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皆の金融リテラシーあがってきてる?〜マイカーローンの調査より

個人融資を行なっているクラウドローン㈱が、マイカーローン利用者の金融リテラシーがあがっていることを示す調査結果を公表しました。

金融リテラシーがあがっている、とする理由は、銀行などの金融機関のマイカーローンが金利2~3%の低金利であることを知っているひとの割合が、3年前の調査の10%から41.6%と4倍になっているからです。

フィンテック企業のクラウドローン㈱のローンの仕組みは、クラウドローン㈱が直接お金を貸すのではなく、個人が同社サイトで登録すると、同社と提携しているメガバンクや地方銀行など28の金融機関のうち複数の銀行から、事前審査後に提案がくるという流れ。

自動車ディーラーで紹介されるローンや、信販系ローンなどより銀行融資の方が金利が低い場合が多く、クラウドローン㈱の村田代表は「銀行融資という選択肢を知ってほしい」と日本経済新聞でも話していました。

公の機関、知るぽるとの金融リテラシー調査でも、眼目のひとつは、クレジットカードの一括払いより、リボ払いのほうが金利が高いことを知っているか、ということです。

自分が決めたローンはどのくらいの金利なのか、他にもっと低金利か金利のかからないやりかたがあるのか、を知るのは、無駄なお金を払わない、身の丈に合わないものを買わない、という意味でも、金融リテラシーのなかでも非常に重要なポイントになります。

そもそも、自動車ローンを借りることにしたとき、あまり検討せずディーラーさんや購入したところで勧められたローンをそのまま申し込むひとよりも、このクラウドローンを利用しているひとは金融リテラシーが高いのだとは思います。

ですが、これまでは低金利のデフレ時代で、あまり細かいことは気にしていなかったひとも、物価高、金利上昇で気になりはじめたひとが増えている流れも感じます。

このアンケートでは、毎月5,000円以上の節約になるならば、めんどうな手間があってもより低金利のローンに借り換えする、といった調査結果も出ています。

人間、現状維持バイアスがあるので、自分が決めたことは正解に思えたり、何かを変える行動に不安を感じることは誰にでもあること。

それを乗り越えても行動する、というひとが増えていそうなのは、明るい兆しかもしれません。

何もしないままでいれば、もし、日本でも金利が上がり始めた場合、水から茹でられるようにじわじわ苦しくなってしまいます。

ますます個々の金融リテラシーが問われる時代になってきました。

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