水無月マエク

こんにちは!ほんのり怖いショート怪談を書いています。

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  • ほんのり怖いショート怪談

    ショートショートに整えた、ほんのり怖い怪談奇談。あちらの世界が落とす影。そっと触れてはみませんか?

  • 👻MAYEKU'S HORROR MEMO

    いまさら聞けない!そんなのあったな!そんなホラーコンテンツのメモ📝 不定期更新です👻

最近の記事

怪談: 二つ目の扉

友人から聞いた話です。 中部地方を一人ブラついていたとき立ち寄った居酒屋で 酔いの回った他の客に声をかけられたという彼。 そういったコミュニケーションが嫌いではないので 快く会話に応じ、しばらく旅の話を交わすうちに、一人が。 「へー、トマソン。名前あるんですねそういうの」 「じゃあ、あたしの地元にもありましたよ。トマソン」 と、こんな話をしたのだそうです。 「学校とは別に体育館……スポーツセンターみたいな」 「総体って言ってわかります?そういうのがあって」 子供の

    • 呟怖: 2024年4月 抜粋

      こんにちは!水無月マエクといいます。 note では主に怪談を書いていますが X では #呟怖 にたまに投稿をしていしています。 今月投稿したものの中から、いくつか紹介させてください。 サクッと読めるので、寝る前にでも。 お気に召しましたら、他の投稿もこちらに。 また X で #呟怖 を検索すると、色々な方の作品が見れてゴキゲンですよ。 それでは、おやすみなさい!

      • 怪談: タバコの香

        以前勤めていた会社で、同僚から聞いた話です。 客先からの帰り道、駅喫煙所の前を "お互いタバコ吸わないよな" と 確認し、通りすがったあとしばらくして不意に 「タバコといえば」とこんな話を聞かせてくれました。 「まだ派遣で来てた頃ですけど」 「突然タバコっぽい匂いがすることがあって」 彼はもともと派遣社員から引き抜かれた形だったのですが 雇用形態が代わる以前、度々それに遭遇していたのだといいます。 少しねっとりとした印象の、煙のような香りだというそれは 通勤の電車をは

        • 怪談: 飴玉

          以前勤めていた会社で、後輩から聞いた話です。 その日は、中途入社した彼の歓迎会であったのですが よほど楽しかったのか、はたまた緊張からか 飲みすぎてしまったらしく、先輩と私とで介抱していたのでした。 「すみません……ペース失敗しました」 「あんまりこう、自分の限界的な、わかってなくて」 「いや、こっちも飲ませすぎちゃったね」 「ごめんごめん」 当時まだ大分若かった彼は、大学時代や前職も 酒とあまり縁がない環境だったそうで 本人もよくわからぬうちに、酩酊していたようです

        怪談: 二つ目の扉

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          📢今週は怪談の投稿お休みです📢

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          怪談: トカイの船

          友人から聞いた話です。 最近、インターネットで見かけた流行に 間違い探しを題材にしたゲームがあったという話をしていると。 「じゃあ一個、間違い探し」 「……あれ、これ見せたことないよね?」 と、通話をしていたチャットアプリで 二枚の画像が送られてきました。 写っていたのは、折り紙で作られた平面的な船。 ともに濃い水色の紙で折られており、片方は少し古ぼけているようでしたが それ以外に大きな違いは見あたりません。 どうせ当てさせる気はないのだろうと、早々にギブアップを伝え

          怪談: トカイの船

          水無月マエクと申します。

          こんにちは! ショート怪談を書いている、水無月マエクと申します。 定期的に更新予定の自己紹介記事……だったのですが、昨年終盤よりバタバタしておりまして、更新できておりませんでした。 あらためて、これまで投稿した怪談からのピックアップと、近況などを書きつつ自己紹介とさせていただきます。 👻ほんのり怖いショート怪談私が主に扱っている、 "ほんのり怖いショート怪談" 。 黙読して 1, 2 分、ゆっくり音読して 5 分程かと思います。 ショートショートに整えた、ほんのり怖い

          水無月マエクと申します。

          怪談: 霊の脚

          知人から聞いた話です。 なんの話の流れだったか、幽霊に脚はあるのかという話題が出たとき。 「自分じゃないですけど、知り合いが」 「お化けの脚を見たことがあるって言ってて」 と、こんな話を聞かせてくれました。 仕事関係の知り合いだというその男性は ある日出かけた街で、道すがら子供に声をかけられたそうです。 「迷子だったみたいで」 「『お父さんがいなくなった』って手を握られて」 「きょうび、そんな迷子いるんですね」 「そう、その人もそう思って」 「しばらく反応に困っ

          怪談: 霊の脚

          📢今週は怪談の投稿お休みです📢

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          怪談: 転倒通り

          知人から又聞きした話です。 警告標識に関しての都市伝説が話題に上ったとき。 「"なにかに注意"といえば……」 「友達の話なんですけどね」 そう言って彼女は、こんな話を聞かせてくれました。 その友人は当時一人暮らしの学生だったそうです。 ある日、近所のスーパーマーケットへ買い出しへと向かう途中 一方通行の細い道路を歩いていると、突然物音がしたそうです。 驚いてそちらを見ると、車道を挟んだ反対側の歩道に 男性が倒れていました。 何事かと慌てていると男性はすぐに立ち上がり

          怪談: 転倒通り

          怪談: 失くしたグラス

          以前勤めていた職場の、先輩から聞いた話です。 彼がひとり暮らしをしていた頃のある日 貰い物のグラスがなくなっていることに気が付いたそうです。 「誕生日に友達がくれたやつでさ」 「当時結構へこんだんだけど」 普段使いこそしていなかったものの、しまい込んでいたわけでもないそうで その日そのグラスを使おうと食器棚を覗いたときに 見あたらないことに気がついたそうです。 不思議に思いながら、多くはない棚の中身を全て取り出し並べてみても やはりどこにも見当たらず、グラスは忽然と姿

          怪談: 失くしたグラス

          文字憑き

          知人から聞いた話です。 "幽霊文字 " というものを最近知ったと、雑談をしていたときのこと。 「文字の幽霊か……」 と言って彼は、先日帰省した際に思い出したという 幼少の頃の話を聞かせてくれました。 聞けば、当時のクラスメイトの様子が数日間おかしかったそうで なんでも道端で見かけたという日本語ではない文字に 異様な執着をしていたのだといいます。 「日本語でも英語でもなくて」 「ひらがなを崩したような感じらしいけど」 その児童はクラスメートに自分の見た文字を伝えよう

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          ホラメモ: 膳藤家葬儀

          こんにちは!水無月マエクといいます。 note では主に怪談を書いているのですが、ホラー文化自体にはあまり明るくありません。それじゃあ色々見て回ってみようかなと思い立ちまして、気になったものを調べて、メモに残そうと思います。 不定期投稿。本日は "膳藤家葬儀" 。 膳藤家葬儀? "人気のない街道や山道で「膳藤家葬儀」の案内看板を見かけたら......" そんなフレーズから始まる都市伝説。 一人道を歩いていると、突如として現れる葬儀場への案内看板。日本に存在しない「膳

          ホラメモ: 膳藤家葬儀

          怪談: 苦虫の知らせ

          友人から聞いた話です。 以前、彼が北信越の方へ山歩きに行ったときのこと。 待ち合わせ場所へ現れた友人の様子を見て、ほっとしたのだといいます。 「前はよく一緒にその辺フラフラしてたんだけど」 「なんか急に引きこもりがちになってさ」 「連絡はくれてたんだけどね」 気にはなっていたものの、理由を問いただすものでもないと モヤモヤとした思いを抱えていた彼。 そんな友人からある日。 「『久々に出かけるんだけど、どっか行く?』って」 「なんで引きこもってたのかも気になったし、予定

          怪談: 苦虫の知らせ

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