![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128780477/rectangle_large_type_2_fd4a39a10f6b3dae1a364539333be2b9.png?width=1200)
副業兼業する人増えず。会社が支援で好循環うまれる?〜リクルート調査
リクルートが、兼業・副業に関する調査を個人に実施し、その分析結果を公表しました。
副業兼業する人はあまり増えていないものの、副業兼業している人は、本業満足度もキャリアへの関心も高いという結果となりました。
副業兼業する人が増えるためのヒントとなる結果もあり、注目です。
まずは副業兼業の実施状況。
副業兼業の実施状況を、いままさにやっている人と、副業兼業経験者でこれからやろうと思う人思わない人、副業兼業未経験者で、やろうと思う人思わない人の5分類の結果です。
いま副業兼業をやっている人は、2020年の調査からみても、横ばいて大きく変わりません。
同じく、副業制度を認めている会社の割合も横ばいです。
ということは、会社が許さないから副業兼業が増えないというよりも、会社がOKを出していてもチャレンジする人は一定数にとどまる、というほうが現実と言えそうです。
一方で、副業兼業経験者は、これからまたやろうと思う人が5.3パーセント、もうやるつもりはない人が3.3パーセントということから、またやるにしてもやらないにしても、どちらにも大きなハードルはなさそうだということがわかります。
注目したいのは、副業兼業未経験者です。
副業兼業未経験者は、今後やりたいと思っている人が4割、特にやるつもりはない人が4割と、それぞれにかなりの人数がいることがわかります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128759969/picture_pc_6a70160c9c08c763f69b0e14cd56e30b.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128759995/picture_pc_4aa6ef7c17cc70a29bbf2ac0936c0f46.png?width=1200)
では、副業兼業をやりたいと思っているのに、やっていない人は、なぜやらないのでしょうか?
その問いに対する答えズバリはこの調査にはありませんが、副業兼業をしたことのある人が、何を不安に思ったかの調査結果はあります。
答えはこちら。
トップ3は、本業との両立の難しさ、休息時間とのバランス、体力面とのバランスとなっています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128777721/picture_pc_e373c4ac8fcc26f57e1e001d1a1cd3c5.png?width=1200)
4位の収入面はその人のスキルにもよると思いますが、3位までは、うまくバランスがとれている人の例を参考にしたり、アドバイスをもらったりしたら、自分なりの方法がみつかりそうな課題ではないでしょうか。
実際、支援者がいるかいないかと、副業の満足度は、大きく関係していそうだと思える調査結果もあります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128760031/picture_pc_50ad7100b4f24fea23092f097259d898.png?width=1200)
副業兼業している状況に満足している人の7割強に支援者がいて、満足していない人には4割弱しかいない、というのは、大きな差ではないでしょうか。
この調査では、副業兼業を経験することで、本業への満足度が10%以上も変わったり、キャリアへの関心が未経験者よりも高かったり、会社にとって、従業員にこうなってほしいと思うような結果も紹介されています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128778281/picture_pc_0d621de502b2f83d8766a8cece01ec94.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128778411/picture_pc_8b9fc1a5216863447dcd094c0f4fa9b7.png?width=1200)
支援者を設けることが、副業兼業をやりたくてもできないでいる人の背中を押す可能性は高いと言えます。
会社としては、副業兼業を経験することにより、社員が得るものもこのように大きいことを踏まえれば、反対するのではなく。積極的に支援するのもひとつの手段になります。
収入源が複数あるほうが従業員も安心ですし、従業員が安心していれば、労使トラブルも起こりにくくなります。
副業兼業を積極的に支援することで、ある意味「ここまでやるのはNG」などの、境界線のアピールも示しやすくなるでしょう。
副業兼業を積極的に支援することが、社員のモチベーションもあげ、会社のしてのリスクも減らせることになる。
副業ではなく複業していることを条件に雇用する、越川さんのクロスリバーのような会社も生まれてきています。
時代に流されるのではなく、自分からえいっと流れにのってみる。
そんなアイデアもありなのでは、と思える今回の調査結果でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?