年末調整、あれ?もっとお金もどってくるはずじゃ問題③~前年差より手元のお給料明細をみよう

確定申告にあたり、あらためて会社からもらった源泉徴収票をみて、あれ?と思うかたが増える時期です。

あれ?と思うポイントはいろいろありますが、前年と比べてみて、あれ?と思うかたもいます。

源泉徴収票は見どころもよくわかりにくかっまりするので、同じ形のものを並べてみて、単純に比較してみたいのが人の心というもの。

ですが、前年と比べるのがあてになる場合は、このような場合に限られるので、要注意です。

1.収入がほとんどおなじ
2.払った社会保険料や生命保険料がほとんど同じ
3.家族の状況(配偶者の有無、収入や、お子様がいる場合はその年齢など)が税金的に同じ
4.住宅ローン控除はだんだん減っていくものと知っている

また、転職したばかりの年の年末調整も要注意です。

転職されたかたで、その年にそれまで働いてお給料をもらっていたかたは、そこまでのお給料をまとめた源泉徴収票の提出をつぎの会社から求められたのでは、と思います。

そう、転職した年の年末調整は、前の会社の収入と、今の会社の収入とで合算して納めることになるのです。

所得税の計算も、社会保険料の計算も、会社によって変わることはありませんが、働き方は変わります。

健康保険に入る働き方をしていたひとは、前の職場の源泉徴収票の社会保険料もそれなりの金額になると思います。

そこ1箇所ではなく複数で働いていたひとは、お給料明細をくらべてみてください。

高めの所得税を払っているなと思うお給料明細はありませんか?

じつは、毎月ひかれる所得税は、ここがメインのお仕事です、と「扶養控除申告書」を出した会社ではかなり安く押さえられてますが、メインではなく「扶養控除申告書」を出していない会社では、高めにひかれる仕組み(乙欄)となっています。

所得税を高めにとられているということは、払っているお金が多いということなので、年末調整をすると、お金が戻ってくることが多い、しかもそれなりの額、ということになります。

年末調整で戻ってくる「還付金」は、けっして、その年にあなたが払った所得税の総額より多くはなりません。

自分が毎月どのくらい所得税を引かれているのか知っておくのは、年末調整への心の準備として有用です。

今日は給与支給日の会社が多いと思います。
今月の所得税がいくらか、見てみませんか?

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