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色と私のいろいろ【#1 ピンクのスキーウェア】

【この記事は5分で読めます】

色。

私たちが生きるこの世界には、「色」がある。

普段何気なく生活をしている見慣れた部屋の中、身に付けているもの、そして身体にも。もちろん外の世界にも。

色は、視覚を使って様々な情報を送ってくれている。
そこには色の名前の由来となる歴史やそれぞれの国の文化を秘めた奥深いものがあり、それは私たちに無意識にでも心理的な多くの効果をもたらしてくれている。

あたたかいかつめたいか、やわらかいかかたいか、安全か危険か、希望か絶望か、興奮か沈静か、等々。
この世の中は、その色をうまく利用したビジネスでも溢れている。
そしてその色のバリエーションの豊富さと言ったら、「色の辞典(著書/新井美樹)」という辞典が出ている程である。

例えば、青ひとつとっても、藍色、紺色、空色、水色、コバルトブルー、アクア、ミッドナイトブルーとこれでもほんの一部だったりする。
だから飽きない。
とすると、“私の好きな色は青です”と言うのも、実は紺色やミッドナイトブルーなどの黒に近い色より、空色や水色の白に近い青が好き、ということになる。

私は大学進学と共に上京をし一人暮らしを始めた。
実家とは違い自分で一から環境作りをしていいことが嬉しかったのを覚えている。
同時にその頃、将来はカフェを開くことが夢であった。
その為かインテリアに興味を持つようになって、インテリア雑誌を読み漁り、時間をかけて部屋作りをしていった。

部屋作りをするにしても、インテリア雑誌を読むにしても、段々と自分の好みの色や雰囲気が分かっていった。
そこから自然と、服装や身に付ける物をその日の気分や天気に合わせてトータルコーディネートを考えることが楽しくなっていった。
20歳頃から料理も好きになっていって、目で楽しみたいと、料理の色味、器、クロスを敷くか敷かないかとテーブルコーディネートを考えることも好きになっていった。
(これに関しては完全に実家が昔自営業のレストランだったことが大きく影響していると思う)

全てに共通することは、“その瞬間、自分が良い気分になるかどうか”。

これだけで、あとは直感に従うこと。

たった一時間の食卓で過ごす時間の為、たった1日のなんてことないかもしれない日の為。それを続けることが、私にはとても大事であると今も思う。
自分の好きなものを知るために、自分がしっくりくる、自分が納得するセンスを磨く為に、色んな色を見て感じること。

今までも色に囲まれて生きてきて、これからも色に守られながら生きていく。

ということで、これからnoteで「色と私のいろいろ」というテーマを書いてみたいと思った。

ちなみに色に関しては、数年前にカラーコーディネーター3級を取得したきりで、引き続き勉強を続けていきたい分野だと考えているところ。
いつか色を使う仕事も、していきたい仕事の一つである。


今回は初回なので、SNSアイコンで現在使用している2才の私が身に付けている色と、そのものについて。

【ピンクのスキーウェア】

ピンクは、今30歳になった私の身の回りでは最も選ばない色であると言える。
紫と並ぶぐらい、ピンクは苦手かもしれない。

私の中のピンクに対するイメージは、「可愛い、小さい、女の子」。
この単語たちをまとめてイメージ像が完全に出来上がってしまっている。
私は幼い頃から水色ばかりを選んでいた。
洋服も持ち物も、私が小学生の頃は時代背景的にも今より分かりやすく、男の子は水色(青)、女の子はピンク(赤)。
持ち物や洋服も、選んで良いよと言われれば、迷わず水色や青を選んでいた。
ただこれには自分なりの理由があって、それは私の名前が「泉」であることが物心ついた頃から今も尚、水色が好きな理由であると考えている。

対してピンクは、可愛く愛らしくて、小さいお花のようで、素敵な女の子のイメージが私の中では強い。
私は幼少期から、アウトドアな父の影響でどちらかと言えば活発めな女の子であったから、到底ピンクが似合うようなタイプではなかった。

しかし、幼少期のアルバムやホームビデオを観ると、ピンク率が高い。
SNSアイコンのこのピンクのスキーウェアも、荒井家としてはとても記憶に残るスキーウェアである。

なぜ幼少期私の洋服はピンク率が高いのか。母に聞いてみた。

答えは簡単だった。

私には兄と姉がいて、2人は年子であり姉の3つ下、末っ子次女に私が生まれた。

兄妹でも家族でもペアルックが好きだった私の両親。
3兄妹、5人家族、よく色違いの洋服だったり、お揃いのオーバーオールだったりを着てキャンプでもハイキングでも海でもディズニーランドでも行った。

なので、自然と兄はブルー、年子の姉はピンク、そして3年離れて誕生した私が
姉のお下がりを着ていた、というだけの話である。

自分で洋服を選んで良いよとされた小学生の頃には既にピンクよりも水色が好きだったし、高校生の頃のとある出来事をきっかけに
“可愛くはなりたくない、それよりも、強く、綺麗な、大人な女性に見られたい“と思ったのを決定打に、私とピンクは疎遠になっている。
それでもやはり、小さい子が着るピンクは可愛いと、我ながらに感じる。

世に発売されているあれこれは、ピンク一択しかないものも多くあるなと思う。
特に感じるのは、医薬品、化粧品、女性が使用する美容関連のもの。
これに関してピンクに囲まれるというのは、実は心地良かったりする。
特に他人には見られないところでは、1人の女の子に戻れるような感覚というか、それが身体の状態を保つためのものであったり、磨いていく物だったりすると、女として生まれたこの身体をめいいっぱい愛してあげようとか、一生付き合っていこうとか、女であることをやわらかい気持ちで楽しめる感覚になる。

ピンクは子宮の色であるから、婦人科系や、女性や、母、を無意識にイメージするように出来ているらしい。
これが潜在意識というものなのかと思うと、私はなんだかんだで、今日もピンクと生きているみたいだ。

(本文の内容とは全く関係ないが、私のアイコンの写真の前髪がおかしなことになっているのは、前髪につむじが2つもあるからである。
どちらも全開にぐりんぐりんです。)


これは余談になるが、どうしてアイコンを幼少期にしたかと言うと、私がこうして転機を迎えることになった中で、家族とか、育った場所とか、自分のルーツを深く知っていく時間が出来たからこそ、人生観が180度近く変化したからである。
初心を忘れない為に、しばらく気が変わるまで、SNS用アイコンはこれでいこうと思う。

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