名月芋

どこにだっている飽き性暇人。

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幸福の頭脳

 ささやかな風、やさしさが漂う古民家、小鳥のさえずり、ついでに私。冷たい空気を鼻で味わいながら、こう思った。「なぜ私はここにいるのだろう。」一人だけの道路を歩きながら、答えを探してみる。ふと、視線を上に向ける。そうすると、そこにあった山と目が合った。それは、雪のないスキー場のようなもので、斜面と見間違えるくらい急な坂も備わっていた。そして、私の探す答えはその坂の先にあった。豆腐みたいな白さの壁で、四階くらいありそうな大きさの建物。そうか、これが高校か。  ということで、美しい

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