失業給付の面談をZOOMで、書類もオンラインOKに。来年度から
失業給付をもらったことがあるかたなら、そのめんどうくささについてはよ〜くご存じでしょう。
月に1回ハローワークに足を運び、番号札をとって順番を待ち、順番が来たら受給資格者証を出して5分程度の面談で就職活動の報告をし、失業の認定をしてもらう…。
月に1回、正確にいうと4週間に1回、失業の認定を受けることで失業給付を受けられるというところは、法律で決められている必要な手順ですが、そのための面談に、失業中なのに、交通費を払って移動時間を割いていかなければいけない、このもやもや。
いよいよそのもやもやが解消します。
手続がオンラインでできるようになるからです。
従来の手続きはこんな流れでしたが、それが、こう変わります。
失業給付を受け続けるための、いちばん長くやっかいなところが、オンラインでできるようになるわけです。
試験運用は、まずは離島の受給者からはじまりました。
ついで昨年から、函館、仙台、東京・品川、新潟、名古屋、大阪・梅田、広島、高松、福岡において、障害のあるかたや、子育て中の人を対象に行なわれていました。
その結果、これならいけそうということになっての今回の運用開始だと思われます。
そもそも、この失業給付を受ける期間で重要なのは、つぎの就職先を決めることです。
失業給付の目的は、失業者の生活を安定させることと、求職活動を容易にすることなのですから、その失業給付をもらう手続きに時間やお金のリソースをとられるのほ本末転倒です。
そのうえ、ハローワークとしても、ハローワークに訪れる人が減ったほうが、待っている人のスペース確保や案内員などの施設運営費が減らせるはずです。
また、失業給付の手続きも、今回オンライン化されます。
非常に喜ばしいことです。
現在は、離職票を発行する企業は、申告はせっかく電子でしていて、発行された離職票をデータで受け取っていても、退職者はそれを印刷してハローワークに持っていかなければいけません。
なぜせっかくデータなのにわざわざ紙に?
理解できません。
それが、ようやくデータで完結できます。
こういったデジタル化の取り組みを、まずは小規模からはじめ、問題を洗い出しながらなるべく早期に拡大していく。
今回の失業給付のオンライン化のような取り組みが、行政でもっと広がっていってくれることを祈ります。
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