月報:2023年10月
ハッピーハロウィンな10月。ヘッダーは肩乗りサイレンススズカ。
✅今月したこと
・いくらなんでも石坂浩二漬けすぎる
まずスケジュールからお伝えしますと、
となっております。いくらなんでも詰め込みすぎている。急にどうした?こんなに石坂浩二を見せてどうするつもりだ??しかも驚異的なのは新規ビジュアルが2件あること。仕事してるねえ。20代と30代と60代と80代の石坂浩二をくらえ!ということですね。レンジが広いよ。
特にフィクサーseason3が主演唐沢さんで脚本が井上由美子さんで前シーズンには西田さんがいて今シーズン石坂さんがいるからそれはもう巨塔じゃん(笑)とか言ってたら巨塔の再放送が始まってしまったのでいよいよ巨塔になりました。絶対これは狙った。フィクサーの2時間後に始まるというタイミングも。設楽拳一と黒羽真二郎が料亭で対峙した時、巨塔のワインでバチバチのシーンを思い出して勝手にエモくなりました。
そして今月からは柳葉敏郎がいることでおなじみの「ブギウギ」が始まったのでプラスで忙しいです。みんな仕事してるねえ。
・横溝ウィークエンド
こないだの金曜日、まずは横溝オフ会に参加してまいりました。お昼の会場はスタジオ真砂館さん。ここがそれはそれは昭和初期のお屋敷なエレガンス+妖しげな空間で素晴らしかった。
いろいろ撮ったり撮られたりしました。直前にカメラのSDカードを忘れて慌ててコンビニで買ったりした甲斐があった。こういう空間なので古着屋さんで「これ女王蜂の大道寺智子(原作)ぽくない?」と思って買ったワンピースを着ていったのですが、まだ何も言ってないのに「智子みたいですね」と見破られたのでさすがだなと思いました(犯人のような目線)。
それから一旦新宿まで行って、次はミステリー専門劇団・回路Rさんの朗読劇「不死蝶」公開ゲネプロのため帰宅ラッシュの小田急に乗ってこちらへ。
横溝の聖地にして甲斐峯秋が住んでるところこと成城。二重聖地。ちなみに神戸尊も成城住みです。
実は生で演劇を観ること自体初めてだったんですけど、すぐ目の前に物語の世界を作り出している役者さんがいるってこんなに迫力のあることなんだと思いました。キャストさんが全員ハマり役すぎて全キャラ好きになっちゃった。このキャストで平和な世界線の「不死蝶」見たい。慎一郎「朋子さんと結婚します!!」杢衛「いいよ!!」~完~
そしてなんといっても林金田一。でかい!カッコいい!!石坂金田一好きとしてはお作さんとのカツカレー南蛮を巡るやりとりに犬神家のあそこを連想してニヤニヤしました。
その後は駅前のモスとスタバで再びプチオフ。いやーもっと横溝勉強しなきゃなーと思った1日でした。楽しかった。
日曜日は市ヶ谷での綾音~AYANE~さんの朗読劇「壺中美人」。同じ朗読劇でもアプローチが異なってて面白い。こちらはなんといっても演じ分けがすごい。いかつい刑事さんから美少年敬ーくん、腹に一物ある老齢の宮武たけから儚い謎の美女井川マリ子まで。女性の声の金田一さんもいいですね。地の文を読む時はまたトーンがまったく違ってて役者さんてすごいなぁと思いました。
・競馬
人生初の競馬場に連れていってもらいました。すてきな片想いの聖地でおなじみの府中競馬正門前駅から行ける東京競馬場です。建物の中が今は亡きヴィーナスフォートみたいだったし、下手なショッピングモールよりレストランがあって楽しかった。そしてやっぱり主役の馬。サラブレッドは美しい。
それで人生初の馬券なんですが、1枚だけ当たりました。トータルでいったら損してるけどそういうもんでしょう。この日の翌日だった秋華賞のお嬢さんことリバティアイランドちゃんの単勝+複勝も買ってて、ご存知の通り勝ったんですが、210円のためにわざわざ……というのがありまだ払い戻してません。交通費の方が高いわ。それに牝馬三冠を達成したレースなので手元に置いておきたい気持ちもある。ディープインパクトの引退レースの馬券を払い戻さなかった人がかなりの数いたのわかる気がします。
🛍今月手に入れた重要なもの
・ダークライ
ポケモンGOのハロウィンイベントで何かよくわからないがとにかくダークライが出現するというようなことを聞いたので、かなり久しぶりに復帰したわけですが、まずレイドが何かわからないという惨憺たる状況のため苦労しました。私がやってた頃はレイドなんてなかった。浦島太郎。亀山薫並みのブランク。
やっとゲットチャレンジまでいっても一向に捕まえられなくて、エクセレントスロー出してもダメでどうすればいいんだ?徳が足りないってこと??って言った瞬間にゲットできました。しかもワンショットで。聞いてたのか?なんといってもARモードがすごい。ダークライがそこにいる……。これはデートですねもうね。ダークライとデートし倒そうと思います。ありがとうございました。
📖今月読んだ本
・暮らしの図鑑 筆記具 14人の手書き・手描き・インクの楽しみ×カラフル筆記具100×基礎知識/暮らしの図鑑編集部。高木芳紀、ふじいなおみ、他故壁氏
文具女子展行きたい。あとガラスペンが欲しい。手作り木軸シャーペンもいいなあ。
・迷路の花嫁/横溝正史
だいぶ異色。な気がする。まず金田一さんより一見チャラい小説家・松原浩三の方が目立ってるし主役っぽいし、推理というより活劇みたいだし、悪い男からお姫様を救い出す騎士みたいな話。ラストは切ない。あいつに殺人罪をつけて刑期を長くする助けになれたと考えると少し慰められるかな。これはいろんな人の感想や考察が知りたい作品。
・ドラフト最下位/村瀬秀信
ドラフト月なので。ロッテファン的にはドラフト最下位といえば福浦さんなわけですが、やっぱりあそこまで出世する最下位は稀ですねというか福浦さんがすごすぎるだけか。ドラフトの順位は関係ないと言うけど「我慢してもらえる時間の長さ」には関係あるんだろうなと思いました。でもプロで大スターにはなれなくても、そもそもプロを蹴っても、十人十色それぞれいい人生を歩めているように見える。その後どうなろうとやっぱり「ドラフトで指名を受ける」ということは人生を変えるんだな。今年のドラフト最下位の選手も悔いのない道を歩んでほしい。ついでに第二の福浦和也が現れてほしい。
・毒の矢/横溝正史
緑ヶ丘町を舞台にいきなり秘密を暴露する脅しの手紙を送りつける「黄金の矢」が暗躍する都会もの。ボンちゃんになんとなく本陣の一柳鈴子を感じた。ボンちゃんには未永く幸せになってもらいたい。
併録の「黒い翼」は「毒の矢」の事件を解決した後の話。高級住宅街らしく女優や映画監督が集結してて華やか。映像映えしそうなのに一度も映像化されたことがないらしい。
・砂男/クレスペル顧問官/エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン、大島かおり訳
サイコホラーの元祖と言われているらしい「砂男」。バレエの「コッペリア」ってこれがモチーフなんですね。結局コッペリウスやコッポラは本当にいたのか、本当にコッペリウスが主人公の父親を殺したのかはっきりとはわからないし、全部主人公の心のなかで起きていることかもしれないと思えるところが怖い。オリンピアへの恋のくだりはロボットやAIでありえそうだと思いました。
「クレスペル顧問官」は変人の話かと思わせておいてラブストーリー。そして破滅の力を持つからこそ美しい芸術の物語。主人公の思い込みの強さにちょっと笑ってしまった。推理の才能がないのに探偵役をやろうとした人みたい。
「大晦日の夜の冒険」は美女の幻影に魅了されて鏡像を失った男の話。幻想と現実の区別がつかなくなる文体が魅力的。まあ、鏡像でいいから欲しがる気持ちはわかる。そうか?
・世界を揺るがした10日間/ジョン・リード、伊藤真訳
ロシア革命のルポルタージュ。著者自身も認めてるようにスタンスが中立ではないのでけっこラボリシェヴィキ側に寄ってて、その後のスターリン時代とかのことを考えると微妙な気持ちになるんですが「中立的な歴史書」ではなく「若いジャーナリストの目と心を借りてロシア革命を見る本」と考えるといいノンフィクションだと思います。この時期なのでスターリンの存在がかなり薄い。たぶん名前一回しか出てきてない。圧倒的にトロツキーが目立ってる。著者は一旦アメリカに戻ってこの本を出した後再びロシアに渡ってそこでチフスにかかって若くして亡くなったけど、その後トロツキーが粛清されてスターリンが実権を握ると予想できただろうか。
・金の言いまつがい /監修糸井重里、編ほぼ日刊イトイ新聞
うちの母親はとにかく言いまつがいが多い人なので、この本でいろいろ思い出しました。「ガレッティ先生失言録」でも思い出した。「フジ子・ヘミングウェイ」って言うし「値段のわりに高い」とか言うし「港の見える丘公園」は「景色の見える丘公園」になるし。だいたいの公園は何らかの景色が見えると思う。投稿してやろうかな。ただ解説が女子アナの下ネタ系言いまつがいばっかり挙げてたのはかなりどうかと思った。何らかの意図を感じるぞ。
・不死蝶/横溝正史
朗読劇の予習。信州が舞台で鍾乳洞が出てきて、村の勢力を二分する家が睨み合ってるけど片方はやや落ちぶれてて、とものすごく横溝の代表作たちをほうふつとさせる設定。二つはタイトルも出てきます。その中で目新しいのはヒロインがブラジルのコーヒー王の養女であるというところ。信州・射水とブラジルをつなぐ物語。家同士の対立も他の作品とは趣が異なっています。乙奈さんがある犠牲者を前にして口にしたセリフにグッときた。それにしても横溝作品は「由紀子」が多いですね。併録の「人面瘡」にも出てきます。
・翻訳できない世界のことば/エラ・フランシス・サンダース、前田まゆみ訳
タイトル通りの本。「ヤーアブルニー(アラビア語)/直訳すると『あなたが私を葬る』。その人なしでは生きられないから、その人の前で死んでしまいたい、という美しく暗い望み」と「グラスウェン(ウェールズ語)/直訳すると『青いほほえみ』。皮肉であざ笑うようなほほえみのこと」が好きだった。心情や現象にわざわざ名前を用意することは、漠然としたなにかではなく確固たるものとしてそれがある程度大勢の人の中に存在することを認めるということでもあると思います。
・相棒 season21 上/脚本・輿水泰弘他、ノベライズ・碇卯人
いつも相棒のノベライズは確認用としてkindleで買ってるんですけど(検索できるし)、今回は紙で買いました。
裏表紙に推しがいるからです。土下座イタミンもかわいいねえ。土下座事件、この2人だけの秘密って書かれててニヤニヤしました。
🎵今月の一曲
♪7 TRUTHS 7LIES~ヴァージンロードの彼方で/松任谷由実
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