苦を感じる…

私は生まれながらに仏教徒のようである。なぜなら人の苦しみがよく見えてしまうからである。日本では1度の戦争に負けたことで完全に自尊心を失っている。立ち上がれないのである。沖縄では日本とアメリカに占領され続け、自分のアイデンティティーが崩れかかっている。アメリカの兵隊は、起こり続ける戦争に巻き込まれて自分が何をやっているのか分からなくなっている。フランスでは特にパリで地元の人と移民との軋轢が強すぎて空気まで緊迫している。お互いに疲れきっているようだ。イギリスでは先細りの経済や見えない展望にイギリス人としての生き方がわからなくなっている。ディストピアが常に頭によぎっているようである。ここオランダではみんな幸せそうでみんな静かでみんなリラックスして周りの景色も綺麗で整っているように見える。私は無理に何も覗こうとはしない。ただ、彼らも苦しんでいるのならば処方箋はない事もない。

ただ私は仏教徒であり、内側と外側の苦しみを取り除くことに人生を費やしている。