水無月マエク
ショートショートに整えた、ほんのり怖い怪談奇談。あちらの世界が落とす影。そっと触れてはみませんか?
いまさら聞けない!そんなのあったな!そんなホラーコンテンツのメモ📝 不定期更新です👻
友人から聞いた話です。 中部地方を一人ブラついていたとき立ち寄った居酒屋で 酔いの回った他の客に声をかけられたという彼。 そういったコミュニケーションが嫌いではないので 快く会話に応じ、しばらく旅の話を交わすうちに、一人が。 「へー、トマソン。名前あるんですねそういうの」 「じゃあ、あたしの地元にもありましたよ。トマソン」 と、こんな話をしたのだそうです。 「学校とは別に体育館……スポーツセンターみたいな」 「総体って言ってわかります?そういうのがあって」 子供の
こんにちは!水無月マエクといいます。 note では主に怪談を書いていますが X では #呟怖 にたまに投稿をしていしています。 今月投稿したものの中から、いくつか紹介させてください。 サクッと読めるので、寝る前にでも。 お気に召しましたら、他の投稿もこちらに。 また X で #呟怖 を検索すると、色々な方の作品が見れてゴキゲンですよ。 それでは、おやすみなさい!
以前勤めていた会社で、同僚から聞いた話です。 客先からの帰り道、駅喫煙所の前を "お互いタバコ吸わないよな" と 確認し、通りすがったあとしばらくして不意に 「タバコといえば」とこんな話を聞かせてくれました。 「まだ派遣で来てた頃ですけど」 「突然タバコっぽい匂いがすることがあって」 彼はもともと派遣社員から引き抜かれた形だったのですが 雇用形態が代わる以前、度々それに遭遇していたのだといいます。 少しねっとりとした印象の、煙のような香りだというそれは 通勤の電車をは
以前勤めていた会社で、後輩から聞いた話です。 その日は、中途入社した彼の歓迎会であったのですが よほど楽しかったのか、はたまた緊張からか 飲みすぎてしまったらしく、先輩と私とで介抱していたのでした。 「すみません……ペース失敗しました」 「あんまりこう、自分の限界的な、わかってなくて」 「いや、こっちも飲ませすぎちゃったね」 「ごめんごめん」 当時まだ大分若かった彼は、大学時代や前職も 酒とあまり縁がない環境だったそうで 本人もよくわからぬうちに、酩酊していたようです
📢今週は怪談の投稿お休みです📢
友人から聞いた話です。 最近、インターネットで見かけた流行に 間違い探しを題材にしたゲームがあったという話をしていると。 「じゃあ一個、間違い探し」 「……あれ、これ見せたことないよね?」 と、通話をしていたチャットアプリで 二枚の画像が送られてきました。 写っていたのは、折り紙で作られた平面的な船。 ともに濃い水色の紙で折られており、片方は少し古ぼけているようでしたが それ以外に大きな違いは見あたりません。 どうせ当てさせる気はないのだろうと、早々にギブアップを伝え
こんにちは! ショート怪談を書いている、水無月マエクと申します。 定期的に更新予定の自己紹介記事……だったのですが、昨年終盤よりバタバタしておりまして、更新できておりませんでした。 あらためて、これまで投稿した怪談からのピックアップと、近況などを書きつつ自己紹介とさせていただきます。 👻ほんのり怖いショート怪談私が主に扱っている、 "ほんのり怖いショート怪談" 。 黙読して 1, 2 分、ゆっくり音読して 5 分程かと思います。 ショートショートに整えた、ほんのり怖い
知人から聞いた話です。 なんの話の流れだったか、幽霊に脚はあるのかという話題が出たとき。 「自分じゃないですけど、知り合いが」 「お化けの脚を見たことがあるって言ってて」 と、こんな話を聞かせてくれました。 仕事関係の知り合いだというその男性は ある日出かけた街で、道すがら子供に声をかけられたそうです。 「迷子だったみたいで」 「『お父さんがいなくなった』って手を握られて」 「きょうび、そんな迷子いるんですね」 「そう、その人もそう思って」 「しばらく反応に困っ
知人から又聞きした話です。 警告標識に関しての都市伝説が話題に上ったとき。 「"なにかに注意"といえば……」 「友達の話なんですけどね」 そう言って彼女は、こんな話を聞かせてくれました。 その友人は当時一人暮らしの学生だったそうです。 ある日、近所のスーパーマーケットへ買い出しへと向かう途中 一方通行の細い道路を歩いていると、突然物音がしたそうです。 驚いてそちらを見ると、車道を挟んだ反対側の歩道に 男性が倒れていました。 何事かと慌てていると男性はすぐに立ち上がり
以前勤めていた職場の、先輩から聞いた話です。 彼がひとり暮らしをしていた頃のある日 貰い物のグラスがなくなっていることに気が付いたそうです。 「誕生日に友達がくれたやつでさ」 「当時結構へこんだんだけど」 普段使いこそしていなかったものの、しまい込んでいたわけでもないそうで その日そのグラスを使おうと食器棚を覗いたときに 見あたらないことに気がついたそうです。 不思議に思いながら、多くはない棚の中身を全て取り出し並べてみても やはりどこにも見当たらず、グラスは忽然と姿
知人から聞いた話です。 "幽霊文字 " というものを最近知ったと、雑談をしていたときのこと。 「文字の幽霊か……」 と言って彼は、先日帰省した際に思い出したという 幼少の頃の話を聞かせてくれました。 聞けば、当時のクラスメイトの様子が数日間おかしかったそうで なんでも道端で見かけたという日本語ではない文字に 異様な執着をしていたのだといいます。 「日本語でも英語でもなくて」 「ひらがなを崩したような感じらしいけど」 その児童はクラスメートに自分の見た文字を伝えよう
こんにちは!水無月マエクといいます。 note では主に怪談を書いているのですが、ホラー文化自体にはあまり明るくありません。それじゃあ色々見て回ってみようかなと思い立ちまして、気になったものを調べて、メモに残そうと思います。 不定期投稿。本日は "膳藤家葬儀" 。 膳藤家葬儀? "人気のない街道や山道で「膳藤家葬儀」の案内看板を見かけたら......" そんなフレーズから始まる都市伝説。 一人道を歩いていると、突如として現れる葬儀場への案内看板。日本に存在しない「膳
友人から聞いた話です。 以前、彼が北信越の方へ山歩きに行ったときのこと。 待ち合わせ場所へ現れた友人の様子を見て、ほっとしたのだといいます。 「前はよく一緒にその辺フラフラしてたんだけど」 「なんか急に引きこもりがちになってさ」 「連絡はくれてたんだけどね」 気にはなっていたものの、理由を問いただすものでもないと モヤモヤとした思いを抱えていた彼。 そんな友人からある日。 「『久々に出かけるんだけど、どっか行く?』って」 「なんで引きこもってたのかも気になったし、予定