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令和5年厚生労働白書でみる、人口100人でみた日本

前回に続き、令和5年版厚生労働白書から、「人口100人でみた日本」をみてみましょう。

これはいってみれば、昔話題となった「世界がもし100人の村だったら」の日本版です。

不思議なもので、日本の人口の何パーセント、というよりも、このほうがはるかに目の前の現実として感じられます。

では、令和5年版をみつつ、今回はこのようなかたちで最初に紹介された10年前の2013年、平成25年と比べてみましょう。

こちらが令和5年。

こちらが10年前の平成25年です。

まず大きく違うのは、医療についての男女分けがなくなったこと。

令和5年と比較する場合は、男女の合計値との比較になります。

意外なのはたばこを吸う人が思ったより減っていないこと。
10年前は17.3人、令和5年は16.7人です。

喫煙場所が制限されたり、たばこ税が上がったりしていますが、それを考えると微減といえるのではないでしょうか。

学生など、若年層が少なくなっているのは、皆が思っている通りの結果です。

10年前との比較で個人的に注目したいのは、労働時間。

週60時間以上働いている人、つまり9時から23時まで週5日勤務、みたいな人は、10年前は4.5人いましたが、令和5年は2.9人。

この10年の間には、「働き方改革」がありました。

「働き方改革関連法」は2019年4月1日から順次施行され、中小企業をのぞく会社は2019年4月1日から、中小企業は2020年から、以下のルールを守ることとなりました。

・残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間
・臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、年720時間以内、複数月平均80時間以内(休日労働を含む)、月100時間未満(休日労働を含む)

その影響が、この数字の変化に大きく出てるといえるのではないでしょうか。

こちらも一次資料として、確認しておきたい内容です。


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