんは普通に昼寝していた。

草が多いエリアになると、家畜がラクダではなくヤギかヒツジになる

 2、3時間ドライブののち、初日にも通った金鉱の街ダルンザドガドに再び到着。久しぶりに信号を見た。この辺りから舗装された道路に戻れた。
 荒野から舗装路、さらに整備された高速道路に出たときは本当に感動した。舗装路って揺れないし跳ねないし飛ばない。 

舗装路!
ゴビ博物館は残念ながら休館日だった
ウランバートルまでの長い長い一本道

 ダルンザドガドでの休憩中に、「ウランバートルまであと何時間かな?」とDちゃんに質問した。昼前くらいだったと思う。Dちゃんにはあっさり「夜につくよ」言われ、驚愕する。嘘でしょだってもう既に3時間くらい走ったじゃん。半信半疑でGoogle検索した。

 本当だった。遠い。改めて本当に広い国だなぁと実感した。西部に旅行にいくと移動だけで何時間かかるんだろう。
 外の写真をとったり昼寝したりしていたら夜にはウランバートルについた。この最後のドライブのとき、ドイツから来ている教職の兄ちゃんが、故郷ベルリンにいるときはクラブで軽い(?)パーティードラッグ(?)を決めて踊り狂うのが趣味だとぶっちゃけ話をしてくれた。「違法じゃないの!?」と思ったが、麻薬が合法のオランダ(?)とかから入ってくる(?)というようなことを言っていた(おそらく)。ドイツ人というのは厳格な人柄だという印象と、教師というのは真面目な人がなるのだと先入観があったのでびっくりした。彼がドイツ人の教師としてスタンダードなのかイレギュラーなのか判断がつかない。世界は広いと思えたので出会えてよかった。
 長いドライブ後、Dちゃんちで4日か5日ぶりにお風呂にはいったら、体の皮が一枚めくれたというか、脱皮した心地でめちゃくちゃ気持ちよかった。


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