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転職と年収についての調査結果が面白い

リクルートが転職活動中の対象者にしたアンケート結果がなかなかおもしろいものになっています。

転職活動をしているひとが対象なので、やはり現在の仕事への満足度は高くなく、なかでも満足度が低く不満度が高いのが、社内の評価制度と、収入面。
だからこそ、転職後の年収水準については、やはり、今より高いか同じを維持したいひとが大多数となっています。
これは転職を考えているうえでは想定通りかと思います。

面白いのはこの後です。

いまよりも高い年収を希望してはいるものの、そこに「転職時」と「将来」という要素が加わるとどうなるか。

希望の多い1位が、「転職時に現在よりも高い年収で、将来の年収も高い」というもの。

これは当然といえば当然です。

ですが、希望しない1位・2位のほうをみると、意外な結果になっています。

1位が「転職時に年収が同水準であれば、将来の年収はあまり気にしない」、2位が「転職時に現在よりも高い年収水準であれば、将来の年収はあまり気にしない」となっており、「転職時に年収が下がっても」という前提の項目ではないのです。

つまり、転職時には年収が前職より下がっても、入社後にあがるか、その後、長期的(5~10年)に年収があがる可能性があればいい、というひとのほうが多い、ということです。

これは、一時的には不利かもしれなくても、その後の将来性のほうがひとを惹きつけているということ。

この結果は、「あなたが転職を考えるようになったきっかけを教えてください」の1位が、「いまの会社の将来性に不安があるため」ということとも一致します。

VUCAと言われる不安定な世の中だからでしょうか、いかに多くの人が将来的な安定性を得たいと思っているかがわかります。

会社としては、いかに将来性を見せていくかが、ひとを集めるために大事な要素となってきているようです。


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