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派遣にアルバイト・パート、過去最高額の時給を記録した職種も 0362/1000


2023年2月の、派遣社員およびアルバイト・パートの時給は、職種によっては過去最高額となり、人手不足を反映した結果になっています。

1.派遣社員

職種別に見ると、製造・物流・清掃系(1,366円)、IT・技術系(2,202円)の2職種は過去最高額(2018年3月度以降の集計データ)を更新したそう。

対象となるひとの多いオフィスワーク系は1,583円となっています。

三大都市圏(関東・東海・関西)全体で見ると、平均時給は 1,611円(前年同月1,575円、前月1,602円)。

前年同月より36円増加(増減率+2.3%)、前月からは9円増加(同+0.6%)となっています。

グラフをみると、過去はコロナ禍の影響か大幅にぶれている時期もありますが、ここのところは落ち着いて、じわじわ上がっているのがわかります。

2.アルバイト・パート

一方、直接雇用のアルバイト・パートのほうは、販売・サービス系(首都圏1,091円)で過去最高額を更新しています。

以下の表でもわかるとおり、販売・サービス系はフード系と同じく、高校生のアルバイトも多く、時給は低い傾向にあります。

そこでも人手不足がじわじわ時給を引き上げているようです。

アルバイト・パートの三大都市圏の2月度平均時給は前年同月より24円増加の1,142 円(前年同月比+2.1%)となりました。

2月は年度末に卒業する学生などの退職を見越した人材募集や、4月からの新規スタッフ確保のための募集が活発になる時期ということで、販売・サービス系やフード系を中心に、時給増だけではなく、学生歓迎、未経験者OK、短時間OK、まかないありといったアピールをする求人も多く見られたそう。

アルバイト・パートは直接雇用で、コロナ禍で直撃をうけた飲食などの業種で働く人が多かったため、時給のグラフは派遣社員よりもっとぶれています。

ですがそれも、そろそろ落ち着きを見せているようにも見えます。

雇用の調整弁とされがちなこのふたつの働き方の動きは、日本の労働の現状がはやくにあらわれるところ。

物価があがる一方で正社員がなかなか賃上げされず、副業も半数の企業が禁止となれば、副業可能で時給の高い派遣社員やアルバイト・パートという働き方をえらぶひともいるかもしれません。

といいながら、私自身も選択肢は多く持ちたいと思っています。

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