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マイナンバー情報総点検本部が発足、紐づけ期間のミスを防ぐには 0457/1000

ここのところ、マイナンバーの紐付けにおけるミスがあちこちで見つかり、取り上げられています。

ですが、これからの人口減少、また、ひとりの人がずっと同じところに住んだり、家族がいたりするのが当たり前といった世の中からの変化に備え、行政手続きのデジタル化は、心地よい行政サービスを受け続けるためは避けれない道です。

デジタル化をすすめていくためには、国民の信頼を回復することが重要。

そのための、マイナンバー情報総点検本部が創設され、2023/6/21、第1回の会合が開催されました。

その様子は「総理の一日」でも取り上げられていて、会議室のひろさに驚きます。

会議の資料では、これまでのマイナンバーのトラブルが誤紐付け事案としてまとめられています。

これを見ればわかるとおり、すべてのミスに関係しているのが、「マイナンバーの記載がないため、他の情報で紐付けを行なった結果のミス」です。

したがって、このマイナンバー情報総点検本部でおこなうことも、そうして紐づけられた情報が誤っていないかをチェックすることが重要な任務となります。

そこで重要になるのが、マイナンバーがない場合の紐付け方法です。

マイナンバーがない場合は、基本4情報(氏名、生年月日、性別、住所)が一致すれば、同一人物とみなしてよいという運用になっています。

ですが、最初に発覚した健康保険証の紐付け誤りは、それを実施した機関がその運用を守らず、4情報の一致を確認せずに一部の情報のみで紐付けたという事案でした。

ですので、4情報では危険だということではなかったのですが、厚労省はここで大事をとり、基本4情報を5情報(氏名を漢字氏名とカナ氏名ふたつにし、他は同じ)ともっと厳密にしました。

とはいえ、これまでその4情報を守っていないところがあるのではということで、マイナンバー情報総点検本部としては、実施している機関にどうやって紐付けでいるかを確認し、基本4情報で運用していないところには、誤っていないかもう一度チェックを行わせる、ということを行なうようです。


こうして見ていくとわかりますが、問題の核心はマイナンバーにあるのではないのです。

マイナンバーを書かないための、紐づけ方法こそが、いま起こっている問題のねっこです。

ということは、これは、紐付けをいかに正確に安全に行なうか、という話であって、紐付けが終われば問題は収束するということです。

今朝のVoicy、佐々木さんの番組は、「マイナカードと保険証の統合に反対してる理由がわけわかんない」というテーマでした。

不安に思う人は不安に思う案件だと思うので、反対してる人の心情はわかります。

ですので、反対の理由がわからないとまでは思いませんが、いまの問題は紐付け中だから起こっているというのは、その通りです。

それであれば、そこを正確に安全に行なうべく、なるべくマイナンバーは申請書類にしっかり記載して、人為的ミスを少しでも減らす協力をしたほうがよい、と私は考えます。

アイキャッチは画像生成AIで作成しています。プロンプト:マイナンバーカード、ヒューマンエラー、困る


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