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キャッシュレスな世の中は良い世の中? キャッシュレス法11月1日施行 #0158/1000
昨日今日と、河野さんが新大臣となったデジタル庁で、11月1日施行のキャッシュレス法の説明会が開かれています。
キャッシュレス法がどんな内容なのか、説明会の記事を読みました。
「日本はキャッシュレス化が進んでいない」
という話もよく耳にします。
そう言われるとつい良くないことのように思ってしまいがちですが、果たしてそうなのか?
先日『スマートな悪』を読んだせいか、そんな疑問が頭をもたげます。
この説明会の記事では、安易にデジタル化=いいこと、ではないということが明言されていました。
わかりやすい問題を上げれば、キャッシュレスには決済手数料が必要だが、それほだれが負担するのかという問題。
キャッシュレス化をすすめるために国が負担したら(現在、国民年金のクレジットカード納付などはその例)、そのぶん歳出が増え、一部の国民の利便を全体で負担するかたちになってしまいます。
この記事にもあるように、
「理想はコストが安くなり、結果として税金を安くすることだが、仮に支払い部分だけをオンライン化できても、それ以外の手続きが伴わないようであれば意味がない」
のです。
8/22には国民年金保険料をスマホで納付、という記事もありました。
ここでは、「PayPay(ペイペイ)」や「auペイ」といった民間企業が提供するアプリでの決済を念頭に置く、とあります。
国民年金、スマホで保険料納付 若年層念頭に23年から:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0865G0Y2A800C2000000/
経済産業省によると、2021年のコード決済比率は1.8%。
![](https://assets.st-note.com/img/1661350430835-MzEKI5Z2Vi.png?width=800)
これは民間最終消費支出を分母に、各種キャッシュレス決済額を合計したものを分子にしたもの。
若年層への普及率はもっと高いのかもしれませんが、利用率そのものが低い現状では、国民年金の納付率向上に果たしてどれだけの効果があるのか?と思います。
私などは、河野新大臣になり、デジタル化のスピーディーな進展をつい望みがちになっています。
ですが、「ほんとうにそれは今すべきことか?」ということを、ちゃんとわたしたち国民もただす視点を持っていたいと思います。
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