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旅はいつも自分の中に | 短編旅エッセイ

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居心地のいいカフェで、賑やかな列車で、歌声と太鼓の音が響き渡る宿の中庭で。旅先でそっとノートを開き、今の気持ちを書き留めるようにペンを走らせる。旅は自由だ。そしていつも自分の中に…
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#旅エッセイ

きっとこんな時間は永遠じゃないから【モロッコ・マラケシュ】

現在地はモロッコのマラケシュ。 すっかり車社会になった現代でも、入り組んだ細い道が続く旧市街の中では 馬やロバが人や荷物を乗せて走っている。 スパイスの香りが漂う迷路のような路地には、まるでアラビアンナイトのようなランプ、絨毯、革靴、食器やアンティークな雑貨を売る商店が所狭しに並び、朝から晩まで活気に満ちている。 夕暮れごろになると広場はさらに賑わい、露店に屋台、あちこちで蛇使いや猿使い、民族ダンスなど様々なパフォーマンスを始める人で溢れ、それを囲むように大きな人だかりが

火薬の匂いと太鼓の音が響き渡る、深夜のバスターミナル【トルコ・ブルサ】

トルコの古都ブルサで3日間の滞在を終えて、パムッカレのあるデニズリに向かうため、夜のバスターミナルで時間を潰していた。 深夜0:00発のバスだったため、暇つぶしに仕事でもしようかなとカフェでカタカタしていたら、外がなにやら騒がしい。 スポーツでも歓声しているかのような大勢の男の人の叫び声と、どんどんっと響く大きな太鼓の音。 音がする方へ目を向けてみると、ターミナルの外に大きな人だかりができていた。 喧嘩してるのか盛り上がっているのかよくわからなかったけど、色がついた煙や