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育児短時間の人にハローワークからでる給付金には罠がある?!note613日目

育児短時間勤務をとる人に対して、ハローワークから給付金を出す動きが本格化しているようです。


育児で短時間勤務、賃金の1割を給付へ 仕事との両立を後押し

記事によると、詳細は以下の通り。

・短縮した時間は問わない
7時間勤務でも4時間勤務でもうけられる、現行では6時間勤務の制度はマスト。

・給付額は短時間勤務をしている時の賃金の1割、通常の勤務時間の賃金を超えないようにする

・子が2歳未満までが対象

今年9月の厚生労働省審議会からはかなり煮詰まっているようです。

今年9月の審議会資料はこちら。

気になるのは、このとき示された意見についてきちんと議論されているかということ。

意見のなかで私が気になるのは、これがマミートラックへの罠になりうるのではないかという、以下の指摘です。

「介護、育児、病気など誰にでも起こり得る。賃金補填を行うと、社内での分断がさらに深まる懸念。時短勤務を延長する可能性が高まり、マミートラックへ入り女性活躍推進と逆行する。」(令和5年2月20日第3回こども政策の強化に関する関係府省会議における天野妙氏提出資料より)

第183回雇用保険部会資料「育児時短就業給付」(仮称)の創設についてより

「第1は、時短勤務に対する給付制度でございます。育児休業を選択すれば給付が出る仕組みはあるのですから、育児のために時短勤務を選択した場合の賃金低下を補う給付の仕組みを早期に創設すべきだと考えます。また、時短勤務が普及すると、女性の時短勤務の固定化につながるのではないかという懸念も指摘されておりますので、この点について関係者の意見をよく踏まえて検討を図るべきだと思います。」(令和5年5月17日第3回こども未来戦略会議における遠藤委員発言より)

第183回雇用保険部会資料「育児時短就業給付」(仮称)の創設についてより

「時短勤務を選択した場合の給付も重要だが、現状、短時間勤務の利用者は女性に偏り、長期化する傾向にある。
今後も給付を行うことで女性への子育ての負担の偏りを強化することになっては本末転倒ではないか。」(令和5年5月17日第3回子ども未来戦略会議における新居委員提出資料より)

第183回雇用保険部会資料「育児時短就業給付」(仮称)の創設についてより

マミートラックとは、以下のサイトによると、「母親となった女性が産休・育休から復職した際に、自分の意思とは無関係に職務内容や勤務時間が変わったり、その結果社内における出世コースから外れていったりする事象をさす言葉」とされています。

国や会社の制度を最大限に利用しないと損、という考えを持っている人はかなり多いのではと思います。

扶養の「年収の壁」問題で、なかなか扶養の壁を越えて働こうとする人が増えないことからもわかります。

もしかしたら、育児短時間をとりたいと自分の意思でとる人だけでなく、「せっかくそういう制度があるんだから、子どもも小さいんだし」という周りからの圧力でとらざるを得ない人もでてくるかもしれません。

こういった従業員が使わないと損をするような仕組みより、いっそのこと、仕事内容によっては育児短時間でもフルタイムと同じお給料を出す会社を助成金等で支援する制度のほうが、マミートラックの罠も少なくよいのではないでしょうか。

育児短時間勤務なのに、やってることは前と同じ。
それを短くなった時間でなんとかこなしている時短勤務者は、生産性がすごく高い人ばかりです。

私自身は産後のフルタイム復帰でしたが(制度を知らなかったので)、残業はできないという制限があり、あの時、自分の処理能力は非常に上がったと実感しています。

PTAで一緒だった時短勤務者も、そういうちゃきちゃきな段取り上手の人ばかりでした。

そういう人には、企業は何としても働き続けてもらいたいのではないでしょうか?

人手不足のいま、時短勤務はお給料が下がるという常識に従わない会社か増えていけば、同調圧力でよりよい突破口ができるかもしれません。

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