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La・駄文

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名も無く貧しく意味も無く。バカでもすなる駄文といふものを、自分もしてみむとてするなり
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2014年7月の記事一覧

箱根八里は馬でも越すが

箱根八里は馬でも越すが



静岡県を走る大井川鉄道で、リアル版「きかんしゃトーマス」デビュー。

これは子供達大興奮間違いなしですわ。実際にfacebook等で男の子を持つ人によると「見た瞬間に乗りたがって困っている」とのこと。

いや、女の子ですら乗りたがっているという緊急事態に! 男もすなる鉄オタといふものを女もしてみむとしてするなり!

だが少年。真の鉄オタになるには、トーマスは所詮入口に過ぎぬ。まずはそのトーマ

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集え、相馬の地へ ~相馬野馬追い2012(前)~

集え、相馬の地へ ~相馬野馬追い2012(前)~

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手綱さばきも一際目立つ 主の陣笠 陣羽織
相馬野馬追いとは、福島県の浜通り地方、相馬氏の領内(中村藩)にて脈々と行なわれてきた祭りで、現在の南相馬市近辺にあたります。

あの平将門が軍事訓練の一環として始めたのが起源とも言われていますが、戊辰戦争で敗れた後は一度消滅します。ですが明治23年に内務省(当時)の許可を得て再び

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集え、相馬の地へ ~相馬野馬追い2012(後)~

集え、相馬の地へ ~相馬野馬追い2012(後)~

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「雲雀ヶ原へ向け、全軍出陣!」

勇ましい掛け声と、鳴り響く法螺貝の音。街を練り歩いた騎馬行列が向かう先は、今回の決戦の舞台、雲雀ヶ原。

ここは小高い丘の麓に開けた広い野原となっています。

その野原一面を埋め尽くすが如き、馬、馬、馬! 灼熱の日差しと人いきれ、時折響くいななきの音。ここはまさに現代に蘇った合戦場な

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風よ、相馬へ ~相馬野馬追2014~ (前)

風よ、相馬へ ~相馬野馬追2014~ (前)

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今にして思えば、それは後悔から始まっていたのかもしれない。

2011年3月10日までは、東京から南相馬へ行くのは全く難しい話ではなかった。なにせ上野駅から特急に乗れば乗り換えなしで到着するのである。

元々競馬が好きな私、競走馬上がりの馬が多く相馬野馬追に参加していることもあり、一度は生で見たい祭りだった。

よって2

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風よ、相馬へ ~相馬野馬追2014~ (後)

風よ、相馬へ ~相馬野馬追2014~ (後)

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その山の名は、本陣山と言う。

炎天下を馬と騎馬武者が歩きに歩いて約2.5km。その先に待ち構える決戦の舞台、雲雀ヶ原祭場地。

相馬野馬追のメインイベントと言える「甲冑競馬」「神旗争奪戦」が行なわれる地を見下ろす位置に、本陣山は聳えています。

祭場と本陣山を結ぶ坂を「羊腸の坂」と呼びます。

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