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食に興味がないんじゃなくて情熱がない

 平日のナイターばかり行っているのだが、行くと必ずといっていいほど晩ご飯を抜いてしまう。球場で行うことの中で「食べる」の優先順位が著しく低いせいである。どちらかというとグッズにお金を使ってしまう。

 ただ選手グルメは私の中でどちらかというと「グッズ」寄りなので買う。ヘッダーにしたのがその藤原くんのオレンジモクテルと唐川さんのレモンスカッシュだが、「この子お酒飲める歳になってもファジーネーブルしか飲まなさそうだな」という期待(?)を見事に具現化したシンプルで素朴な藤原くんと、対照的にベリーも入って色合いがひたすら映えるあざとかわいい唐川さん、2人の個性が強烈に出ていて最高だなと思いながら交互に飲んでいたらおなかがたぷんたぷんになった。


 話が脱線したが、なぜこんなことになっているのかというと、ひとえに食への情熱がないからと言える。「食に興味がない」とはよく言うが、それもちょっと違う。毎日inゼリーとカップ麺でいいやと思うほどどうでもいいと思っているわけでもない。ただただ食事に対する盛り上がりが欠けているだけである。


 生活の三大要素を重要順に並べればどう考えても「食>衣>住」だと思うのだが(※)、私の優先順位は完全に「衣≧住>(超えられない壁)>食」になっている。これではいけない。そう、いけないという気持ちはある。一応。食べ物が将来の体を作ることぐらいわかっている。そのためにも少しでも食について考えなければならないので、今こういうものを書いている次第である。

※「衣食住」の順番なのは赤ちゃんがまず最初におくるみに包まれるように、衣がなければ死んでしまうから衣が先頭なのだとか書いてあるところもあったが、私は正直語呂がいいからこうなってるだけだと思っている。「犬猫」とは言うけど「猫犬」とは言わないみたいな。

食に情熱のない私あるある


①どこでもチェーン店に入りがち

 我こそは京都でもマックに入る女。弁解させてもらうと、どうでもいいからチェーン店に入っているのではなく好きだから入っている。「こんなに遠いところまで来たのに家の近くにあるのと同じ店がある」という安心感も好き。

②「情熱がない=なんでもいい」というわけではない

 好き嫌いはちゃんとある。むしろ偏食気味かもしれない。

③なので冒険をしない

 口に合わないものが出てくる可能性が高い未知の店より口に合うものが出てくることがわかっている既知のチェーン店とかの方が安心。「新しい扉を開きたい」という欲求が別にないので平気。

④料理に空しさを感じてしまう

 食べたらなくなるものをこんなに時間かけて……と思ってしまう。なので料理をしない→いつまでも効率よくできるようにならない→時間がかかる→こんなに時間かけたのに……の負のスパイラル。一品作るのに1時間半もかかる。シェフ大泉並。どうせ時間かけるならもっと後世に残る……なんか……彫刻とか作った方が……。

⑤「食」の幸せの割合が低い

 おいしいもの食べたらおいしいもの食べたな! とは思うけど幸せ! とはあんまりならない。そういう観点で言ったら他のことの方が幸せ。これは価値観の問題なので仕方がないのかもしれない。

⑥たまに食事の時間を煩わしく思ってしまう

 野球観戦もそうだけど図書館に行った時とか、昼食で午前と午後が分断されちゃうのが嫌だ。なら昼食を抜けばいいじゃないかと思うがお腹はすくし。1錠で食べたことになるカプセル(水なしで飲める)みたいなものがあればいいのに。

⑦そうは言っても全部カプセルとか点滴になったら嫌だ

 ディストピアっぽいし……。

⑧そもそも料理の知識が乏しい

 料理のさしすせそとか以前にまず「料理の名前」をろくに知らない。何か作ろうと思ってもメニューが「ハンバーグ……オムライス……あと何? カレー……?」とかお子様ランチみたいなものしか思いつかない。「料理名一覧」とかバーンと出してくれませんか?


 
食に情熱のない私向けソリューション


①食をミッションだと思う

 「食=喜び」より「食=義務」の方向に持っていく方が私にとってはハードルが低い……と、思う。決してマイナスな意味ではなく、「三食でいろいろな栄養素を取っていくミッション」と考えると楽しくなるかもしれないという感じである。

②シェフ大泉を見習う

 あのシリーズを観てるとなぜか料理したくなる。なぜかはわからない。料理って自由なんだ! パスタがビーフンみたいになってもいいんだ! (よくない)と思える。毎日見れば自炊人間に生まれ変われるかもしれない。その代わり毎回6時間くらいかかることになるかもしれないが。



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