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2024年版幕張から帰れま10#4:千葉ロッテマリーンズを70年推し続けるために(L-M)

[2024.8.28@ZOZOマリンスタジアム]

去年アレした阪神が今年はいまいち乗り切れていないので(なんかいつも岡田監督が怒っているような気がする)私としては阪神ファン歴(76年)>芸歴(66年)の石坂浩二がどう思っているか心配していたのだが、彼はこう語っていた。

「…私はタイガースの独特な雰囲気が好きなので、負けてもそれほどガックリしない。むしろ上手くいきすぎてもモヤっとするし、苦労もまた“味”として楽しんでいます」

https://www.news-postseven.com/archives/20240809_1982615.html?DETAIL

何にも気にしていない。苦労も味なのである。それどころか上手くいきすぎてもモヤっとするのである。これはすごいことである。しかし、考えてみれば阪神ファン歴70年オーバーの石坂さんは天覧試合でミスターにサヨナラホームランを打たれたりBクラスになりすぎていたり暗黒時代が長すぎたりグリーンウェルだったりそういうのを全部リアルタイムで見てきているわけで、それは今さら動じたりしないであろう。むしろそういうどこか乗り切れないところを愛しているのだから。

そういうわけで私もこれから70年千葉ロッテマリーンズと付き合っていくのだから(今後70年千葉ロッテマリーンズが存続するという前提で話を進める)こんな1/70の、さらに1/143の試合にいちいち一喜一憂している場合ではない。そんなことをしていたら命が削られる。だから私が着いた時唐川さんがもう3点取られていたとしても、西武戦の連勝が15で止まるかもしれないと思ってもアワアワしてはいけないのである。それが何?とクールに構えていないと70年推すどころか私の寿命が70年もつかどうか怪しくなる。今流行りの持続可能な推し活をしないといけない。

淡々と投げる人

が、「淡々と観る」を心がけていたら打線の方も淡々としてしまい、2回以降取り立ててヒットが出ることもなくスンっ……としていた。ビハインドの時はいつもそうだが、こっちの打球はことごとく人がいるところに飛んでいるような気がする。なんか上手くいかなすぎてモヤモヤしてきた。石坂浩二は上手くいきすぎるとモヤっとするのに。修行が足りない。

と思ったら6回にようやくタイムリーで1点差になり、8回はワイルドピッチで同点に追いついた。ついに唐川さんの負けが消えた。正直この時点で満足してしまった。推しが先発する日はとにかく「推しに負けがつかない」ことが最優先事項になりがち。そして9回裏、満塁まで持ち込みうまくいけば9時ちょっとすぎに終われるかもしれない!という希望をちらつかされたが、ちらつかされただけで終わった。延長戦突入えんとつ。まただ。今シーズン現地観戦6回中3回延長。延長率50%。延長の神に愛されている。いや、呪われている。

延長の神に呪われている私から言わせてもらうと、現地での延長戦は正直なところちょっとダレる(※個人の感想です)。だから高校野球などのタイブレークはズルズルいきがちな延長戦に刺激を与えてくれる効果もあると思う。そういう延長戦ならではの緊張感がないとちょっとつらい。ナイターだから疲れるし、珍しく風速4メートルとかだったので蒸し暑いし、お茶も全部飲んじゃったし、他の球場全部終わっちゃって寂しいし。

そんなこんなで12回裏までいった。いつもこうだ。せめて10回で終わるとかそういうことはできないものか。でもまあ、ここまでくれば負けることはない。心の底から悠然と構えて観られる。というか早く終わってくれ感がすごい。もう10時。

藤原恭大(角中エディション)

ここで登場した藤原くんがヒットを打ったので久しぶりにテンションが上がった。唐川さんの負けも消えたし、藤原くんは打ったし、満足!と思っていたらYUDAI FUJIOKA氏も打ち、最後はポランコの打席でサヨナラワイルドピッチで藤原くんが激走ホームインして勝ってしまった。なんだこれ。悠然と観るはずだったのに最後叫んでしまった。

とにかく長すぎた試合だったが、唐川さんが先発したマリンの西武戦ということで4月のこれとほぼ同じ展開だった。あっちは延長11回サヨナラだった。しかも勝利投手が4月も今回もクニ様。怖くなってきた。

12回までやってしまったのでけっこう危ない時間になってしまい、乗ったのは終電だった。これまで何回か終電を視野に入れないといけなくなったことはあったがなんだかんだで1つ2つの前の電車に乗れていたのについに終電。この品行方正な私が。

それはともかく、唐川さんは初回3点も取られたのになんだかんだで今回もQS達成したし(中継ぎが3点取られたら事件だけど先発なら6回以上投げさえすればQSにできるということを考えるとやっぱり先発の方が気持ちは楽なのかなと思う)藤原くんはサヨナラのお膳立てをしたし、唐川さんがサヨナラのホームインをした藤原くんをぽんぽんしていたし、見たいものはあらかた見られたのでよかったのではないでしょうか。でもいつもこんなギリギリを攻める試合をされるとこちらの身がもたないので、70年推し続けるためにもたまには9回で9時台に終わらせる、打線大爆発して2ケタ得点勝ちなどのご協力をよろしくお願い申し上げます。

ピース

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