『働いても疲れが残らない会社』が今求められている
今日お仕事した人、疲れが残ってますか?
私は残ってます。
残った体で、「働いても疲れが残らない会社」について書く、このなんともいえない臨場感(?)
これは、現パナソニックの元社長、山下俊彦さんのことば。
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の、本日1/16の記事です。
前半は、経営の神様といわれる松下幸之助さんのエピソード「1%の明かりを見つけて努力する」について。
後半で、この「働いても疲れが残らない会社」ということばが出てきます。
松下さんは実によく見てくれる人だった、だから、あの人の下では、いくら厳しく言われても、部下は働きやすかったのじゃないか。
そう、山下さんは述べます。
「働いて楽しい」ではなく、「働いても疲れが残らない」会社。
否定語の言葉選びが独特で、山下さんがどんな会社を想定していたのか、もっと具体的にイメージしてみたくなります。
前提として、「苦しい仕事」がベースにあるわけです。
ふつうであれば、苦しい仕事をするのだから疲れます。
ですが、同じような苦しい仕事をしても、上司の関わり方によっては、疲れは残らなくできる、という。
それを、山下さんは、松下さんから感じていたわけです。
自分を振り返ってみても、期日のある年末調整書類を大量にかかえ、夢に見て飛び起きるようなしんどい日々を送っていても、周りからのいたわりや、今は他部署に異動した同僚からの「忙しいと思うけど体気をつけて」といった声がけに、どれだけとんがっていた心がほぐれたことか。
これが上司からだったら、さぞかし疲れも飛ぶだろうな、と思います。
私の場合、そういう声がけは、なかった訳ですが。
ですが、ここまできて、ふと気がついたことがあります。
声がけがなかったからといって、うちの上司が、私の仕事の大変さを理解していなかった訳ではないのです。
なぜかというと、だいぶ前から年末調整処理の体制づくりの相談に行っていましたが、体制や計画の穴にはこと細かく確認が入り、対応が遅れると尻たたきもしてくれていたからです。
大変な仕事だと思っていたから、そんな面倒なことをしてくれたのではないでしょうか?
ねぎらいの言葉がない上司に、まあそういう人だしなあ、と思っていた私ですが、もっと、見るところを変えたら世界は違っているのかもしれません。
いま、ホワイトすぎて働きがいがないと、辞めていく若者が多いといいます。
それは、「つかれない仕事」が多くなりすぎてるとも言えるのではないでしょうか。
仕事そのものは、じつは、苦しくても、疲れるものでもいい。
その苦しさや疲れが残らない会社にすることこそが、知恵のしぼりどころかもしれません。
では、いったいどういうコミュニケーションをしたら、「私の上司は仕事の大変さを理解してくれている!」と思えるか?思ってもらえるか?
「大変だね」「いつもありがとう」と伝えることもひとつの方法かもしれず、そういうわかりやすい伝え方が大事なタイミングもあると思います。
ですが、自分で、「上司はわかってくれてる」と気づくほうが、疲れはより拭われる気もします。
どんなコミュニケーションがそれを可能にするか。
自分をみつめ、周りをみつめ、試していきたいです。
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